カマキリの嬉しいはなし

 梅雨の晴れ間、RIDEのメンバー四人で虫探しウォーキングに行きました。

 公園には子どもから大人までたくさんの人がいたのですけど、虫取り網、虫かごを持っているのは私たちだけです。

 向こうからすると不思議な光景なのかもしれません、でも私たちからすると「何でこんなたのしいことしないんだろうなぁ~」と逆に不思議に思えるんですよ。

 恥ずかしくないかって?

 全く恥ずかしくないんです、嘘だと思ったら、ためしにやってみてください。

カマキリと遭遇
 15分くらい歩いている時、カマキリに出会いました。
 捕まえてみると〈お腹〉が大きなカマキリでした。

 

 大抵は観察して、夕方には自然にもどすのですけど、気づいたら深夜になっていたので明日、戻そうと思っていたら・・・
 翌朝Aさんが「いっきゅー先生~」と騒いでいます。

 

 行ってみると、卵を産んで、お腹が小さくなっているではありませんか、すばらしい。
※カマキリの卵と呼んでいるものは、たくさんの卵を泡で包んで固めてあるもので正しくは〈卵鞘〉と呼ばれています。でもこういう言葉はのちのち学びたい人が学べばよくて「一個に見えているけどいっぱいの卵が中にはいっているんだって」くらいでよいと思います。卵が孵化した状態を見る感動の方がずっと大事です

 卵はイノシシのウリ坊にそっくりな形をしていました。

〈縁起〉が良いとか悪いというのはスピリチャル的なものとして使われることが多い言葉ですけど「本質的には、その人やその集団が結びつけるイメージのことである」という話は私が以前から話していて、私も原子論的な意味が伝える場ではそういう表現をすることがあります。
 この産卵は〈研究所で学んで合格していく人たちの笑顔〉と重なったり〈研究所の活動がたくさん芽吹く様子〉と重なったりして、まさに縁起よく嬉しいことでした。

赤ちゃんカマキリ
 このまま育てていけば何百匹の赤ちゃんがこの卵から誕生してくれます。
「何事も自然のままにしておくのが良い」と思う人もいるかもしれません、でも鳥たちが卵を食べることもあります、予想外の大きな台風でダメになることもあります。
 育ててあげることは悪いことばかりではありません。
 何百匹もの新しい命を大切に育てて、自然の中に返してあげようと思います。

問 題
 ここで問題。
 産みつけられた卵はいつ孵化(卵からかえること)するでしょう?
 ア.1~2ヶ月
 イ.3~4ヶ月
 ウ.翌年
 エ.その他
 どうしてそう思いましたか?

 お話 昆虫の卵はいつ孵化するか?
 理科では「昆虫は寒くなる前に卵を産んで、翌年暖かくなったころ、その卵がかえる」と教えます、成虫は越冬できずに死んでしまうのです。
 ですから、教科書的な答えは「ウ.翌年」です。

 ところが私は以前から「あたたかい沖縄では、その年に孵化するものもあるだろう」と予想していて、いつか調べたいと思ってきました。
 手にする本などでは教科書と同じことしか書かれていなので、これからRIDEで予想・実験したいと思います。みなさんも予想を立てていてくださいね、一緒にたのしみましょう!

お母さんカマキリを自然に戻す
 卵を産んでくれた日は大雨でした、でも少しの晴れ間をみつけて、捕まえた公園に戻しに行きました。
 木の枝に近づけるとスッと飛び移っていきました、元気です。
 こちらが勝手に感じていることですけど、まるで「赤ちゃん達よろしくね」といっているかの様な表情を見せて、そのあと力強く木の上に進んでいきました。

 レイチェル・カーソンが語ってくれた様に、自然の中に行くと「ワンダー(驚き/ドキドキ・わくわく)がいっぱい」です!

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たのしい教育は〈反抗する子ども〉の味方でもあります、もちろん先生たちの味方でもあります

 久しぶりに〈たのしい教育メールマガジン〉の記事の中から紹介しましょう。
 最新の号の表紙はこれです。

 この中から〈たのしい教育の発想法〉の一部を紹介しましょう。
 1998年1月30日に京都で開かれた、東海近畿科学教育協議会「認識論研究会(板倉講演会)」のナイター で板倉聖宣が語った言葉です。
 ※板倉聖宣:仮説実験授業を生み出した教育者

