先生が教室に行くのがたのしくなる それが〈たのしい教育〉/教師の精神疾患による病休と子ども達の不登校/楽しい学習・楽しくチャレンジ・楽しい教材・楽しい学力向上

 子どもは学校に行くことがたのしくなり 先生は教室に向かうことが楽しくなる そして家族は子どもと先生を応援したくなる それがたのしい教育です! という言葉はこの公式サイトの最新のヘッダーに掲げた言葉です。

 35年くらい学校教育に関わって来ました。その中で、とても辛い表情をしている教師の姿を見て来ましたし、上の階に登る階段の途中でうつむいて、深いため息をついていた先生の様子も忘れられません。具体的な相談にのったことはかなりの件数にのぼります。

 全国的な統計から見るとどうでしょう。

 〈心の病〉〈精神疾患〉によって休職する教師は増えているのでしょうか。
それとも増減はあまりなく一定の水準で推移しているのでしょうか。
 みなさんはどう思いますか?
 20年30年という様に長期の推移で予想してみましょう。

予想
教師の〈心の病〉〈精神疾患〉によって休職する先生の数は?

ア.やや増えてきている
イ.かなり増えてきている
ウ.やや減ってきている
エ.かなり減ってきている
オ.大きな変化はみられない
カ.その他

 

 どうしてそう予想しましたか?

 

 editerというサイトにこういうグラフが載っています。文科省の懲戒処分等の状況からプロットしたものです、赤が〈精神疾患休職者〉です。
 公立学校教職員の精神疾患以外に病気休職者数は特に変化がみられないものの、精神疾患による病気休職者数は20年前の5倍以上になっていることがわかると思います。


 私が感じてきた教師の暗い学校生活ははっきりと統計にも現れていると思います。

 では子どもたちはどうでしょう?
 学校で生き生きとたのしく過ごしているのでしょう。
 どう思いますか?

 教師の苦悩が増えている中で子どもたちは元気にたのしく過ごしているというのはなかなか考えづらいと思うのですがどうでしょうか。

 webで統計を探してみました。
 教育ICT研究室というサイトにこういうグラフが出ています。文科省の〈学校基本調査〉からプロットしたものです。

 不登校の数

 2000年ごろまで上昇していた不登校の子ども達の数はその後高止まりし、2010年を越す頃からここ数年上昇の傾向が見られます。子ども達の数は減ってきているにも関わらず、不登校の子ども達の数は減っているわけではありません。
 1970年ごろと比べると小学校で5~6倍、中学校で10倍くらいに増えています。

 少なくとも〈子ども達は次第に明るくたのしい学校生活を送る様になっている〉という楽観的な予測はできない様な気がします。

 教育に対して明るい未来を見ることができない人が多いのですけど、それはこういうデータに現れている様なことを肌で感じているからだと思います。

 

 こういう状況を克服していく教育が〈たのしい教育〉です。
 たのしい教育が明るくたのしい未来を提唱できるのは〈教育〉という場面です。ですから〈借金の悩み〉で暗く過ごしている先生がいたとしたら、それを〈たのしい教育〉で解決しようといっているわけではありません。できる可能性があるとはいえ、それは筋が違います。

 子ども達が生き生きと〈もっと学びたい〉と学校に向かう。先生も早く教室に行きたいと思う。学校の管理職の方達は、そういう先生と子どもの様子を喜んで受け入れる。そしてそれを見ている保護者の皆さんは、子どもや先生たち、そして学校をどんどん応援したくなる。そういう姿を見た大人たちが〈自分ももう一度たのしく学び直したい〉〈自分もたのしい教育にたずさわりたい〉と考える様になる。 

 そのキーとなるのは間違いなく〈たのしさ〉です。

 いろいろな方たちがそれを求めていることも手応えとして感じています。最近書いた〈たのしい地理の学習:ダージリンティーから始まる世界〉の反応もかなりよく、「こんな地理の学習がしたかった」という便りをいくつもいただきました。
 Google検索で「たのしい地理の学習」と打つと、帝国書院やいろいろな書店のサイトを抑えて〈第一位〉となっています。

