今日は、『おきゃくおことわり』ボニー・ベッカー (岩崎書店)を紹介します。
「仲良しの友達がいるって幸せだよね〜」って
ついほほえんでしまう絵本です。
クマの気持ちの変化がとってもかわいいんです。
長い間お客が来なかったクマはお客さんが来るのをいやがり
「おきゃくおことわり」と玄関に張り紙をします。
そこへ、小さなネズミが一緒にお茶を飲もうとやってきます。
が、追い返されてしまいます。
素直に謝って帰っていくのですが…
ねずみはしつこくいろんなところに隠れて出てくるんです。
ページをめくるたびにねずみが隠れているところを当てっこするのも
おもしろくて盛り上がります。
くまは根負けして一緒にお茶を飲んだりおしゃべりをしたりして
過ごすことになるんですが、最初いやがっていたくまは
ねずみと過ごすうちにだんだんたのしくなってきます。
「おいらさかだちができるんだよ」とクマが逆立ちしたり、
おかわりのお茶をそそいだりするくまもかわいいです。
ねずみが帰ろうとするとき「いかないで!」と引き止めるほどね。
クマの表情の変化はこちらまでほんわかした
あたたかい気持ちにさせてくれます。
私もこんなたのしいお茶会がしたくなりました。
( by hina )