たのしい教育で広がる笑顔と賢さ/たのしい教育がやめられない/実験は必ず自分でやらなければいけないのか?

 RIDE( ライド:たのしい教育研究所 )の活動は第二期に入り、私いっきゅうはいろいろなところを飛び回ってどんどん授業をしていくことは少なくなりました。

たのしい教育研究所

たのしい教育研究所

 身体は一つしかありませんし1日は24時間しかないので、先生たちをじっくり丁寧に育てていく活動やいろいろな学校でのスーパーバイズ、カウンセリング、RIDE企画講座、出前児童館ほかに本気で打ち込んでいると〈外部依頼の講演や授業〉等をこれまでの様にこなすのは不可能だからです。

 それでもとても熱心な依頼や波及効果の大きいものなどについて、時期的なものとの兼ね合いで無理をしてでもお受けすることがあります。私いっきゅう個人の意向ではなくRIDE( ライド:たのしい教育研究所 )のカリキュラム編成委員会のメンバーが公正に調整しているものです、ご了解ください。
 依頼してもなかなか授業にたどりつけない、という皆さんもこのサイトを読んでくださっていると思います。申し訳なく思います、お詫びいたします。

 さて、その依頼の中で実施させていただいた授業について紹介させていただきます。

 総勢150人くらいでたのしんだ授業です。

 私いっきゅうの科学の授業は基本的な構造は同じ、仮説実験授業の授業運営法通りです。
 まず本格的な科学の内容をとりあげます。
 予想を立てる、理由をたずねる、意見を出し合って予想変更が無いか確認してから実験です。

 今回の依頼は、小学校の時間でいえば3時間くらいある長めの時間だったので、私の大好きな〈ロバード・ゴダード〉を本格的に取り上げて授業構成しました。

 これは選択肢をなげかけて予想をたずねているところ。
 これだけ人数がいると正確に人数を数えるのは難しいのでおおよその人数で予想人数を確認します。

 そして〈どうしてそう予想したのか〉をたずねているところです。
 はじめは緊張していても、子どもも大人も自由に自分の考えを語ってくれる様になります。

 実験は私がやることもあれば、

 こうやって各自で確かめることもあります。

 たまに「実験はそれぞれ個人がやらなくてはならない」と考える人がいるのですけど、それは科学の本質から外れた思い込みです。
 予想を立てて物事をたしかめることが科学であり実験です。
 自分でやらなくても確かめられることがたくさんあります。「ああいう格好をしていると蚊にたくさん刺されちゃうよね」と予想していると案の定かゆいかゆいという反応がみられたり、逆にみられなかったり、それがつまり実験結果です。
 自分でその格好をして草むらに入る必要はありません。

 自分の予想を丁寧に確かめながら子ども達も保護者の皆さんも賢く笑顔になっていきました。
 それは授業後の評価感想からはっきりとわかります。

 今回の授業の評価感想もとても高いものがありました。
 何人かの子が似た様な感想を書いてくれました。

いっきゅう先生が「これからみなさんの人生に関わる実験をします」といっていたけれど、吹き矢の実験で、力の効果は〈力の大きさ×時間〉なのだとわかってびっくりしました。
小さな力でも加え続けることでとても大きな効果がでる。本当に人生に関わることを学んだ時間でした。

 私の細かいフレーズまでしっかり受け取っていくれています。

 これだからたのしい教育はやめられません。ますます全力投球する想いを強くした1日でした。

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〈たのしい石の勉強〉石灰は白い! 石灰岩・石灰石は白い? 後編

 石灰というのは白をイメージしますね、運動場でも利用されています。


 前編でも書きましたが、ふつう〈石灰岩・石灰石〉という場合にも白をイメージします。※石灰岩は大きな石、石灰石は小さめの石をイメージさせる言葉です

 沖縄で、人が多く住んでいる場所には、そこらあたりで石灰石がゴロゴロと出てきます。

 大きな石灰岩を砕いて中の方を見ると、白い色がさらに目立ちます。

 では、アウトドアワークで目にしたあの石は石灰岩・石灰石といって良いのでしょうか。
 みなさんはどう思いますか?

予想( 石灰岩である ・ 石灰岩ではない )


 石は雨風で汚れることがありますから、色がついてしまうこともあるでしょう。
 しかしこの色はそういうものでついた色というには濃すぎると思うのですけど、どうでしょうか?

 しかも全体がこの色です。

「石灰岩ではないか」という予想を立てたら〈実験〉です。
 何が正しくて何が正しくないのかを見分けるのは〈予想・実験〉、私いっきゅうはそれを「予想チャレンジ」と呼ぶことがありますが、それしかありません。

 石灰岩かどうかを見分ける簡単な方法があります。

「酸をかけると激しく泡・アワを出すかどうか」です。
 酸はトイレ用洗剤くらいの強い酸が必要です。
 かけてどんどんアワが出てくるとしたら、それは石灰岩以外考えられないと思って結構です。

 ではやってみましょう。

 かけた途端に白いアワがでてきました。

 アワはどんどん湧き上がって下へ流れていきます。

 

 この石は石灰岩です。

 石灰岩なのにこんなに黒っぽいものがある、というのは意外ですけど、それはここだけにみられることではありません。

 サンゴや貝、有孔虫(石灰質の殻をもつ小さな生き物たち)たちが、圧力や熱などが加わって固まっていく時、周りのいろいろなものたちと結びついていろいろな色がつくことがあるのです。

 石灰岩・石灰石は白いことが多いけれど、黒っぽく見える石灰岩もあるのだということは覚えていてもよい知識でしょう。

 石に目をつけると、たのしさが広がることもあります。 書いているうちに、またでかけて行きたくなりました。

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石灰は白い! 石灰岩は白い? 前編

 アウトドアワークをしていると必然的に自然のいろいろなものに触れることになります。

 これは先日、教材づくりの買い物に出た時に歩いたダム湖、わたしがよく行く場所です。

 陽が落ちる頃ですけど、十分さんぽをたのしめます。

 さて気になったのは、この石の壁です。

 拾ってみると、黒い色をしています。

 さてこれは何という石なんでしょう?

 

 中につぶつぶ(結晶)が見当たりません。
 堆積岩の中の〈泥岩〉か〈石灰岩〉か〈チャート〉でしょう。

 この見当のつけ方は、たのしい教育研究所(RIDE)の応援団の一人 西村寿雄先生の著書「石はなにからできている? 岩崎書店」によるものです。この西村先生の分類はとても実用的です。特殊な石はいろいろありますけど、私たちが日常目にする石の分類をするときには、この本以上の本を私は知りません。

ちしきのぽけっと (23) 石はなにからできている? (ちしきのぽけっと23)

 堆積岩というのは〈れき・砂・ 泥・火山砕屑物(かざんさいせつぶつ)・生物の遺がい〉などが堆積して固まってできた岩石のグループです。

 その中の〈泥岩〉は〈泥が固まってできた石〉、〈石灰岩〉は〈サンゴや貝その他が固まってできた石〉です。

 泥岩は色が黒いものが多いので、私が手にした石は泥岩である可能性があります。

 ところが泥岩は、大人の力なら割ることもできる弱い石です。こういう壁に利用するのは危険です。

 これは石灰岩ではないでしょうか?

 ところが石灰岩は、教科書などでは、こういう感じで白っぽいイ石として学びます。

 私が手にしている石とは違う感じがします、もう一度ご覧ください。

 少し長くなりました。

 続きは分けて書かせていただきます。
つづく

 

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