『あっ!みーつけたっ!!』 くすのきしげのり 作 (光村教育図書)
今回は優しい気持ちになってほっとする絵本を紹介します。
主人公の男の子は、学校の帰り道、「あっ!みーつけたっ!!」っと、
いろんな形の「石」をみつけます。
次の日も、またその次の日も、毎日毎日ひろった石を
家にもって帰って色をぬるんです。
すると、つよそうなライオンだったり、背の高いキリンだったり、
かわいいペンギンだったり、いろんな動物になっちゃいます。
いろいろ想像してたのしんでいるんだな〜と
ほほえましい様子がうかんできます。
ところが、ある日、大きめな石をポケットに入れようとして
ポケットが破れてしまいました。
その時、なぜ石を拾って動物を作っているのかをお父さんに話すんです。
その理由を聞いたお父さんは・・・破れたポケットを
がんばって縫っているお父さんも素敵です。
そして、妹とお母さんは・・・予想もしない展開におどろき、
ラストのページを開くのはドキドキでした。
男の子の健気さと妹への思いやりに感動して思わずラストは
涙がこぼれてしまいました。
愛情いっぱいの家族の思いやりにふれて優しい気持ちになりました。
大人へ読み語りをした時も「いい本だねー」
「ラストは涙が出てきそうでした」と話していました。
子どもから大人まで楽しめる絵本だと思います。
作家のくすのきしげのりさんの話を聞く機会があったのですけど、
病気と闘っている子ども達を応援する絵本を作ろうと思ったと話していました。
( by hina )