アドラー心理学と仮説実験授業を融合させたカウンセリングが、わたしが開発した「LEAPカウンセリング」です。
予想した通り、かなりの効果を上げています。
今回は、LEAPカウンセリングについて書かせていただきます。
アドラー流カウンセリングで重要な手続きの一つが「目標の一致」です。
アドラー心理学カウンセラーの資格を取得する時に、その重要性を徹底的に叩き込まれました。
ところで、仮説実験授業の授業の過程では「選んだ予想の変更がないか」必ず確認します。
仮説実験授業の中のとても大切な手続きです。
LEAPカウンセリングでは、それをあえて仕組んだわけではないのですが、カウンセリングが進んでいく中で、クライエント自身の「目標・選択肢の変更」が多く発生します。
少し具体的に書いてみましょう。
私のところに「仕事を辞めて新しい暮らしに入りたい」ということでカウンセリングを申し込む方たちの比率は、きっと他のカウンセラーよりも多い方でしょう。
最近も何件か相談がありました。
LEAPカウンセリングをすすめていくとほとんどの方たちは、辞めるという選択ではなく、「あと1年は続けて様子をみる」とか「息子が成人するまで」という様な選択をしています。
それはLEAPカウンセリングの中で
1.今何かの課題から逃げてしまっても、また同じ課題から逃げてしまう
ということに気づいてくれるからです。
そしてLEAPカウンセリングが進む中で
2.今の目の前の課題を解決する方法
を発見し、カウンセリングの中でレッスンすることができる様になり、そこに視点が移ります。
つまり「仕事を辞める」という目標・選択肢が「自分の目の前の課題を解決する」という目標に変わっていくということです。
「これが目標の変更」です。
この「目標の変更」は、LEAPカウンセリングの中で、いろいろな選択肢を一緒に考えていくうちに起こっていきます。
仮説実験授業という「授業の手法」と、アドラー心理学という「カウンセリングの手法」とが融合して効果をあげる、というわけです。
目標の変更をすると、その目標に関する本人の認識が以前よりずっと明確に意識されるようになります。
もちろんカウンセラーの私との「目標の一致」も明確になります。
お互いの目標が一致するわけですから、カウンセリングの進み方もよくなっていくのです。
つまり、LEAPカウンセリングがうまく進むのは、仮説実験授業とアドラー心理学のはっきりとした成果を受け継いでいるからです。
カウンセリングを受けにくる方達は「仮説実験授業についてはよく知らない」という方も多いのですが、いつか何かにきっかけに仮説実験授業を受けることがあったら、きっと「きゆな先生のLEAPカウンセリングの流れに似ている」と気づいてくれることと思います。
いつか時間を作って、LEAPカウンセリングのコース用テキストも作成したいと思っているところです。
以上