たのCafeバージョンアップ②/たのしい教育の発想法

 メルマガ最新号に〈たのしい教育Cafe〉の私いっきゅうのワークの前半を載せたところ、さっそくいくつも反響が届いています。
 今回は、そのワークのはじめの部分をメルマガから紹介させていただきます。

  バージョンアップした「たのしい教育Cafe」第一回目の内容の一つ「いっきゅう先生の〈たのしいクラスづくり〉」を紹介します。
 内容はすでにこのメルマガで紹介したものがほとんどですけど、メルマガの読者の皆さんもとても熱心に聞き、たのしんでくれましたから、復習することも大切だということでしょう。
 この内容は当日参加した皆さんにも再確認していただける様に構成しておとどけします。

 四月は一年のはじまりです。
 早い段階でたのしいクラス作りに取り組む先生と、決まりや約束を守ることができる様になたら、たのしいことに取り組もうという先生と、二つのタイプの先生がいます。
 たのしい教育研究所(RIDE)が提唱するのはもちろん〈たのしさ優先〉です。
 〈決まり優先派〉の先生たちの中にも、子ども達とたのしい関係をつくっている人もいます。しかし実はそういう先生も魅力的な授業つまり授業のたのしさを追求している場合が多いといってよいでしょう。

 これが当日のわたしのメニューです。
 小さくで読めないと思います、視点をあてて紹介します。

 

まずタイトルから。

「たのしいクラスが好きか、つまらないクラスが好きか」と聞いたら答えは自ずと決まるでしょう。子ども達も先生も〈たのしい〉ことが好きなのです。
 それなのにどうして〈たのしいクラス〉にならないのか?

 教師が実は本質的なたのしさを求めているのではない、という場合もあるでしょうから、その場合には当然うまくいかないでしょう。
 たのしさを求めていても手ごわい子ども達がいる場合もあるでしょう。保護者との関係で崩れてしまうこともあるでしょう。体調がすぐれないことがあるかもしれません。
 ただしそういう場合でもあまり後手に回らなければ〈たのしい教育〉を実践していく中でゆっくりと改善していくことは、いろいろな実験結果から明らかです。特別な状況に関しては要請していただければカウンセリングやスーパーバイズも可能です(別途費用が必要になります)。

 今回は、どの様にたのしいクラス作りを実践していくか、その骨子になるものを四つに分けて整理してみました。

1.まずは〈気持ち〉と〈発想法〉の面から
 こういう部分を〈なんとなく〉で曖昧にしてノウハウ中心で学ぶのはおすすめではありません。
 例外的な場面に対応できなかったり、違う方向にすすんでいることに気づかないなど、いくつもの不具合が予想されるからです。

 習慣や決まりが優先なのか、たのしさが優先なのかについてははじめに触れましたが、次の質問について考えてみてもらえませんか。

自分の子どもに、いない場合もいたとして、その子に〈決まりや習慣だから勉強する〉という子に育ってほしいのか、〈算数の図形の問題おもしろい!〉ということで勉強して欲しいのか、どちらでしょう。

 もうひとつ
「ボクは私は〈いじめてはいけません〉という決まりがあるからいじめないよ」という子に育って欲しいのか
「〈周りの人たちが笑顔になることが嬉しい〉から
いい人間関係を広げていく」という子に育ってほしいのか?

 私たち大人の場合で考えてみましょう。
 たとえば職場で〈セクハラはいけない〉という決まりがあるからがんばってセクハラしない様にしている人と、周りの人たちの笑顔や元気が好きだから、気持ちよい人間関係を広げようとしている人と、どちらが豊かな人間関係だと思うでしょう。

 やはりたのしさ優先で育てていくことが、より豊かな人間関係、より笑顔広がるクラスだと思うのですけど、どうでしょうか。

 まずこういう骨格の部分がしっかりしていないと、ついついフリカケの様に〈道具としてのたのしさ〉をパラパラとふりかけるくらいのことになってしまうのです。
 目指す方向がはっきりしていない人、何となく〈たのしいのもいいよね〉くらいで考えている人は、気づいたら、目指している山とは違う山に、あるいは迷いこんで密林を歩き続けることになったりします。

 たのしい教育を目指しているとはいっても毎日たのしく、毎回たのしくというのはほぼ不可能です。
 しかしそういう場合でも方向がしっかりしていれば大丈夫。
 富士山の山頂を目指している人も迂回することがあります。
 荷物を降ろして休むこともあります。
 時々はごろ寝したり´ー`)
 それでも富士山頂にゆっくり迫っていくことは間違いありません、安心してください。
 具体的にどういう登り方をするのかは、例えばこの「メルマガ」や「月刊たのしい授業」、RIDE(ライド)の講座、たのしい教育系の講座などを受講してもらえれば、たくさん学んでもらうことができます。

 たのしい教育を目指す人もまずは〈週に一度〉を目標に、子どもたちが「先生とってもたのしかった!」と言ってくれるものを目指してみるとよいと思います。
 うまくいってきたら〈3日に一度〉。
 調子が出てきたら「1日に一度は〈たのしい〉といってくれる授業をめざす」という様にすすめていきましょう。

