さて、南部のショッピングモールの後ろ側を散歩していると、ヤンバルクイナの様な鳥が見えた、というお話からです。
これがその時の写真です。
ご覧ください。
ヤンバルクイナ(はく製/国立科学博物館の展示)はこれ⇩です。
腹側の白黒シマシマに見える部分は確認できませんが、格好がよく似ています。
くちばしも赤く見えています。
拡大して撮った写真がこれです。画像が荒くなっていますけど、顔も少しこちらに傾けてくれたので、くちばしも赤っぽく見えています。
ヤンバルでなくてもヤンバルクイナがいる、というのは不思議なことではありません。例えば、ミシシッピアカミミガメという亀はアメリカのミシシッピー州だけでなく、日本中に生息しています。
与那国に生息する「ヨナグニサン」という最大クラスの蛾(ガ)は、西表島にも生息しています。
ですから、ヤンバルクイナが数十キロ離れた南部にいるということも、決してありえないとは言えない。
彼(彼女)はそのうちに歩いて別なところに行ってしまいました。
さて、わたしが見たのはヤンバルクイナでしょうか。みなさんの目にはどう映りましたか?
ア.ヤンバルクイナだと思う
イ.ヤンバルクイナではないと思う
ウ.その他
ではすこし調べてみましょう。
インターネットはかなりのツールです。
きっと答えにたどりつけるのではないかと思っています。
ヤンバルクイナは「クイナ」の仲間です。
公益法人山階鳥類研究所のサイトにクイナの系統図がありました。
「世界には130種ほどのクイナの仲間がいる」ということです。
130種類ということは、同定(それと同じものだと判定すること)するのも難しくなさそうです。
クイナの仲間はこのように説明されています。
ウィキペディア
湿原、草原、森林、湖沼などに生息する。多くの種は単独で生活するが、一部の種は群れを形成して生活する。渡りを行わない種が多い。
食性は雑食(一部の種は植物食)で、昆虫、両生類、鳥類の雛、小形哺乳類、果実、種子などを食べる。
繁殖形態は卵生。多くの種で婚姻形態は一夫一妻で、多くの種で繁殖期ごとにペアが解消される。樹上や茂みに植物の葉などで巣を作るが、水生植物の間 や浅瀬に植物の葉や石を積み上げた巣を作る種もいる。雌雄交代で抱卵する種が多い。雛は孵化してから数日で巣から離れるようになる。雌雄共に育雛を行う。
「ヤンバルクイナ」がとても有名ですけど、クイナの仲間はいろいろいるのです。
予備知識はこれくらいにして、インターネット検索で
「沖縄 クイナ」と打ってみましょう。
居酒屋さんのサイトなど、いろいろな情報が出てきますが、「画像検索」にしてみる、クイナの仲間の写真がいろいろ見つかります。
沖縄にはクイナの仲間がいくつかいるのです。
シロハラクイナという種類もいました。
10分くらい調べているうちに、こういう鳥が見つかりました。➡︎こちら
バン
ツル目クイナ科
Gallinula chloropus
レッドデータブックなどによる指定なし
バンは全長32cm。沖縄では留鳥とし繁殖します。河川、水路、水田、湿地などに生息します。水辺が好きで、泳ぎも得意です。沖縄本島の中南部 を流れる川にもいますので、身近な鳥のひとつです。