地図は、たのしく賢くなる魅力満載の教材です。
ちなみに私は「地図」がとても好きで、財布やノートなども地図柄のものを利用したものです。
さて、私たちが目にするのはこういう感じで、「日本」がほぼ真ん中に位置している地図ですね。
日本全国で利用されている地図です。
日本の子午線(世界を360度で区切った線)は東経135度ですから、その半端な数字を中心とした地図になっているわけです。
もちろん、西洋の国々では「ヨーロッパ」が中心となった地図を見ています。
もともと子午線もイギリスのグリニッジが出発地点の0度、ヨーロッパが中心なのです。
アメリカはアメリカが中心の地図かというと、そうではなく、やはりヨーロッパ中心の地図を利用しているのが普通です。
ちなみに、世界地図を表す「World map」という単語でweb上を検索してみてください。上の地図と同じ様に、ヨーロッパが中心の地図がたくさん出てきます。
以前、ヨーロッパを旅した時、そこで利用されている地図を入手してあったのですけど、利用しているうちに傷んでしまい、残念な思いをしたことがあったのですけど、ところがそれは簡単に作ることができます。
これから「ヨーロッパ中心の地図・世界標準の地図」を作成してみましょう。
古い地図でよいので一枚準備してください。
研究所には授業書「世界の国旗」をたのしむために、国旗が表示された世界地図をたくさん揃えてあります。本屋さんが宣伝用に作成した地図です。
1.まず日本のもう少し東側の東経180度、日付変更線でカットしましょう。
まっすぐではなく、横にズレたりする線になっていますけど、その日付変更線どおりにカットしてください。
二枚になりましたね。
2.右だった部分を左に、左だった部分を右にもっていって後ろからテープで張り合わせましょう。たいていの地図はグリーンランドのあたりで重なることになると思います。こうです⬇️
3.子午線0度のところに蛍光ペンで線を引きましょう。イギリスのグリニッジ天文台を通る線です。
線なしだと、さっき切り張りしたところが目立ってしまうので、ラインがあった方が見た目によいと思います。
これで出来上がりです。
これがヨーロッパの人たちが見ている地図です。
この地図は、世界の歴史をイメージする上でも、地理上のイメージも、時差の問題をイメージする時にも、とても役立つ優れものの教材となります。
世界を旅したマルコポーロも、地球一周に挑戦したマゼランも、アメリカ大陸を発見したコロンブスも、みんなこの地図でイメージした方がずっとよいのです。
次回、この地図で見る世界のことを書かせていただきます。
熱心な教師なら誰でも可能な、楽しい授業・たのしい授業の
教材開発はたのしい教育研究所が得意とするものです