先日、ある小学校から学校便りが届きました。
校長先生が発行していて、今回のたよりには、わたしの〈たのしい科学の親子講演授業〉をうけた子どもたちの感想が綴られています。
少し書き抜いてみましょう。
1年生Aさん
いっきゅう先生がみてせくれたビデオで、ガリレオがいってたみたいに、きのう考えてみました。
くうきのつぶは目にはみえないけど、水の中ではみえるからふしぎです。
いっきゅう先生からもらったクルリンは、カーブすることがわかりました。
これからもふしぎをどんどんかんさつしていきます。
2年生Bさん
科学のべんきょうでびっくりしたのは、空気のない場所でものを落とすと、重さはかんけいなく、同時におちるということです。
空気のある場所では、空気の原子がじゃましてると聞きました。
もっといっぱい勉強したいです。
3年生Bさん
わたしが一番おもしろかった実験は、はっぽう入浴剤の実験です。
あんなに固くしまっているのに、ポンと飛んだ時はびっくりしました。
大事だと思ったのは、予想を立ててから実験する、ということです。
4年生Cさん
アリストテレスは「重いものほどはやく落ちる」と言って、みんなもそう思っていたけれど、ガリレオは「同時に落ちる」といいました。ガリレオがいなくなってあと、月でハンマーと羽を一緒に落としたら、同時に落ちました。あきらめないでがんばることは大事だと思いました。
「たのしい教育研究所」は〈教育に内在するたのしさが未来をひらく〉と考えています。それは、この感想・評価にも出て来ていると思います。たのしさを味わって何も進歩しないことがあるでしょうか? この社会にのこされた知的文化のほとんどは、その文化を追求する、高めてくことに大きな意義を感じて、その活動がやめられなかった、という人たちが残してきたものだと言ってよいでしょう。それをたばねる表現として「たのしい」という言葉を使っています。
〈たのしさこそが未来を拓く〉その活動の結果は、いろいろところで芽吹いてきています。
今週はK小学校での親子講演会です。
賢い子どもたちをたくさんそだてようと思います。