前回の「沖縄の快晴日数は全国際レベル」というデータに驚いた方たちが何人もいたようで、その一人が私なのですけど、いろいろ質問が来ています。
まず、「そのデータは本当ですか?」という質問がありました。
「試験問題に間違いはない」などという答えの導き方はかなり危ないことです。
私も実際に調べてみました。
教員採用試験の理科の問題や一般教養の問題と絡みますから、教員試験受験生も骨休みに読んでおくといいと思います。
前回の試験問題のデータは2012年の統計で、「沖縄の快晴日数は下から二番目」ということでした。
別なデータを調べてみました。
「都道府県格付研究所」が出している2014年の一覧表があります→ こちら
重要な一覧表を載せてみます。
ご覧ください。
2014年は沖縄の快晴日数は堂々の最下位です!
2012年は前に見たように下から二番目でした。
沖縄の快晴日数は全国的に再開レベルだとみてよいでしょう。
さてこの統計を見て「沖縄は晴れている日が少ない」と思う人がいるかもしれません。
そうでしょうか?
少し詳しくみていきましょう。
まず「快晴」とは何でしょう。
それは雲の量で決まります。
空にほとんど雲が 0〜1割だという時に「快晴」といいます。
2〜8割の雲の量が「晴天」です。
空を覆っている雲が9〜10割の時「くもり」といいます。
もちろん「雨」が降っていれば「雨」です。
では沖縄は全国的にみて「晴れ」の日は多いのでしょうか、少ないのでしょうか?
予想してみてください。
沖縄の晴れの日(快晴+晴天)は全国的にみて
ア 多い方(晴れの日が多い県)
イ 平均レベル(普通)
ウ 少ない方(晴れの日が少ない県)
どうしてそう思いましたか?
2010年の統計があります。
沖縄県は三十五位。
上中下で整理すると、下の方のグループに入っているように見えますが、全国の晴れの日の平均日数を見ると「217.6日」です。
沖縄の晴天日数は「211.2日」ですから、ほぼ全国平均並みだといってよいのです。
最初に出した「快晴日数が全国最下位」というデータと考え合わせると、
「沖縄県は〈快晴〉の日はとても少ないけれど、〈晴れの日〉でみると全国平均レベルだ」
ということができます。
さて、「快晴がとても少ない」ということはつまり、「雲がよく見られる」ということです。
時々この公式サイトにも雲の写真を載せていますが、沖縄では、とてもいい雲をたくさんみることができます。
「光の量が多く、雲も多い」ということですから、まさに雲の好きな人にはもってこいの場所、シャッターチャンスがたくさんあります。
これは研究所近くで数日前に撮った雲の写真です。
ダイナミックに湧き上がる雲でした。
先日、話し合いに向かう時に撮った一枚です。
押し寄せるかのような見事な雲でした。
これは那覇市での会議の時に少し立ち寄った港で撮った写真です。
上に上にと立ち上る入道雲です。
沖縄では、晴れていれば、とてもいい雲の姿形をたくさん見ることができる、すばらしいところです。
「沖縄は海もいいけど見事な雲が多いんだよ」
観光に来たみなさんは、ぜひそういう噂を広めていただけたらと思っています。
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