研究所で魚を飼っています。
〈ベタ〉という種類の魚です。
その名前ではどうもね、ということで「左衛門尉(さえもんのじょう)」という立派な名前をつけて可愛がっています。メスだったらごめんなさい。
べたとはもともと「そのまま」という意味で使われた言葉である。ここから「特別でない」「ありきたり」といった意味を持つようになる(ベタ記事のベタはこの意)。
更に「ありきたり」という意味から派生して「面白くない」といった意味でも使われる。ちなみに楽屋言葉の『べたネタ』とは特に面白みのないありきたりなネタ(関西芸人がツッコミで使う「ベタやなあ」はここからきている)。-俗語辞典-
http://zokugo-dict.com/29he/beta.htm
左衛門尉はペットボトルで飼っています。そのペットボトル水槽を見て研究所に来る方たちが驚いています。
こういうペットボトル(2リットル)水槽です。
別に普通のペットボトルじゃないか、と思うかもしれません。
でも真ん中あたりをよく見てください。
カッターで切り込みを入れて、パカッと大きく空けてあるのです。
左衛門尉(さえもんのじょう)は、その穴のところからエサを食べたり・・・
ペットボトルの上の方でのんびりしたり・・・
底のあたりでのんびりしたり・・・
まさに四方八方、縦横無尽に泳ぎ回っています。
どうして真ん中にこんなに大きな穴が開いているのに水はこぼれていかないのでしょう?
え?
穴に見えているけど、実は開いていない、ですか?
いいえ、しっかり開いていて、指を突っ込むこともできます。
ペットボトルの真ん中をカッターで横に切り、そこにプリンなどのスプーンの柄を切ってグッと開いてあるのです。簡単ですから、みなさんもやってみませんか。
カッターを使う時には注意してくださいね。
これまでいろいろな学校でも作ってきましたが、子どもたちだけでなく、先生たちもとてもびっくりしてくれます。
どうしてこういうことが起こるのでしょう。
どこで誰がやってもこうなりますから、これは科学的にしっかり確かめられた現象なのです。メルマガでは三週に渡って、このおもしろさやどういう原理なのかを授業プラン化してまとめてきました。読んでくれた方たちからの反響も上々です。
どうしてこうなるのか?
簡単にいうと〈大気はあらゆる向きから物体を押しているから!〉 です。
大きく開いた穴から水が出ないように大気がぎゅっと押しているのです。
これは私が紅茶のペットボトルの横を空けてここからストローでお茶を飲んでみせた実験で使った時の写真ですけど、この矢印の様に大気が水面を押しているのです。
これは〈大気の力〉という授業プランのはじまりの実験です。
大気があらゆる向きから押しているのなら、ひっくり返してもこぼれないの?
そうやっていくつかの実験をしながら、地球上の大気がしっかりとした力で地上の物体をぎゅうぎゅうに押していることが感動的にイメージできるプランです。
今月の〈たのしい教育Cafe〉でとりあげようと思っています。
興味のある方はお申し込みください。
ちなみに、この水槽自体は「月刊たのしい授業」の1994年8月号に〈ふれあい水槽〉として紹介されたものを簡単にできるよう、工夫したものです。
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