沖縄県グッジョブフェアで「いっきゅうハカセのたのしいキャリア教育」

「沖縄県グッジョブフェア/7月4日(土)」で「たのしい授業」を実施します。
参加無料ですが申し込みが必要です。

 親子一緒に、あるいはおじいちゃんおばあちゃんとお孫さん、教育関係者、どなたでも歓迎します。
 子どもの夢を広げるために親として何かできることはないかと考えている方は、ぜひ子どもさんと一緒にご参加ください。授業は、グッジョブ・キャリア教育という枠にとどまらず、教室で子ども達と仲良く過ごしたい、地域で子ども大人を含めてたのしめるものはないかと考えている方などいろいろな方達に満足していただける内容を準備しています。
チラシから抜粋します。
日時:7月4日(土)15:30から17:00
会場:那覇市の市民協働プラザ
http://www.city.naha.okinawa.jp/general/cityhall/shicyousya/

学校現場で長年教師をしてきた「たのしい教育研究所」の喜友名所長に来て いただいて、キャリア教育のワークショップを開催します。題して『準備も簡単〈たのしいグッジョブ授業プラン〉』。
「キャリア教育」と聞くと難しそうなイメージがあるかもし れませんが、たのしい教育の第一人者である喜友名所長の手にかかると、子どもも親も、先生方もみんな一緒にたのし みながら「キャリア教育」を学ぶことができます。ゲームをして、知恵を出し、お話を聞き、いつの間にか、自分でもそれを実践すること ができるようになる「超実践型たのしいキャリア教育 講座」です。

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いっきゅうハカセ
「生涯一実践家」を志し子ども達の教育に全力を注ぐ。2006 年、日本人教師代表として初めてNASA 公式センターで開催された宇宙探査教育者会議で授業を実施し高い評価を受ける。
「沖縄から宇宙飛行士をプロジェクト(WAO)」代表としてNASA・ JAXA と協力したビッグイベントを数々成功させる。その実践は新聞、テレビ、ラジオ他、雑誌「月刊たのしい授業」などに数々取り上げられ、研究会向けの書籍も多 数執筆。現在は「NPOたのしい教育研究所」所長。沖縄空手道七段。カウンセラーとしても活躍中。
 趣味は献血とアウト・ドア。
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科学者ファラデーも普通の人間

教育の世界で有名な板倉聖宣ですが、教育の世界で注目される前から「科学史」で独自の研究をしていました。
現在は「日本科学史学会」の会長もしています。
子ども達向けの本をかなり書いている板倉聖宣の話は、内容が魅力的であるだけでなく、とてもわかりやすいのですよ。

最近、ガリレオやファラデーの文献をあたっているときに、板倉聖宣が「ファラデー」について講演で語った文章を読みました。

ファラデーの収入や健康状態などを読むと、さらにファラデーのことが魅力的に思えてきました。
皆さんも読んでみませんか。
1991年夏「授業科学の方法論研究会(阿蘇)」で語られた内容です。
古いコピーがあったので、それを書き起こしました。読みやすくなる様に喜友名が少しだけ手をいれました。

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ぼくは、学生時代から〈アリストテレスはどうやって生活していたのか〉ということが気になっていました。
何故そんなことが気になったかというと、ぼく自身が、大学を卒業したらどうなってしまうのか心配だったからです。

ぼくは何かをして稼がないと科学者にはなれません。
アリストテレスみたいになるにはどうしたらいいか。
ガリレオみたいになるにはどうしたらいいか。

ガリレオは大学教授になりました。
大学教授になると食べていけると普通は思います。
しかし、大学教授になるのも簡単ではありません。
ファーブルは、師範学校を出て小学校の先生になりました。
しかし,小学校の先生より中学校の先生の方が収入が良いということで、検定試験で中学校の先生になって物理と化学を教えました。
ファーブルは、書いた啓蒙書が当たってたくさん売れました。
それで校長とけんかして、学校をやめて『昆虫記』を書いたのです。

ぼくはファーブルの収入調査もしました。
ヨーロッパでは収入によって人を差別する習慣があるので、日本よりヨーロッパの方が収入調査ができます。

江戸時代でも100万石しか1万石とか5万石とかの大名がいました。
◯◯石だとわかる、というのは収入調査の一種です。
明治時代には、渡辺敏が40円校長だと新聞に出たことがありました。
戦前は校長の月給が新聞に出ていたのです。
市町村の教育委員会が「今度はいい校長をいくらで連れてこよう」という事を決めていました。

