たのしい教育研究所のアトラス君はいろいろな学校に出張中で、子ども達や先生たちの笑顔を広げてくれています。
めずらしいカブトムシなので、カブトムシやクワガタなどに詳しい子どもたちも、おおいに喜んでくれています。
ここで紹介する写真はA先生のクラスに1週間ほど出向いている時の様子です。
丁寧にお話してあげると、ほとんどの子ども達がアトラスくんにストレスを与えないようにやさしく背中をなでることができるようになります。
詳しい先生などによく見られるのですけど、こうしてはいけない、ああしてはいけないという様に禁止事項をどんどん伝えたり、こうしなくてはいけない、ああしなくてはいけないという様に、ねばならない事項を重ねたり・・・、まるで飼育ショップの店長さんの様な立ち位置に立つ人がいます。
しかし考えてみてほしいのです、自分が子どもだった頃を。
例えばファミレスに入って、同じ様に〈こうしてはいけない〉〈ああしてはいけない〉〈こうしなさい〉〈ああしなさい〉と重ねられていったとしたら、美味しく食事ができないだけでなく、もうファミレスなんて行きたくないと感じてしまうのではないでしょうか。
いいんです、子どもは失敗しても。
ファミレスは、子どもが音を立てるのを禁止していませんし、お皿などを下に落とすのも想定内です。お子様セットというのは落としても簡単には割れたりしない食器を使っているはずです。
子どもの可能性をどんどん伸ばしてあげるところであって、学校は子どもを決まった型にはめるところではありません。
法律で真理が決まるわけではありませんが、教育に関わる法律の源である教育基本法にも〈子ども達の能力を伸ばして、自立的に生きる基礎を培う〉とあるほどです。
憲法をはじめとする法体系は全て、かつての軍国主義の反省の元に成り立っています。原文を引用しましょう、教育基本法第5章の2節です。
「義務教育として行われる普通教育は、各個人の有する能力を伸ばしつつ社会において自立的に生きる基礎を培い、また、国家及び社会の形成者として必要とされる基本的な資質を養うことを目的として行われるものとする」
アトラス君は、子ども達の可能性をどんどん伸ばして、笑顔を広げてくれています。
この女の子の笑顔をご覧ください。
ところでこの女の子はカブトムシどころか、虫そのものが大の苦手な子とのことです。アトラスくんを紹介すると「先生お願い、遠くに持って行って!」と大きな声を出すほどだったといいます。
その子が二日後にはこうやってアトラスくんを持っているのでしょうか?
なかなかそんなことは起こりませんよね。
実はその子が持っているのは、これ、私がアトラスオオカブトの身体のつくりをみてもらうために一緒に渡したゼンマイのおもちゃです。けっこうリアルに動くんですよ。
男の子たちが、ケースの中のアトラスくんを観察している間、このくねくね動くアトラスのゼンマイおもちゃを捕まえて「やったぁ~!」と喜んでいるのです。「先生遠くに持って行って」と騒いでいたはずのアトラスくんのすぐそばでニコニコしているのがわかりますね。
苦手な子はこうやってたのしむ方法があるのだということを、A先生のクラスの子ども達から教えてもらうことができました。
いいんです、こんな元気で力の強い昆虫を持つことができなくても。持つことができる子が素晴らしくて、持てない子は素晴らしくないなんてありません。
でも地球上の生物のいくらかとでも親しくなれたら、それがたのしさを広げ、可能性を伸ばしてくれます。カブトムシが一つのきっかけになるかもしれませんし、カブトムシと親しくなれなくても、ネコさんと親しくなれるかもしれませんし、鳥が大好きになるかもしれません。他の生き物と仲良くなれなくても、友だちと過ごすことで楽しさを広げてくれるでしょう。
いろいろな方法で子ども達の笑顔と楽しさと可能性を広げていくのが、たのしい教育研究所です。
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