前にブーメラン研究会の事を書いた。
ブーメランが戻る原理を書いた資料を数日没頭して追いかけ、ある結論に達した。
「わからない(・∀・)」
「ブーメランが戻る原理」のスタンダードな説明は例えばこう…これらを詳しく説明するのです。
「揚力が働くので」とか「歳差運動の作用で」とか「右手の法則が」、「遠心力のせいで」などなど…いろいろな言葉が出て来る。
大体からして
「こういう力が働くのでこうなります」
という説明の仕方についていけない。
知りたいのは「なぜそういう力が働いて、結果として戻って来るのか」なのに、
それをすっ飛ばして
「こういう力が働くのだ」と言ってくるからだ。
例えて言えば「どうしてこのケーキはこんなに美味しく感じるのでしょうね?」と聞いた時に「このケーキの美味しさがあなたの舌に作用するからだ」といっている様なものだと思う。
けれど、先生がそういったらたいていの生徒は「ふ〜ん、そうたなんだ」となっていくものだ。
しかし劣等生は健全である。
しだいにそういう授業にがまんできなくなる。
おしゃべりをはじめる、別な本を読む、トイレに行く…
元気ある劣等生は教室からエスケープする。
私は劣等生の味方でありたいし、実はわたし自身が劣等生である。
ただし好奇心がとても大きな劣等生なので「それは分かりません」と発言するし、「知りたい・分かりたい」という気持ちは捨てない。
劣等生の代表としての私は、私の大切な仲間達が席を立たず、「先生わかった、これはすばらしいね」と感動してくれる授業を広めたいし作りたい。
師のガリレオも、たとえば優等生達が「天動説」になっとくしている(させられている)中で、優等生である事を拒否したからこそ真理に到達できた。
何しろ天動説を解いた人達は超一流の学者集団なのだ。
「聖書に書いてあるから証明終わり」という様な単純な説得ではない。
長い歴史の中で細かい計算や観測を繰り返し重厚に理論を構築しているのだ。
いろいろな観測事実を「天動説」で説明する術をいくつも持っている…かなり手強い。
ガリレオは優等生でなかった故に、自分の頭でなっとくできる真理を求めた。
そして自分の観測事実を元にして予想を立て「地動説」を主張できた。
「振り子の法則」も発見できた。
「原子の存在」を確信できた。
「分かる」とは何か?
それは「自分の中でそれが生き生きとイメージできること」だと考えている。
「ふ〜ん、そういうことなんだ」
ではなくて、
「そうか、そういう事か!」
という感動を伴った理解である。
さてブーメランの戻る原理については、「原子論」をキーにしてやっと自分自身がなっとくするものができた。
さっそくプランとしてまとめているところなのだが、今は実際に実験を見てもらいながらでなくては、イメージを伝えきれない。
興味のある方は、ぜひ「ブーメラン講座」を企画してわたしを呼んでいただきたい(^^