今日は、『おかあさん、げんきですか』後藤隆二(ポプラ社)
を紹介しますね。
タイトルを読んだとき、離れた所に住んでいる
お母さんに手紙を書いているのかなと思ったのですが、
読み始めると、もう笑いが止まりません。
母の日に学校で「お母さんに感謝の手紙を書きましょう」と
先生がはりきっているのでがんばって書いている
4年生の男の子のお話です。
その中身がとてもおもしろいんです。
「隣のユウスケは,『いつもごはんをつくってくれてありがとう』って
書いているけど、ぼくはちょっとはずかしいから思い切って
言いたいことを書きます」という事で、
お母さんにこれまで胸の中にためてたことを書いていきます。
例えば、いいたいことその2・・・「ぶたごやみたい!」とかいて、
ぼくのへやをかってにそうじしないでください!
ぼくはぶたではありません。
にんげんです。・・・お母さんに捨てられたものたちへの
ひとつひとつの思い出がとてもかわいいんです。
子どもたちに読みかたりをすると
「ぼくも大事にしていたものすてられたことあるよ~」と
共感する子どもたちがいて聞いてておもしろいです。
でも、最後のシーンは心にしみます。
「この子のお母さんでよかったね」とこちらまで
ほろっときちゃいますよ。
( by hina )