ニュートンのゆりかごでたのしむ/振り子の実験/運動量保存の法則

〈ニュートンのゆりかご〉と呼ばれている実験教材は振り子の実験や、運動量保存の法則などいろいろなたのしい学びかたができる優れものです。その紹介を最近のサイトでしたところ、興味を持ってくださる皆さんもいたことと併せて、研究所に来てくれる先生たちもとても興味深げでしたのでさらに紹介を加えたいと思います。

 

問題1)1個の重りを引っ張って離すとどういう動きをするでしょう。
 止まっている4個とぶつかりますね。
 ぶつかって、その後はどうなるでしょう?

 右の1個が4個と一緒にピタリと止まって、左端の1個が弾かれて動きます。

 左の弾かれた振り子が戻って来てピタリと止まり、右側の一個が弾かれて飛んでいきます。

 こういう動きを何度か繰り返して止まります。

では次の問題です。

〔問題2〕2個の重りをひっぱって離します。
止まっている3個にぶつかったあとはどうなるでしょう?

予想 止まっていた3個のおもりはどうなるでしょう?
ア.左の一個が飛んでいく
イ.左の二個が飛んでいく
ウ.左の三個が飛んでいく
エ.その他

 

どうしてそう思いましたか?

 

実験してみましょう。

左の二個を傾けて話すと…

左の二個が弾かれて飛んでいきます。
二個が左から戻ると、今度は右の二個が弾かれて飛んでいきます。

 

問題3)3個の重りを引っ張って離すとどういう動きをするでしょう?
 今までは止まっている方に、同じだけの重りがありましたが、今度はぶつかってくる重りの数の方が多いのです。残っていた二個は、そしてぶつかって来た3個はどの様に動くのでしょう。予想してみてください。

あなたの考え

 

 いろいろな方たちからの予想が届いてから続きを書きますね。
 予想を立てると賢くなります。
 どんどん予想を立ててみてくださいね。たくさんの人たちの〈学ぶ笑顔〉を育てる活動に賛同してくださる方は、このリンクをクリックすることで活動を後押しできます

 

科学や芸術をいやいや作った人はいない/仮説実験授業研究会代表 板倉聖宣

メルマガ最新号に紹介した〈科学や芸術をいやいや作った人はいない〉という話を少し書き抜いてみましょう。仮説実験授業研究会代表の板倉聖宣が1991年に広島で語ったもので、その内容は〈たのしい教育研究所〉の指針でもあります。

板倉聖宣、仮説実験授業研究会代表

 科学と芸術をいやいやながら作った人はいません。

 科学とか芸術とかいうものは、もともとたのしくできたものだからです。
 科学と芸術というものは全部たのしくやってきたものだから、全部たのしくできるはずなんです。

 今は、みんなたのしくやってないということがわかるでしょう。
 みんながたのしくやってたら、それを見ている人たちは自分もやりたくなりますよ。

西日本たのしい授業入門講座での講演から

 

 
 科学と芸術の話をしていますが、本来的に〈文化:人々が作り残して来たもの〉は総じて同じく、いやいや作ったものは無いのです。その発見や工夫をした人たちは、たのしくてやめられなかった。それだからどんどん発展していったのです。
 たのしい教育研究所は、教育の名のものとに行われるものならどういうものでも〈たのしく学ぶことができる〉と考え、その教材開発や、たのしく教育できる先生たちを育てる活動、子どものたのしい未来を応援できる大人たちを増やしていく活動など、いろいろな取組みをすすめています。
 興味関心のある皆さんは、ぜひこのサイトを隅々までお読みください。
 そしてそれらの活動に協力したいと感じた方は、ぜひボランティア参加ください。
 いろいろな分野の活動がありますので、直接お問い合わせください。たくさんの人たちの〈学ぶ笑顔〉を育てる活動に賛同してくださる方は、このリンクをクリックすることで活動の応援票が一票入ります

かわいいお客さんが訪ねてきました/放課後学童クラブ・子ども教室の構想

「〈いっきゅう先生に会いたいです〉と日頃から熱心にたのんで来る子がいるんですけど面談可能ですか」という連絡が研究所に届き、私の日程がうまくマッチングしたので研究所で会うことになりました。
 とても元気な二人の子ども達です。

