たのしい教育に意義を感じて教師を目指す方達がいます。
ぜひその夢を実現させていただきたいと思っています。
教員試験の問題を「いわゆる知識」「テストに出るから覚えておきましょう」的なものではなく、たとえば教育史や心理学で出てくる人物について
「この人物のこういうところが魅力的だと思うんだよ」
というような学び方ができたらしめたものです。
「ドルトン・プラン」と「ウィネトカ・プラン」について書かせてもらいます。
ドルトン・プランといえば「ヘレン・パーカスト」
ウィネトカ・プランといば?・・・
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「カールトン・ウォッシュバーン」です。
ではこの二人の「性別」と「どちらのプランが早い年代に実施されたのか」予想してください。
内容を含めて書いてみます。
①<ウィネトカ・プラン>
1919年、ウィネトカの教育長ウォッシュバーン(男性)がジョン・デューイの著作から触発されて創案し、管下の小学校、ジュニアハイスクールで実施した個別教授法。
「共通基礎教科」と「創造的活動」の両方で構成させている。
「共通基礎教科」では能力に応じて学習速度を個別化し、「創造的活動」は集団活動を中心に進める。
「共通基礎教科」は、生徒たちに教科内容の学習と習得を求めたが、「創造的活動」では、生徒たちにそれぞれ異なった関心の度合いでの取り組みが許容され、厳密な達成目標も到達度目標も設定されなかった。
この教育プランは、アメリカ国内を問わず世界的に広まり、カリキュラム設定の焦点を再考する切っ掛けとなったことで知られている。
②<ドルトン・プラン>
1920年にヘレン・パーカースト(女性)が試みた新しい教育方式。
一斉授業を廃して生徒各自に学習目標を定めさせて個別学習を進めてゆく教育方法です。生徒は、1ヵ月間にどの科目をどこまで学習を進めるかという計画を立てる。
国語、算数、理科、社会それぞれの教科ごとに箱に分けられ、学習問題に対する答えや教師への質問を記入するカードが用意されている。生徒は毎日、学習の進行に合わせて、自分で該当するカードを取り出して自習する。教師に提出して合格するとポイントがもらえる。ポイントはクレジット (Credit) と呼ばれ、教室の後ろの壁に貼ってある
学習進度表 (Room Graph) の自分の升目をポイントごとに指定された色で塗りつぶしていく。教師はそれを見て、だれが順調に学習を進めているかすぐに見て判断できる。学習は個別化され、それぞれの能力や資質に応じてデザインすることができる。現在では多くの国々の初等教育でアレンジされながら普及している。
どちらもほぼ同時期にスタートした教育的実験です。
よく読むとわかるのですけど、それらは失敗というわけではなく、今の教育に明らかに継承されています。
その人物の顔と一緒にイメージできることです。
単なる知識ではなく、血が通った社会実験として伝えることです。
エレン・ケイとウォシュバーンの顔を、私がまとめた資料の切り抜きからのせます。
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