 このサイトを見てくれる先生たちも増えています。
 たのしい教育研究所はいろいろな方達に門を開いていますから、ぜひ、学びにきていただけたらと思っています。
 たのしい教育を真剣に学んでいくうちに、きっといままでより笑顔で廊下を歩く様になってくるでしょう。そしてそのうちに、子ども達が目を輝かせて〈もっと先生と勉強したい〉と言ってくれる様になるでしょう。
 2月25日(日)にはオープン講座もあります。興味のある方はご参加ください→こちら 
 

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たのしいドーナツづくり/学校や家庭でたのしめる教材開発

 たのしい教育研究所の講座の打ち合わせでは目の前で美味しいものが出来上がることが時々あります。イチゴをたっぷり使ったケーキや簡単ピザ。そして美味しいドーナツetc.
 今回は〈バムケロシリーズ〉でバムとケロが作った美味しいドーナツづくりをきっかけに作成しはじめている教材を紹介しましょう。

 バムケロシリーズのケロちゃんは私のヒーローです。
 その破壊力が素晴らしい! ※右がケロちゃん

 
 バム(左)の包容力も素晴らしい。

 二人のドーナツ作りのシーンがこれです。


  この絵本を利用して〈たのしい教材〉につながるのではないか、というアイディアが次第に膨らんで、研究所のメンバーで作ることになりました。

 

 とっても美味しい!
 しかもそんなに時間はかからない!
 たのしい教育研究所の教材の一つにできそうです。

 


 近々、たのCafeなどで発表できると思います。
 たのしいメールマガジンにも詳しく掲載する予定です。一緒に〈たのしい教育〉を広げて賢い笑顔を育てる〈簡単な方法〉があります。ここのクリックでブログ評価に一票入ります!

どなたかこの自由研究を引き継ぎませんか?/プラバン代わりにペットボトルを利用する

  たのしい教育研究所ではいろいろな教材の開発を行っています。その時に最も意識するのはもちろん〈たのしく賢くなる教材〉です。〈興味ある方たちが入手して試すことができるかどうか〉も肝心です。派手な実験ショーなども得意ですが、研究所が費やす時間をそれに割く必要性は感じません。試してみたい人たちが自分でもカンタンに試すことができる。それがとても重要だと考えています。特に子ども達は予算面で自由にできる範囲が小さく限られているので安価で手に入る、ということが大切です。
 今回は私いっきゅうが以前から試そうとしていて、なかなか時間が取れずにいる実験を一つ紹介します。
 もし気に入ってくれたら、ぜひ自分たちで試してみて実験結果を送っていただけませんか。うまくいけば画期的なものになると思います。プラバンはたのしい教育の中でかなり知られている教材の一つです。三十数年前、伊良波さんと私が教師になりたての頃、沖縄で開催した講座で取り上げたのが沖縄ではじめてのことになる様です。

 たのしい教育研究所で〈こっプラ版−コップでプラバン〉を開発していろいろ広めています。サイトの記事にもありますから御覧ください。

自由研究〈こっプラ板(コップでプラ板)〉の作成実験

 

 実はそれをもっとすすめて〈ペットボトル〉でプラバンをたのしむ方法を研究しています。
 〈ペットボトル〉プラバンです。

 

 家庭ゴミとしてどんどん捨てられていくペットボトルがプラバンの素材になることは十分予想されることですし、かなり以前に友人が試したものを見せてもらったことがあります。それは〈真似したい〉と思える様な作品ではありませんでしたけど、縮んでいくことには十分興味をそそられました。
 それから十数年の時が流れて、やっと研究所で第一回目の実験をしています。

 ペットボトルをこんな具合にハネがたくさんあるトンボの様な形にカットします。全長7−8cmくらいです。

 

さてどういう形になると思いますか?