 わたしとおしゃべりしながら、研究所の教材をたくさん見て、「わー、こんなのもある」ととても喜んでくれました。

 気に入ってくれた一つが、〈ニュートンのゆりかご〉と呼ばれている振り子の教材です。

 この子たちと会話や教材でたのしんでいるうちに、研究所で「少人数の〈放課後教室=学童クラブ〉ができるといいな」と思い始めてきました。

 わたしは早期退職して研究所の仕事に全力を注いでいますが、わたしの信頼する仲間たちの多くはまだ学校現場で活動しています。
 その人たちが退職してくる頃、教師になりたいと研究所で学ぶ若い方たちとのコンビネーションで、いろいろなたのしい企画が実現できそうです。今後の有力な計画の一つとしてたのしく構想を練っていきたいと思っています。
 研究所のメンバーが開設する〈放課後教室=学童クラブ〉のグレードは、保護者のみなさん、地域のみなさん、行政に携わっているみなさんが驚くほどの内容を提供できるに違いありません。
 自分の笑顔とかしこさを育て、周りの人たちの笑顔とかしこさにつなげる子どもたちがどんどん育ち、その中から沖縄だけでなく日本全体を元気にしてくれる人たちが生まれてくるに違いないと思っています。今からたのしみです。一緒に〈たのしい教育〉を広げて賢い笑顔を育てる〈簡単な方法〉があります。ここのクリックでブログ評価に一票入ります!

実験論/実験によってのみ真理に至る

 今回は〈実験論〉、実験とは何かについてお届けします。研究所が出来た当時、わたしが語った〈実験とは何か〉という話をスタッフが書き起こしてくれたものがあります。それに少し手をいれておとどけします。

 組織をリードする者としても、いつも心の中に置いておかなくてはいけない重要なものだと思いますし、正しいものを見つけていく過程では最も重視される必要のある1つだと思っています。

実験とは何か

きゆな はじめ   

 

「たのしい教育研究所」は「たのしい教育を〈たのしみながら〉広める」ために設立された組織です。その時の重要なキーとして「仮説・実験の手法と哲学は全てに勝り最上位に来る」という一文を掲げてあります。
 たのしい教育研究所には私が提案した幾つかのルールやスタイルがあります。
 例えば〈大きなミーティングでも45分以内〉というルールです。
 そのルールも「〈仮説・実験〉の手法と哲学が全てに勝る」わけですから、「実験として続けてみよう。うまくいくなら継続して、無理がなるなら見直しましょう」という事です。

 もしもこういった〈実験〉の手法が例えばいろいろな組織、たとえば学校という組織に取り入れられていたら、もっと効果的なのにと思います。

 組織の中では時々〈自分の意見が正しい〉といって揉めることがあります。どちらも自分の意見が正しいと思っているわけですから、議論は果てしなく続くことにもなります。人間は次第に感情的にもなりますから、それを聞いている周りの人たちも、つらい気持ちになることがあります。
 強いほうが正しいなんていうことはありません。組織で上の人、管理職が正しいということもありません。
 反論できなかった者が結果的に正しいことを言っていた、ということもよく起こるのです。

 そういう立場による正否の決め方や、威勢のいい人が勝つ流れではなく「私はこの方がよいと思うのですけど、一度試してみませんか?」という様な動きができたら、その組織はもっと良くなっていくに違いないと思うのです。


その「実験」をする時に重要な事があります。

 1つは「必ず予想を立てる」ということです…今起こった状況を〈これはこういうせいだ〉とか〈あのせいでこうなったのだろう〉と解釈するのではなく、まず「こうすると、その後こうなると思う」という予想を立てるのです。
 予想を立てないものは実験とは言いません。
 たとえば〈蚊がいたので殺虫剤をまいた。翌日見てみるとクワガタ虫が死んでた〉ということがあったとします。しかしその事実があっても、それを実験とはいわないのです。
「クワガタムシは昨日の殺虫剤のせいで死んだのだろう」と予想したら、例えばそういう事がないかデータを調べてみる、そうやって確かめる、それが実験です。それなしに、〈これはこういうせいだ〉という様に判断するのは〈解釈〉であって実験ではないのです。
 科学は〈予想⇒実験〉で真理を見つけていったのです。

 予想を立てる時に重要な要素が「期間を区切る」という事です。「いつかはこうなると思う」というのではなく「一月後はこうなると思う」というように時間的な枠を決めておくという事です。

 予想を立てなくては新しい事は発見できない…しかしその予想は期限を決めて立てることで、ますますシャープに〈正しいことを見つけていけること〉につながります。組織としての動きを考える時に重要な1つです。

 

たくさんの人たちの〈学ぶ笑顔〉を育てる活動に賛同してくださる皆さんへ。このリンクをクリックすることで応援票が一票入ります。