たのしい自由研究のすすめ/自由研究こそ本物の研究!「花の給水実験」2-きのこも同じかな?/植物のからだの研究のきっかけとして

自由研究の題材/自由研究のネタ として書いてみます。私が小学校の頃やったことがある実験で、たのしい教育の伝統としてぜひ受け継いでいきたい内容です。

以前に書いた

「実験に失敗はない  予想が外れただけ」https://tanokyo.com/archives/6235

の続きです。
そこでは植物の着色実験(給水実験)をしました。普通に見られる植物と、キノコの色のつき方(給水)が違う結果が出ています。

スクリーンショット 2015-06-21 23.31.13 スクリーンショット 2015-06-26 22.32.14
いつもの様に忙しいさなか
「身近にあるキノコで試してみると変化のスピードが速くてわかりやすいのではないか?」
という、かるい気持ちで試してみると、たしかに予想した通り、変化のスピードは速かったのですけど、色のつき方(給水の仕組み)でハッキリとした違いがある。という事を知ったわけです。

落ち着いて考えると、色のつき方が違うのは、当たり前なことなのです。
でも、実験をしてみたおかげで、自分でもそれをハッキリ認識することができた、というわけです。

だから

「どっちに転んでもシメタを探せ」座右の銘

なのです。

その後、学校の先生方への授業の時に、キノコの茎を二つに割いて、色の染み込み方を調べてみました。

30分くらいで、この様に変化していきます。
先生たちも、興味をもってくれました。
一回の授業の間で見せてあげられると思います。

スクリーンショット 2015-07-03 9.20.14 スクリーンショット 2015-07-03 9.20.21 スクリーンショット 2015-07-03 9.20.30

どうして、そういう色のつき方になったのか?

キノコなどの菌類と、普通にみられる植物との身体のつくりが違うのです。

よく見られる植物は「維管束(いかんそく)」といって、水の通る道や、作ったデンプンなどを通す道がちゃんとできています。
人間の血管の様なイメージです。

この写真をみると、色水が通っていく場所がハッキリとしますね。
スクリーンショット 2015-07-03 9.29.00

ところがキノコなどの菌類は、そういう仕組みが身体の中にできていません。
ですから、ティッシュや脱脂綿が水を吸い込んでいく様に、全体的に染み込んでいくのです。

スクリーンショット 2015-07-03 9.20.14

「キノコの様なからだをもっている生物と、バラの様なからだの仕組みをもっている生物(植物)たち、そしてその中間の様な生物(植物)たち」

そういう視点で調べてみる。

また

キノコは植物といって良いのか?/キノコは何類?

という視点で「分類の基礎」からまとめていくということも、たのしい研究の一つになると思います。

たのしい教育全力疾走RIDE(たのしい教育研究所)、みなさんの応援が元気の源です。一緒にたのしく賢く明るい未来を育てましょう。このクリックで〈応援〉の一票が入ります!

 

ゾウによみ語る・像と泳ぐ/グレゴリー・コルベール

グレゴリー・コルベールという人物をご存知でしょうか。
映像作家です。

わたしは数年前、お台場で開かれている個展に立ち寄って、そこで、その作品の数々に感銘を受けました。

その時のパンフレットがあります、ご覧ください。

合成された画像ではありません。

img_0002

子どもの読み語りに伏して注目している像の写真です。

どうしてこれが合成した画像でないとわかるのか?

同時に流れていた動画の映像があったからです。
本物だと知って、とても驚きました。

学校や家庭で、本を読む時など、この写真をみせてあげると、読み聞かせの効果も高まると思います。

これは像と泳ぐ人物の写真です。
これも、プールの授業の時などに見せてあげると喜ばれるかもしれません。
「あの巨体のゾウさんも、ゆったりと身体を預ければ水に浮くんだよ」
というように。

442768518_633b085887

興味のある方は、このサイトをどうぞ。
彼の写真や動画がUPされています。
http://matome.naver.jp/odai/2133441322062891601

たのしい教育に全力投球の「たのしい教育研究所」です。

散歩もたのしい!

以前も散歩のことを書いたと思いますが、わたしは歩くことが大好きです。
他の県の方にはなかなかイメージできないかもしれませんが、沖縄の5月後半からは、暑くてなかなか散歩をたのしむことはできません。

