たのしい人間関係入門「お願い=お願い」|たのしい楽しい道徳の授業

今週号のメールマガジン「たのしい教育」にメンタルヘルス系のプラン、
「たのしい人間関係の育て方」<お願い=お願い>を掲載したところ、うれしい評価がいくつも届いています。
職場での人間関係、子どもとの関係など、いろいろなことに役立つ内容です。

少し紹介しましょう。

わたしが開発したLEAPカウンセリングで親・教育関係者向けのワークとして利用するものですけど、読者の方から「小学校高学年から利用できるはずです。こういう内容を道徳で使いたい」という話がありました。

全部で8ページですが、そのはじめの部分を紹介します。

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たのしい授業「折り染め習字/折染め習字」壮観|たのしい教育Cafe5月!

先日おこなわれた「たのしい教育Cafe」で小禄さんが授業してくれた「折り染め習字」の様子です。

作品の一部を壁に張ってみました。
予想以上に壮観です。

これを30人とかのクラスでやると、もっとすごいでしょう。
ご覧ください。

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人工知能|コンピュータに心は芽生えるのか?

その頃の社会全体が、科学や技術の進歩にたくさんの夢と希望を重ねていたこともあったのでしょう、子どもの頃から科学・技術に大きな魅力を感じていました。

今でも科学・技術は様々な発展を見せています。
巧妙な「疑似科学」の台頭、「科学・技術に疑問を提唱する人たち」の考え方もあって、現代社会は、わたしが子どもの頃の様に両手を上げて迎えいれる様子はありません。しかし革新的という意味では、今の方が多大な成果を上げていると思います。

ところで小学校の頃から、わたしの心に宿っていた大きなテーマが、進歩によってコンピュータにも「心」が芽生えるのかということでした。

ai,人工知能時は流れ、大学に入学した頃、やっとパーソナルコンピュータが普及し始めました。
今のiphoneの持つ処理能力の 1/1000 にも満たないコンピュータが150万円くらいした頃です。
何とかそれを手に入れ、プログラムを打ち込みながらコンピュータを学ぶうちに、
「人間が体系づけた命令系の延長にあるコンピュータに心が宿ることはない」
というのが私の一つの結論になりました。

ところで最近、画像認識に関する画期的理論ディープ・ラーニング(深層学習/多層構造学習)をきっかけに、〈人工知能〉が気になって学び始めています。

コンピュータが膨大な画像の中から「これはネコだ」「この数は1だ」と認識するプログラムは、かつてのコンピュータ技術からブレイク・スルー(画期的進歩)し、それがグーグルやカナダ トロント大学の成果ではっきりしてきました。
表面的にはわずかな変化に見えるかもしれませんが、コンピュータ自身による《教師なし学習》の可能性が見えてきたのです。

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ノミの実験 (後編)|板倉聖宣から学んだこと「王様は裸だ」

さて、前回紹介した「飛べなくなったノミと仲間の力で飛べる様になった(➡︎こちら)」という実験は本当なのでしょうか?

みなさんはどう思いますか?

二日間にまたがってweb上で検索してみましたが
「ご存じの方もいると思いますが」とか
「師匠から聞いた話ですが」とか「これは先輩から聞いた話」とか
この話は有名な話なので聞いたことある方が多いと思いますが」という様な伝聞の連続で、誰がいつどこでやった実験結果なのか、けっきょくわかりません。

海外のサイトも調べてみました。

 まず一つ、それらしいサイトに当たりました。

The Naked Scientists (裸の科学者)
http://www.thenakedscientists.com/forum/index.php?topic=11394.0

スクリーンショット 2016-05-07 7.39.08

です。

しかしそこも

I found it on the web:(こんなwebサイトを見つけました)

という「伝聞」でした。

もともとは

Real Woman.(本物の女性)
http://www.realwomen.co.nz/content/view/43/17/

というサイトということです。

たどってみましょう。

How High Can You Jump?

Flea trainers have observed a predictable and strange habit of fleas while training them. Fleas are trained by putting them in a cardboard box with a top on it. The fleas will jump up and hit the top of the cardboard box over and over and over again. As you watch them jump and hit the lid, something very interesting becomes obvious. The fleas continue to jump, but they are no longer jumping high enough to hit the top. Apparently, Excedrin headache 1738 forces them to limit the height of their jump.

When you take off the lid, the fleas continue to jump, but they will not jump out of the box. They won’t jump out because they can’t jump out. Why? The reason is simple. They have conditioned themselves to jump just so high. Once they have conditioned themselves to jump just so high, that’s all they can do!

Many times, people do the same thing. They restrict themselves and never reach their potential. Just like the fleas, they fail to jump higher, thinking they are doing all they can do. If You Think If you think you are beaten, you are. If you think you dare not, you don’t! If you want to win, but think you can’t, It’s almost a cinch you won’t. If you think you’ll lose, you’re lost; For out in the world we find Success begins with a fellow’s will; It’s all in the state of the mind. Life’s battles don’t always go To the stronger and faster man, But sooner or later the man who wins Is the man who thinks he can.

 

ノミ・トレーナーたちが観察したところによると・・・
 Flea trainers have observed 〜 

とありますが、いつどこで、どういう人なのかはわかりません。

しかも「ノミ・トレーナー」ってどういう仕事なのでしょう?

もっといろいろたどると

The 100 Top Inspirational Anecdotes and Stories
(高いインスピレーションを与える逸話と物語100)
https://books.google.co.jp/books

ノミの実験に似た内容が書かれています。
しかし、そこにも「ノミのトレーナーたちが観察したところ」と始まります。

名前も実験の日時も記されていません。

また、ノミを箱の中で閉じ込めてあと開けても外に飛び出ないという話はありますが、「仲間のノミを入れると、また高くジャンプした」という話はありませんでした。

もう一つ

LOST POTENTIAL Why Kids Give UP!
(失われた可能性 どうして子どもたちは諦めるのか)
https://books.google.co.jp/books

にも関連する記述が見つかりました。

ノミの実験 たのしい授業の考え方1

ノミの実験 たのしい授業の考え方 文章上から十行目にこうあります。

I once heard about an experiment where fleas were caught, placed in a box and a lid placed on top of it. The fleas would jump again and again and again in attempt to get out.

私は以前、こういう話を聞いた事があります。閉じ込められた箱の中でノミは外に出ようと何度も何度も何度もジャンプします…

またもや『伝聞』です。

たどっていくのはここまでにしましょう。

もしもこのノミの話がきちんとした実験結果によるものだとしたら、「誰が、いつ、どこで」くらいの情報はすぐに入手できるはずですが、ここまで探してもたどることはできませんでした。

わたしの結論は

「ノミの話は〈ゆでガエル〉と同じく〈作り話〉である」

 

感動的な話はどんどん広まっていきます。しかしそれは本当の話ではなく「つくり話」である可能性があるのです。

もしも読んでくださっているみなさんの中で〈この実験は真実である〉という場合には連絡をください。ソースをたどって確かめてみたいと思います。

いろいろな人たちが「わからないことはわからない」と声をあげる。つまり子ども達の様に「裸の王様を、ハダカだ!」と声をあげてはじめて、一歩先にすすむことができるのです。私が板倉聖宣から学んだ重要な一つが、この事です。

長くなりました。
わたしが先生たちに初めて話した、このノミの話を「それは誰の実験ですか?」と聞いてくれたR先生に感謝しつつ、この項を閉じたいと思います。

 

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