今回は〈映画の歴史・写真の歴史〉の話です。私いっきゅうにとっての〈映画〉は趣味のレベルを超えて、〈読書〉の様に人生に欠かせない存在です。
いつか「言葉」を〈文字〉としてを刻みつけた歴史と合わせて、「映像」をフィルムに刻みつけた〈写真〉、そしてその写真が動く様に見える〈動画〉、さらにいろいろな人たちが一斉に見ることができる〈映画〉が発展して来た歴史を合わせて「記録の歴史」として、いろいろな人たちが興味をもってくれる授業プランにしたいと思っていて、数年前に書きためてあるパランです。
ラフプランですけど、少し紹介しましょう。
おつき合いください。
※
映画の歴史・写真の歴史
映画は今からどれくら前に誕生したのでしょう?
予想してもらう前にまず「何を映画というのか」についてハッキリさせておきましょう。
ここでは止まった映像を〈写真〉、それが動いて見えるものを〈動画〉、そして〈多くの人達が一緒にみることができるものを映画〉だと定義しておくことにします。
では「今からどれくらい前に映画が誕生したか」予想してみてくれませんか。
〔質問1〕映画は今から
ア.500年くらい前…1500年頃に誕生した
(日本でいえば戦国時代)
イ.200年くらい前…1800年頃に誕生した
(日本でいえば江戸時代の終わり頃)
ウ.100年くらい前…1900年頃に誕生した
(日本でいえば明治時代の終わり頃)
エ.50年くらい前(日本でいえば第二次世界大戦後)に誕生した
オ.その他どうしてそう思いましたか?
お話「映画の歴史」
エジソンが発明した「キネ・スコープ」が「動画」の始まりだと言われています。
1891年の事でした。
このキネトスコープは一人でのぞき込むタイプです。
その後「リュミエール兄弟」が「シネマト・グラフ」を開発します。
それは、今の映写機の様に、壁に動画を投射して、みんなでそれを観るタイプです。
このリュミエール兄弟が開発した「シネマト・グラフ」をもって、映画の始まりだという人たちがたくさんいます。
いずれにしても、
「ほぼ1900年頃に映画の歴史がはじまった」といってよいのです。
今から100年少し前の事です。
ところで、映画に至る前には「カメラ」それで写した「写真」がありました。
その歴史もたどってみましょう。
カメラはいつ頃からあったのでしょうか?
予想してみましょう。
その前に、これも「カメラとは何か」についてから確認しておきましょう。
授業書「光とむしめがね」にも出てきますが、カメラというのは〈カメラ・オブスキュラ〉を短縮した呼び方で、外の景色を中に映し出すための機械です。
ここで注意しなくてはいけないことがあります。〈カメラ〉と〈写真/フィルム〉とは一体ではないという事です。
写真・フィルムがなくてもカメラなのです。
〈フィルム・写真〉は、カメラで映し出した画像を記録しておくためのものです。外の映像などを見ることができるものを〈カメラ〉と呼び、その後、見た映像を記録するために〈フィルム・写真〉が発明されたのです。
ではあらためて質問です。
〔質問2〕
「カメラ」はいつ頃からあったのでしょうか?
予想
ア.紀元元年頃…今から2000年程前
イ.今から1000年くらい前
ウ.今から100年くらい前(映画より少し早いくらい)
エ.その他
どうしてそう予想しましたか?
カメラの発明
カメラ・オブスキュラの歴史は、アラブの科学者イブン・アル=ハイサムにたどる事ができます。
彼の『光学の書』(1021年)の中身についてはwebでも幾つか見る事ができます。
そこには、ピンホール(小さな穴)を空けただけのもの、やレンズでスクリーンの上へ外の風景を投影する装置の事が記述されています。
http://fotokiddie.blogspot.jp/2012/06/blog-post_19.html
その頃は、写真は無く、必要に応じて映し出した画像を手でなぞりとって記録していました。
「光学の書」によればカメラ(カメラ・オブスキュラ)は今から1000年くらい前に発明されていた、と考えてよいでしょう。
映画の歴史が100年、カメラの歴史はその10倍の1000年です。
中には下の絵の様に、一つの建物の中に外の景色を映すタイプのカメラも作られました。
カメラ・オブスキュラが発明された頃は、映された像を手で描いて(トレースして)いました。
その後、映した像を焼き付けた「写真」が発明されます
その画像によって、写真の素晴らしさは世界に広がっていきます。
〔質問3〕
カメラ・オブスキュラで映し出した映像を刻みつけて「写真」にする方法は、いつ頃発明されたのでしょう?あなたの予想
ア.カメラ発明後100年以内(1000〜1100年)
イ.カメラ発明後 400〜500年後(1400〜1500年)
ウ.今から100年くらい前(1900年頃)
エ.その他
どうしてそう予想しましたか?
続く
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