時々研究所を訪ねてくれるK先生(すでに定年退職)によるとimages
「朝5時起きで散歩しているのだけど、6時をすぎるともう暑くて大変だ」
というのです。

沖縄は太陽の光は重いのです。

さて、研究所でたのしい研究をすすめる日々、税金の納入期限を思い出して、支払いへとでかけることにしました。

真昼なので暑いだろうと思ったら、運良く曇っていたので、歩いて支払いに向かうことにしました。
1時間くらいでは戻れるでしょう。

まず研究所に一番近い銀行ATMまで行ってお金をおろす。
なんとなく見ると、奥の方に小さな道が見えます。

車では無理ですけど、ちょうど歩きなのでショートカットになるかもしれません。いつもは車なのでこういう道に気づきません。

向かうと、そこは公園。

「こんなところに公園があったんだ」
中にいくと、けっこう広々としています。
こんな街中で、意外な感じです。

それにしてもすばらしい。
暑いので、公園には誰もいなくて、ノラニャンコとわたしだけです。
スクリーンショット 2015-06-29 16.04.32
大好きなファンタジー「2分間の冒険」に出てくる黒猫に似ています。スクリーンショット 2015-06-29 16.04.38 涼しくなったら珈琲のセットを持っていって味わうことにしましょう。

公園をたくさん歩いて回り、反対側の入り口に着きました。
ちょうどコンビニ近くです。

支払いを終えて、研究所に向かうと、キレイな花たちがたくさんみつかります。

これでもかというくらい束になってさいているブーゲンビレア。
スクリーンショット 2015-06-29 16.04.23八重咲きのハイビスカスもありました。
これはめずらしい。
スクリーンショット 2015-06-29 16.03.48

普通は、こうですよね。
スクリーンショット 2015-06-29 16.03.57
畑もたくさんあって、金網をはって登っている野菜がありました。
これはたぶんかぼちゃです。
でも、横に登っていくと、重くて落ちてしまうのではないかな。スクリーンショット 2015-06-29 16.04.44

などなど、歩くことは、とってもたのしい時間です。
歩きそのものも身体が心地よく感じる上に、車で走り抜ける時よりも、とても丁寧に詳しくいろいろな発見をすることができます。

たのしい日々のために、みなさんもぜひ、散歩をたのしみませんか。

いろんな発見があったらぜひご一報ください。

 たのしく賢く豊かな人生を応援する「たのしい教育研究所」です。

うちの子を弟子にしてやってください!/お母さんから届いた手紙

教師をしていた頃、月一回の勉強会で必ずレポートを書くようにしていました。
その時のレポートが出てきました。
もう十数年も前に書いた内容ですけど「教師というのは本当にすてきな仕事だなと」とても懐かしく思いました。

今回は、その一部を抜粋して掲載させていただきます。

–⭐︎–⭐︎–⭐︎–⭐︎–

「うちの子を弟子にしてやってください」

○年○月○日 喜友名 一

つい最近、わたしが理科を教えている子のお母さんから手紙が届きました。
とてもすてきな内容です。

そうその前に、その子について。
Rちゃんは3年生で、今年から私が理科を担当している子です。
静かな子で、私に積極的に話し掛けてくるタイプではないのですけど、わたしの授業をとても気に入ってくれて、いつも丁寧に授業をうけてくれます。
でも直接わたしに話しかけてくる、という感じではありません。

 

Rちゃんのお母さんから

最近、そのRちゃんが私の研究室をノックして「お母さんからの手紙です」と、かわいい封筒を手渡してくれました。
その手紙を読んで私はますます元気になりました。
読んで元気が出てくる人もいるのではないかと思うので、レポートに書くことにしました。
このレポートに書くにあたって、お母さんの許可は頂いているのですけど、個人が特定できないように、少しだけ手をいれておきます。

喜友名先生へ

こんにちは、はじめてお便りをさせていただきます。

○年  Rの母です。

娘がいつもお世話になり、ありがとうございます。

学年があがってからというもの、うちでよく喜友名先生の話題が出てきます。

「お母さん、今日ね、喜友名先生がね・・・」

「今日、外に出てたら喜友名先生がね・・・」

そうたのしそうに話しております。

これまで、科学的なことにこれだけ興味があるとは知らなかったので、親としてもびっくりしています。

中略

ところで昨日のことです。

「お母さん、お願いがある」

とニコニコ顔で

「お母さん、喜友名先生に手紙をかいてちょうだい・・・」というのです。

「え、どんな手紙?」と聞くと

「喜友名先生の弟子にしてあげてください、って手紙」

自分でいうように話しましたが、積極的ではない子ですから、過保護と思われるかとも思いましたが娘の強い希望に応えてペンをとりました。

日ごろお忙しい喜友名先生のこと、ますますお忙しくてしまい、迷惑になるかもしれませんが、ぜひうちの娘を弟子にしてくださいますよう、お願いいたします。

後略

 ※

 

教師という仕事は、その子どもたちのすてきさをほんとにたくさん感じきれる仕事です。

いったいいつまで教師という仕事を続けていくのか、まだわからないのですけど、教師を続けている間は、ずっとこうやって子どもたちのすてきなところとか、その家族の人たちのすてきなところに向かって暮らしていきたいと、とても贅沢なことを考えている、今日この頃です。

以上

–⭐︎–⭐︎–⭐︎–⭐︎–

沖縄の先生方の応援団、そして
子ども達、保護者の方達の応援団 たのしい教育研究所です !