いろいろな人に「好きな映画」と問われることがあって、その答えにはたいてい「リトル・フォレスト」が入ります。東北の小森という架空の場所の四季と食べ物を描いた不思議な味わいの作品で、主演の橋本愛さんの演技が気になることを我慢すれば、まるでシンフォニーの様に完成された名作だといると想います。
はなしは変わりますが、彫刻家・画家で詩人の高村光太郎という人物がいます。心の病に蝕まれていく妻 智恵子との日常を綴った文章や「道程」という詩など、国語の教科書にも取り上げられることがありますから、知っている人もいると思います。
「道程」
僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
ああ、自然よ
父よ
僕を一人立ちにさせた広大な父よ
僕から目を離さないで守る事をせよ
常に父の気魄を僕に充たせよ
この遠い道程のため
この遠い道程のため『道程』1914年
この強い思いに、わたしは近寄ることが難しいのですけど、以前読んだ彼のエッセイには惚れています、今でも読むたびに心に季節の風を感じることができます。
彼は東京出身ですけど、東北で暮らしたことがあって、その暮らしの様子をエッセイに綴っています。映画「リトル・フォレスト」は、光太郎のエッセイに触発されて作ったのではないかと予想しているほど、その世界が似ています。
次回、そのエッセイの一つを紹介しましょう。
名文は人生を豊かにしてくれます。
もしあなたが受験生なら、合格も近づけてくれます。
ぜひ味わってみてください。
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