文科省も県教育庁も「カウンセリングを積極的に導入すれば、登校拒否やいじめ、学級崩壊といった問題も解決に向かう」と予想し、かなりの予算をつけて〈全ての教職員にカウンセリング研修会を実施する〉という力技を行使しました、20年くらい前のことだったと思います。
それが沖縄県という地域限定的なものだったのか分からないのですけど、カウンセリングを強力に推し進めるという態勢は日本全体としての取り組みになっていました。
私自身、その以前からカウンセリングの必要性を感じて、アドラー心理学を学び続けていたので、その後起こった日本全体としての取り組みに「この実験はうまくいくのだろうか」と予想を立ててみていたことをハッキリと覚えています。
その後、それぞれの学校に教育相談担当が位置づけられ、資格をもった外部からのカウンセラーも配属されて現在に至ります。
さて私たちの税金をたくさん導入した取り組みは成功したと言えるでしょうか。
〈日本 いじめ 統計〉というキーで検索してみましょう、文科省の統計をプロットしたこのグラフをご覧ください。
小学校でみると2008年あたりの6~7倍まで増加しています。
https://www.nippon.com/ja/features/h00324/
不登校はどうでしょう。
日本全体の児童数はどんどん減少している中で不登校の子の人数は上昇し、2017年度で過去最多となっています。
https://dot.asahi.com/print_image/index.html?photo=2018102700002_2
カウンセラーとしてこれまで〈クラスが荒れている〉〈子どもが教室に入らない〉という相談を初めとして、数え切れないほどの教育相談、カウンセリング、スーパーバイズをこなしてきました、眠れない日々の中でも子ども達のためにと全力を尽くすその姿に、私が情熱を傾けている〈教育〉を担う人たちの素晴らしさを感じながら。
しかし、ものごとはがんばればよいというものではありません。がんばったせいで状況が悪くなったり、ホンの少しの工夫でよくなったりするのです。
たとえば「荒れたクラスの状況を教育相談的なアプローチで解決できる」と考えている先生たちがたくさんいます。
しかしカウンセリング的なアプローチで収束する荒れはほとんどないといってよいでしょう。
どうしてか?
もっとも大きな理由は、その相談の対象が〈集団〉だからです。
一対一の時にはカウンセリング的な手法は有効でも、1対多という状況では難しいのです。
子ども達の集団としての問題や課題は、カウンセリング的なアプローチに加えて〈教育内容〉そのものの改善でしか太刀打ちできません。
不登校であっても教師の教育内容の改善によってよくなることがたくさんあります。
たのしい教育研究所が実施するLEAPカウンセリングは、カウンセリングという名称であっても〈たのしい教育内容〉を積極的に取り入れていく、力動的なカウンセリングで、ほぼ4回程度をセットにして実施しています。
必要な方はクラスの子ども達との関係が悪くなってからというのではなく、良好な状態でもご相談ください。それによって、周りの先生たちへの積極的なアドバイスができる様な力もついてくると思います。毎日たのしい教育に全力投球、たのしい教育研究所(RIDE)です。みなさんの応援クリックをお待ちしています➡︎この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉への「応援の1票」が入ります☆いいね☆➡︎もっと深くたのしい教育を味わいたい方は〈有料メルマガ〉をどうぞ!