予想してみてください。

実験

 トースターに入れて200度で熱しましょう。
 下にはアルミホイルを敷いていてください。※研究所では、食べ物用のトースターと実験用のトースターを分けています

 

 予熱の状態にもよりますが、10秒もせずにこういう形になりました。割り箸で取り出してみましょう。

 

 

 横から見ると、指輪の様になっています。

 

 ペットボトルのプラ版は普通で売られているプラ版の様に真っ直ぐな形になるのではなくヒネリが加わります。それを想定した、たのしいプラ版の作品ができるのではないかと予想しています。

 わたし、いっきゅうの時間をとることができるのは、まだまだ先になりそうですから、もし興味のある皆さんがいたら、ぜひこの研究を引き継いでいただけたらと思っています。たのしい結果がでたらぜひ写真を送ってくれませんか!
 みなさんの研究が、いろいろな人たちの笑顔を増やすことにつながると思いますよ。そしてそれはとても〈たのしい〉ことだと思います。

たくさんの人たちの〈学ぶ笑顔と賢さ〉を育てる活動に賛同してくださる方は、このリンクをクリックすることで活動を後押しできます。ぜひ学校の先生たちにもおすすめください。

梅の蕾見(つぼみみ)花見をたのしもう/冬の日だからアウト・ドアをたのしもう

 梅の蕾見の話をすると、仲間たちもぜひ行きたいというので、〈梅見・梅蕾見〉をたのしんで来ました。ワークショップや打ち合わせを終えて夕方からの梅見・蕾見ですけど、かなり盛り上がりました。さっそくメルマガに〈冬のアウトドアのたのしみ方〉というタイトルで書いています。その一部を紹介させていただきます。みなさんも試してみませんか。家族で、学校で、職場で気軽にたのしめます。

[前日までに]
・事前のつぼみ見

 まず事前に公園などサクラやウメのある場所に行って〈つぼみ〉を探しましょう。一人でも仲間と一緒でも
 これはウメです。離れたところからみると枯れ木にしか見えないかもしれませんけど、〈芽〉が見つかったらGoodです。これくらい膨らんだ芽なら、ちらほら花も見つかるでしょう。

 サクラの樹があったら、それを探すのもよいでしょう。もちろん花がいっぱい咲いているなら、その中の気に入りの一本を探していてください


[当日]
・テーブルのセッティング

 前日までに探しておいた蕾や花の下にテーブルやイスをセットしましょう。敷物でも良いのですけど動きやすいのでテーブルやイスをおすすめします。

[たのしみ方]
・つぼみ見(蕾見)、花見

 テーブルなどをセットしたらみんなで一緒に〈蕾つぼみ〉や〈花〉を愛(め)でましょう!
 下見に来た時から、状態が進んでいて、それをたのしむこともできます。

 ここには一本、かなり花開いた梅の木もあります。


・食べて呑んで語り合ってたのしもう

 芽や花をたのしんだら、暖かい食べ物を準備しましょう。
 もちろん家にあるもので十分です。シャトルシェフがあると重宝します!

 

 冬の寒さの中ですから、まずあたたまる呑みもので乾杯してから、食べ物を味わい、語り合いましょう。

・ゲームやプレゼントなども一層たのしい
 家族などで、特にお話がみつからないなという場合には、カルタ大会やクイズ大会などもよいですね。
 たのしい教育Cafeに来ていただければ、ほぼ毎回、こういう時にもたのしめるゲームを紹介しています。

 記念や祝い事があったら、その蕾や花の下で祝ってあげると、インドア(室内)でやるのと違ったたのしさが膨らんでいくと思います。
 たのしい教育研究所では、最近、全力で周りの人たちの笑顔を増やしている先生に寄せ書きをプレゼントしました。とても喜んでくれました。


・ライトアップ

 暗くなって来たら、ハンドライトでライトアップするとよいですよ。
 通りがかりの人たちが〈いいですね〉と寄ってきたら、一緒にたのしませてあげるのもよいですね。

 アウト・ドアでたのしむことは、ほんの少しの勇気と元気があれば大丈夫!家族で仲間でクラスで職場で、たのしんでみませんか。たくさんの人たちの〈学ぶ笑顔と賢さ〉を育てる活動に賛同してくださる方は、このリンクをクリックすることで活動を後押しできます。ぜひ学校の先生たちにもおすすめください。