世界地図では日本のあたりを「Far east」、それを「極東」と訳しています。
「北極」「南極」と似た様に「東の果て」というイメージです。
その「極東」のイメージは、日本人が見ている日本中心の地図ではピンときせん。
「どうして真ん中にある日本が東の果てなの?」
果てというなら「アフリカの西側」や「アメリカの東側」が果てですよね。
それを World Map で見てみましょう。
ヨーロッパを中心とした地図で日本のあたりを眺めてみてください。
もう、その向こうには海しかないくらいの、東のずーーーっと果てですね。
ちなみに、インドやイラン、アフガニスタン、パキスタンなどの地域を「中東」と呼びます。「東の中ほど」ということで名付けられました。
この地図から、まだまだ広がる世界があります。
・イギリスの清教徒がメイフラワー号でアメリカ大陸に渡った
という歴史上の事件も、どのあたりに上陸したのかがイメージできます。
・アメリカがアフリカから奴隷を引き連れてきた
という事件も、日本中心地図よりもずっとイメージがはっきりとしてきます。
・日露戦争の時に世界最強のバルチック艦隊に負けなかった
ということも、この地図からよみとけます。
それだけではなくて「大陸移動説」も、世界標準の地図からイメージしやすくなるのです。
世界標準地図が良くて、日本中心地図が悪いということではありません。
日本は果てではない、という意識も見事ですからね。
両方の地図から広がる世界を伝えることできっとたのしく賢くなることにつながると思います。
またいづれ、地図から広がるたのしい授業について、書きたいと思っています。
ご意見、おたより、お待ちしています。
たのしい教育で沖縄中を元気に賢く
「たのしい教育研究所」です