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たのしい会議の方法論 会議をたのしく有意義に

以前から会議の時間の長さはとても気になっていることの一つでした。今回はそれに関する話です。教師をしていた頃、ある研修会があって、そこでA小学校のB先生が「うちの学校の職員会議は60分以内で終わります。そのために私自身が司会進行し、こうやってこうやっています」と発表していました。わたしの長年の教師生活の中でいうと、職員会議は3:30〜5:00という枠で実施され、長引いて二時間くらいやることも稀ではありません。その上に「これはまた次回」という内容もありましたから、会議の時間はかなりのものです。ですからB先生の発表に素直に「素晴らしい!」と感動してしまいました。
さっそくそのノウハウを入手しようとA小学校に勤務している友人に電話しすると、ぜんぜんそんなことはない、といわれて、いろいろな意味でとても残念な気持ちになったことを覚えています。

会議の進め方は以前からとても気になっていました。
早ければいいということはありません。何しろ会議なのですからいろいろな意見やアイディアが提示される時間は必要です。「これこれをやるように型」なら、それはもう会議ではなく説明会です。

たのしい教育研究所の会議は大抵60分以内に終わります。会議とは別に〈授業検討会〉なども持つことがありますが、それも60分以内には終わります。二つを同じ日に持っても90分くらいで収まるのが普通だと思います。
この写真はある日の会議の様子です。ある1年がかりの大きな仕事の、これまでの流れや各自の進行状況に加えて今後の活動がテーマの大きな会議の一つです。会議の中では〈原稿の読み合わせ〉や〈校正〉まで含みましたから、かなりのボリュームですけど60分程度でたのしく終了しました。

 たのしい会議の方法論としていくつかの大きな項目がありますが、その一つが
「意見の別れそうなものは〈選択肢〉を準備する」
ということです。
これがあるのとないのとでは議論の深みと時間にとても大きな差がでます。

あまり論議の意味がわからない時でも、選択肢があれば〈何が問題になっているのか〉というところが掴みやすいですし、他の人の意見も整理しやすくなるのです。
「運動会の種目 ラジオ体操の持ち方について」というテーマで話し合うのではなく
選択肢として
ア.ストレッチ運動に変更する
イ.例年通り実施する
ウ.その他
を準備するわけです。
この「その他」は必需品です。たとえば「準備運動は無くした方がよい」という意見があるかもしれません。そして想定していない意見で一気に課題が解決することも少なくありません。

職員会議といわず、教室で子ども達と話し合いをする時や家族で話し合いをする時には、この選択肢を準備して、話し合いに臨んでみませんか。きっと今までと違うシャープな展開になることが多いと思います。

この事は私が長年、仮説実験授業を本気で楽しんできた中で身につけてきたことの一つです。

 これもわたしが長年教師生活を続けて来て感じていたことですが、講演会や授業など、外部から講師を招聘したりすると、時間内に収まらないことが普通です。長引いて当たり前でした。
学校では例えば「三時間目に体育館で○○というお話があります」という様に外部からの講師がやってきてお話を聞くことはよくありますが、そういう場合には「四時間目の授業はまるまるできないぞ」という胸算用で向かいます。
ところで、研究所を立ち上げてからこれまで1000を超える講演や授業を実施してきましたが、わたしの講演や授業で長引いたことはほとんどありません。それは、選択肢が準備されていることも決め手の一つです。会議だけではなく、伝えたいいろいろな内容についても〈選択肢〉はおすすめです。
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