秋の講座の準備で〈たの研〉近くの海岸に行きました、遠くまで出かけなくても 沖縄の海はキレイです。
台風で近くに運び上げられたのか、砂が車を停めるあたりまでたくさんつもっています。
以前勤めた学校で、砂場の砂を注文したら、県外から運ばれた火山性の濃い灰色の砂が来て、子どもたちは「これも砂なの?」とおどろいていました。黒っぽい石を砕いたものだ感じたのかもしれません。
沖縄の自然の砂は白くてキレイです。
海岸の石もよその県で多くみる石とちがって、白くてきれいです。
理科の時間に岩石は〈火成岩〉と〈堆積岩〉に分かれると習った記憶があるでしょうか。
主にマグマなどが冷えてできるのが〈火成岩〉で、岩石などが積もってできたのが〈堆積岩〉だというわけです。
以前から子どもたちや先生たちにこういう話をしてきました。
いっきゅう
火山の〈火〉の作用でできたのが火成岩、火で成り立った岩石と覚えてください」もう一つは「水中で積もって長く強く押しつぶされたり、水中の生物の体を構成していたものでできた砂や石などが〈水成岩〉、水の作用で成り立った岩石とおぼえてください」というように伝えてきました。
「火成岩・水成岩」というネーミングはとてもわかりやすかったのに、その後「ごく一部は水の中でなくても積もってできるから〈堆積岩〉と呼ぼう」という人々が出てきて、教科書にもその名前が出てきました。でも私は今でも〈水成岩〉のままがよかったのにと思っています。「ほとんどの岩石は火成岩と水成岩にわかれます」でいいのにね。
ということで、はじめの写真に戻りましょう。
沖縄の海岸でみられる岩石の多くはサンゴが砕けた石や細かくなった砂、貝殻が砕けたもの、有孔虫の殻などでできています、それは長く強く押しつぶされてできたというより、水の中でできた〈水成岩〉だという方がずっとわかりよいでしょう。
だから沖縄の海は白く美しいものが地表にたくさんみつかります。ただでさえ強い光を水成岩の白がたくさん跳ね返すので、海の輝きもすばらしいものがあります。
ということで〈水成岩〉という名前は捨てがたいものがあります、賛同してくださる方は「テストには出ないけど、水成岩という名前があって、沖縄の海岸の岩石はほとんど水成岩なんだよ。ちなみに陸でみつかる石も珊瑚礁だったものがたくさんあって、白っぽいんだよ」というように伝えてみてはどうでしょうか。
火山性の岩石、火成岩はどうか、それはまたいつか書きましょう!
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