 私の師の板倉聖宣は「一年で一回でもいいんです。子ども達がほんとにたのしんでくれたら、それは一生想い出に残るものになります。それが理科の授業なら、子ども達はその後、たとえば中学高校でつまらない理科の授業を受けていっても〈本当は理科ってたのしいものなんだ〉と思ってくれる。そして何かきっかけがあれば、また学んだりすることも出てくるんです」と語ってくれました。
 それは真実だと思います。

ここまでにしておきましょう。

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人間は周りの人たちの笑顔が大好き

 たのしい教育でいろいろな処を回っていると、素敵な光景をかずかず目にします。これはその時の一枚、授業後の片付けをしてくれている時の写真です。

 うれしいことに、こういう光景はいろいろなところで目にします。

 子ども達はお手伝いが大好きです。
 自分が役立てることが嬉しいということもあるでしょう。
 それはつまり、自分のやることを喜んでくれる人がいることが嬉しいのです。
周りの人たちの笑顔が嬉しいのです。

 人間はほっておくと悪い事をするのが普通だという〈性悪説〉でみる人たちがいます。だからたくさんのきまりや罰、ほうびで規制しなければいけないということになります。
 しかしたのしい教育をすすめていく中で、人間は本質的にまわりの人たちの笑顔が大好きなんだという〈性善説〉があたりまえの発想になります。

 私いっきゅうはカウンセラーですから、集団でのイジメや盗癖などハードな事例を扱うことがあります。しかしそれがその子の本質だという見方は一切したことがありません。
 カウンセリングの歴史の中で画期的提案をした〈アドラー心理学〉と教育方法論の中で歴史的な功績を刻んだ〈仮説実験授業〉を融合させた「LEAPカウンセリング」では、盗癖やいじめなど、周りの人たちが被害を受ける様な行動は、周りの状況の中で、その人が選び出した不合理な目標であると仮定して進めていきます。

 子ども達が「先生、何か手伝いある?」と聞いてくるその姿は、人間のとても素敵な面をみせてくれる場面です。
 満面の笑顔で「ほんとにありがとう」とこたえてあげる大人たちが増えていってほしいと思っています。

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贅沢な内容の〈たのしい教育Cafe〉新年度はバージョンアップしてもりあがる ①

 新年度のたのしい教育cafeは、これまでの方法をバージョンアップして開催しました。たのしい教育の教材を体験・体感することがメインになることは同じでも、それをあるテーマを中心にして構成することで、よりシャープに受け取ることができます。
 また〈きいてよCafe〉という新しいコーナーもできました。
 これが予想していたよりよかったです。

 長くなりそうなのでいくつかに分けて紹介します。
 5月は〈たのしい教育研究所(RIDE)〉の役員で「たのしい教育Cafe」を含めた年間の講座など全体の企画会になっていて、一般募集はありません。6月26日(水)に自由参加型の〈たのCafe〉を開催します。興味のある方は今からカレンダーに丸印をつけていてくださいね。

 RIDE(たのしい教育研究所)で最も大きいのは第一研究所です、しかしそこは教材保管、開発用で利用しています。大きな講座は公的なホールなどを利用して実施して、小さめのワークショップはRIDE第三研究所で実施しています。
 第三研究所には開発した教材や、そのための素材、私いっきゅうの執筆室などがあるので、ワークショップなどできる場所は10名程度のキャパです。
 四月のたのCafeは人口密度150%でした。

 これは始まる時の様子で「きいてよCafe」のシートに書き込んでいるところです。自分が欲しいアイディアや、授業でやってみてうまくいったものなどを書き込んでいます。


 これは「たのしいクラスづくり」で使えるゲームがはじまるところです。

 

 ものづくりでは「ふくらむスライム」ほか、たくさんのメニューでもりあがりました。

たのしい読み語りでは、まず「どうぶつのかお ならべてみた」をたのしくあじわいました。たのしいクラスづくりでも絵本はとても大きな突破口の一つです。

 

 たのしい教育Cafeはとても贅沢な体験型勉強会です。
 書ききれないので、またいずれ続きをかきますね。

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たのしいたのしいパン作り

 今週はたのしい教育Cafeがあります。おいしいCoffeに手作りパンを添えたいと、店長の私は週明けからパン作りをしています。これがたのしすぎてたまりません。少し紹介しましょう。

 ずいぶん前にホームベーカリーを利用して食パンは作ったことがあるのですけど、今回はベーコンや玉ねぎなどを練りこんだ惣菜パン、もちろん初めての挑戦です。

 〈イースト菌〉という生物がいます。
 たのしい教育プログラム「見える生き物、見えない生き物」の中で、人間がイースト菌の様な酵母をとてもうまく利用してきたことを紹介した時、パンについてもいろいろと調べました。

イースト菌

 パンがおいしくなる原理は簡単です。
 小麦粉などの糖分をイースト菌などの酵母菌が食べてCO2を発生させてふくらませると同時に独特の風味を出してくれます。
 それを焼いて香ばしく固めたのがパンです。

 これが小麦粉を牛乳で練ってイーストを加えたものです。
 ふっくらとしています。

 玉ねぎとお肉を加えて上にマヨネーズをのせました。

 20分くらい焼いたらこんな感じ。
 はじめて作ったのですけど、美味しくできました。

 

 これはやみつきになりそうで怖いです。

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