誰か
子どもが反抗するのは、学校だけが原因とはいえませんよね。

板倉
 学校だけじゃないよね、親の責任もあるかもしれない、政府の責任かもしれない。
 でも学校も原因ですよ。
 他の原因はともかく、教育者は自分の責任を感じて行動するのが大事じゃないか。
 教育内容について「そんなこと教えて何になる」とかいう議論があるけれど、それより先に「その教育内容でたとえば理科が好きになったのか」と問いたい。
「教育の充実」とかいって時間数を増やすという動きがあるけれど、増やすなら好きにならければだめですよ。
 増やして、もっと嫌いにしてどうするの。
 好きになったら増やすんです。

いっきゅう
 いかがでしょうか、耳に痛い内容でしたか?
 納得いかないという様なことがあったかもしれません。
 特に敵を作る必要はないと思います。ただ、もしも自分が子どもの時、学校でつまらない授業、わかろうと思ってもうまく理解できない様な授業を受け続けていたとしたら、そういってくれる大人が、たのしくわかる教材を一生懸命作ってくれていることに、喜んだと思うのですけど、どうでしょう。
 私は先生がいうことにすぐに同調する優等生より「意味がわからない」と感じている子ども達の強い味方でありたいと思っています。
 そして「もっと子どもたちが喜んでくれる授業をしたいんだ」という先生たちの味方でありたいと思っています。

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とってもユニークな形をした昆虫、、、想像上のいきものかな?

びっくりする生き物を見つけました。

この本に載っていたセミです。

 名前はツノゼミ!

 こんな絵がのっていました。
 「え、?」
 何ですか、これ・・・
 なんだか、誰かが想像して描いた生き物のように思えます。

 こういう解説がついています。

 これを読んでも、なんだかウソみたい・・・

 こんなセミはいないでしょう、と思ってサイトでしらべてみたら、ちゃんと写真が出て来てびっくり。
 この指先にのっているのがヨツコブツノゼミです、、、実際にいるんです。


他にもおもしろい形をしたさまざまなツノゼミがいることがわかりました。

ミカヅキツノセミは恐竜のような迫力、すごい・・・

実際に見てみたいなーーー。

前に紹介したダイソーの本です。
「ふしぎな昆虫大研究」の中に詳しく載っています。
夏休みの自由研究として、調べてみてもおもしろいですね。

 ダイソーの本は〈セレクト本/いくつかの内容を選んだ本〉で、元本はこれです。

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たのしい教育研究所の教材の水準を一定以上に保つために/授業をかける時&著作権について

 おかげさまで、RIDE(ライド:たのしい教育研究所)の教材はいろいろなところで活用される様になってきました。沖縄県内だけでなく、他府県にも広がっています。とても嬉しいことです。
 そういう中、たのしい教育の水準を一定以上に高めておくことが気になっています。

 たのしい教育研究所の教材は仮説実験授業の根幹を元にしています、授業にかけたいという皆さんは、仮説実験授業についても学んでいただきたいと考えています。
 これは仮説実験授業の「授業書」と呼ばれている授業プリントです。

 以前、私いっきゅうが仮説実験授業に触れたページがありますから、まずそれからお読みください。また最近書いた授業運営に関するまとめも目を通していただきたいと思います。
https://tanokyo.com/archives/32509

 

もう一つ

 たのしい教育研究所(RIDE)の卒業生がどんどん増えていく中、「いっきゅう先生、このたのしい教育研究所の教材プリント、うちの学校でも○○先生が持っていました」という声が聞こえたことがありました。

 名前を聞いたことがなく、たのしい教育研究所(RIDE)の講座に参加したことも無い方でした。可能性として、いろいろなルートで教材が回っているのだろうという予想があります。

 たのしい教育研究所の教材は、授業をかける先生が「これはたのしい」と感じてくれることが出発点です。

 そして「こういう授業がやりたい」という想いがあって、たとえばこのサイトを熱心に購読していたり、たのしい教育研究所(RIDE)の〈講座〉に参加したり、個別の授業SVやWSなどを受けたり、〈メールマガジン〉や〈RIDEだより〉を購読していたり、たのしい教育研究所(RIDE)の講座の授業経験者から学んでいなどを基本にしていたいと考えています。

 たのしい教育研究所(RIDE)で購入した教材等については、購入者が子ども達との授業で利用することを基本にし、授業以外での複製はしないようにお願いいたします。
 それをハッキリ意識していただける様に
 購入者 授業複製 許可版
という印鑑を押してあります。

 RIDEの授業がごく普通の授業になる前に、子ども達の笑顔と賢さを丁寧に広げていく構造を組立てる大切なステップだと考えています、よろしくお願いします。

 興味を持ってくださった皆さんは、ぜひ積極的にコンタクトをとっていただけたらと思います。

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