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いじめについて考えよう「映画 フルメタル・ジャケット」 by いっきゅう

 お陰様でたのしい教育研究所(RIDE)のサイトは国内の教育関係の複数ジャンルでトップクラスの閲覧数になっています、ありがとうございます。それを裏付ける様に小学生や中学生からの便りも届いています。
 書く側も、できるだけ小中学生でも興味があれば読んでいける様な内容を意識しています。

 その中で今回は「いじめ」について考える内容になります。いっきゅうofficeにこれまでいくつもいじめの相談がありました。簡単に解決できる問題ではないのですけど、解決するための方向はそう難しいものではありません。

 毎週発行しているメールマガジンに〈その週でいろいろ観た映画の中でもっともすすめたい一作〉を紹介するコーナーがあるほど、私は映画好きです。〈たのしい教育メールマガジン〉はすでに456号発行しましたから、少なくとも456作品以上の映画を紹介しています。

 すすめたい作品が456本という数字は大したことがないと思う人がいるかもしれません。けれど〈勧めたいとは言えない作品〉はその何十倍ありますから、映画をみている人たちの中でもかなり映画好きだといってよいと思います。

 感動した作品を全て書いているわけではありません、心動かされた作品でも「これはひかえておこう」と感じる作品もあるからです。

 わたしの映画人生にかなり影響を受けた作品でありながら、まだ機が熟していない、書く側の気持ちの整理がついていない作品があります。

巨匠スタンリー・キューブリックの「フルメタル・ジャケット」です。

 フルメタル・ジャケットという言葉を聞いた時は
〈フルメタル〉⇨ 全て金属
〈ジャケット〉⇨ ジャケット(上着)
で、防弾チョッキみたいなものかと思ったのですけど、軍人用語で〈金属製の弾丸〉を意味する言葉でした。

 

 映画〈フルメタル・ジャケット〉の前半は海兵隊として訓練を受ける若者たちの様子が描かれます。

 

 軍隊というのはそうなのでしょう、教育という名前のしごき、それは徹底的な〈いじめ〉と同じことでした。

 入隊初日からハートマン軍曹(右)に、体型と薄ら笑いの表情をののしられる訓練生がいます、パイル訓練生です(左)。

 聞いていられないほどの叱責と罵倒は止むことはありません。

 懸垂が一回もできず体力がついていけないパイルに、ハートマン軍曹は同じ訓練生を指導者に当てました。

 的確で心ある指導で、パイルは体の動きもゆっくりとよくなっていきます。

 そんなある日、ハートマン軍曹がパイルのカバンをチェックすると、中からドーナツがみつかります。

 勝手に食べ物を食べてたことに対してハートマン軍曹はこう投げ捨てます。

 「もういい、お前の失敗は、他の訓練生に償ってもらう」

 立ってドーナツを食べろと命じられるパイル、その周りで腕立て伏せを繰り返す訓練生たち。

 その後、パイルが何か失敗するごとに、訓練生に罰が下され、次第に訓練生の苛立ちと怒りがパイルに向けられる様になりました。

 ハートマン軍曹からのイジメに何とか耐え続けることができた、強いパイルでしたが、同じ立場の訓練生たちからの攻撃に彼は耐えることはできませんでした。

 次第にパイルの精神状態はおかしくなっていきます、そして恐ろしい結末を迎えることになるのです。 勇気のある人はぜひDVDで視聴してみてください。

 いじめというのは、かくも酷いものであるということ、そしてそのいじめは、教育というものととても近いところで発生するものだということを、観るたびに感じる作品です。

 教育という名に潜んだイジメは、いたるところに顔を出します。管理職の方達に、イジメという名を使わずに「傷害罪」といえばよいのにと提案することが時々あります。

 ではそのイジメの対極にあるもの、それは何か。

 ここからはさらに長くなるので、メールマガジン用に綴ることにします。

 いつか機会があれば、このサイトでも紹介できるかもしれません。

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