ファラデーは面白い事があったから科学をしたのです。
そしてファラデーはお金を稼ぎすぎて体を壊します。
いくら稼いだかというと今のお金で年間に2000万円ぐらい稼いでいます。
2000万円も稼いでいるのですから、これは出世です。
でも体をこわしたので彼はお金を稼ぐことをやめました。
みんなは体をこわしたファラデーを心配して、アルバイトしなくてもお金が稼げるようにいろいろ援助してくれています。

そういう歴史を見ると、人間らしいファラデーが見えてきます。
天才ファラデーではなく「人間ファラデー」です。

ぼくたちも人間です。
ファラデーやえらい人は人間じゃないみたいに思うかもしれませんが、たのしい事が好きで、つまらないことが嫌いです。
みんな同じです。
私もファラデーだし、あなたもファラデー。
みんなファラデーです。

このように「ファラデーは私と同じ人間だ」という事になると研究の仕方がぜんぜん違ってきます。
「彼は天才だから不思議なことが考えられる」と思っていると、ファラデーの書いたものをみてもまともに読まないうちに「やっぱり天才だ」とすぐ言ってしまうでしょう。
「ファラデーは天才だ」と言ったら何考えなくてすみます。
でもファラデーは私と同じだ、としたら「ファラデーってこういう時にどんな事をかんがえるのだろう?」と考えるのです。

板倉聖宣はその後「わたしもファラデー」という本を書きました。
興味のある方は、ぜひどうぞ。
わたしも、その本をまた再度読みたいと思っています。

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たのしいグッジョブ授業プランの反響②

前回の下地先生(福岡教育大学)の授業の感想の続きです。
二番目の子の感想を文字起こししていて、また感動を新たにしています。
この授業から「平和」をイメージしてくれたのです。

プランは、一回目でライバルだった子ども達がその後、どんどん協力するグループになる流れで構成したのですけど、あえてプランの中に文面化してありません。
しかし、この流れに多くの子ども達が強く感じてくれたようです。
下に文字に起こしたものを掲載してあります。
ご覧ください。
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 今日、下地先生と「いきいきサッカー」「ゆびゆびリフト」、みんなでだんだんと高く大きく「トライアングルタワー」をして、みんなとたのしくすごすことができました。
 特に「いきいきサッカー」の後に「ゆびゆびリフト」をやったことによって、「いきいきサッカー」の時に、相手の良かったところを、発揮してくれたので、個性と個性とがぶつかりあって、一つの個性、班の雰囲気が生まれました。対戦した相手が仲間に加わることによって、こんなにも雰囲気が変わるということが弱かったので、一人一人が自分の役目を果たしているのだと思いました。
 他にも下地先生と学習したことによって、「協力というのは、みんなをつなげる輪、世界をつなげる輪、平和への輪」というように、協力することによって世界平和へも拡大し続けられるのではないかと思いました。
    協力=世界をつなげる輪  平和への輪

 

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「たのしいグッジョブ授業プラン」の反響①

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前回掲載した「たのしいグッジョブ授業プラン」のうれしい反響を紹介させていただきます。
遠く福岡県で授業にかけてくれた方がいます。
たのしい教師を目指して修行中ですが、まだ授業実践が少ない中で、このプランを6年生に実施して感想文を送ってくれました。
感想を読んで、とても嬉しくなりました。
個人情報の部分は隠して掲載します。
実際の子どもの感想をそのまま載せる前に本文を書き抜いてみます。

———

[評価] たのしさ度5  とてもたのしかった・授業をうけてとても良かった
    理 解 度5 よくわかった

[自由記述]
 今回の授業をうけて、協力とはどういうことなのか改めて考えることができました。
 そしてゲームなどをやりながら感じたことは、最初の「息息サッカー」の時は敵だった人でも、次の「ゆびゆびリフト」では班全員で支えあいながら新聞の玉を上げることができたので良かったし、班の人とも絆が今までよりもっと深まったと思ったのでうれしかったです。
 この時期になぜ「協力」についての授業をしたのかというと、これから先、中学校でたくさんの物事の準備や片付けをいろいろな人と協力して行うことが多くなると思うからしたのだ、と私は思いました。
 この授業を生かして、これからもいろいろな人と協力したいと思いました。
 「協力=支え合う」について書きます。
 誰かがあることをやって、うまくいっていない、とまどっている時、気付いた人がその人を手伝う、つまり「支え合うこと」が協力になると思ったし、例えば、棒が一本あるとして考えると、一本ではちゃんと立つことはできないけど、周りから2本の棒で支えことで、ちゃんと立つことができると思って、この棒が人間としても同じように支えあって一つのことを成しとげることができるようになる。協力することができる、と思ったからです。
 最後にゲームで利用する新聞紙を丁寧に切ったり、丸めたりしてくださってありがとうございました。
    「協力=支えあい」

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