巨大な紙を折る実験-新聞紙を折る つづき

前回の〈新聞紙は何回折ることができるか〉を読んだ、うれしい反応がいくつも来ています。今回はその続きとして〈巨大な紙を折る実験〉について書かせていただきます。

 前回の実験を見ていただければ、新聞紙は何か力の強いものでプレスすれば8回折ることができる、ということがわかると思います。

 新聞紙の二倍の大きさの紙なら9回、さらにその二倍なら10回、という様に〈折る回数〉が増えていくでしょう。

 では問題。

〈サッカー場〉くらいある紙なら何回くらい折ることができるでしょう?

 

 

ひっかけクイズではありません。
 本当にそれくらいのサイズの紙を折っていくとどうなるのか、という問題です。

 予想してみましょう。

 予想

 ア.100回以上

 イ.50~100回

 ウ.20~50回

 エ.10~20回

 オ.その他

 

どうしてそう予想しましたか?

 予想を立てると、それが正しくても間違っていても賢くなることができます。そして何より、たのしくなります!

 実験結果は、後日UPします! Let’s Enjoy!
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富士山と三つのプレート 大きな山ができるには ②

 機上からながめた富士山の姿と、その周りのおとなしすぎる様相に「〈三つのプレートがぶつかってできたのが富士山である〉という説明はそぐわないのではないか」と感じたところが前回までの話。みなさんはどう考えたでしょうか。今回はその続きになります。

 前回から一気に書いているので、みなさんの意見を読むことはできませんが、私と同じ様に「三つのプレートの力ならもっと複雑な地形、富士山並みの山が近くに生まれていてもよいのではないか」と感じた人もいると思います。

 ところで私が日本の中でとくに好きな場所の一つが日本アルプスです。穂高の山並や黒部渓谷など、何度も足を運びたい場所です。

 これが穂高の山並です。

 

 富士山と違って、山の周り全体が盛り上がっていることがわかると思います。
 穂高は中央アルプスの一つの山です。

 黒部は北アルプスに属する山です。好きな映画〈剣岳〉も同じく北アルプスです。広々と壁の様に広がっていて、富士山のポコリと突き出た姿とはかなり違っています。  

 

 高い山ができる理由は大きく二つに分けられます。

 一つはプレート同士がぶつかり合って盛り上がっていく場合です。
 世界一高い山エベレストのでき方がそれです。

 もう一つ〈火山の噴火〉によるものがあります。

 北米プレートとユーラシアプレートの境目あたりには火山がたくさんあります。その火山の噴火が重なって、日本アルプスの高い山々が形成されたというのが、今の地球の科学の説明です。

 では地図上で富士山、穂高、黒部など高い山々を見てみましょう。

 

 

 前回載せたプレートの図がこれです。

 

 プレートの重なる部分と、高い山々ができている部分は〈北米プレート〉と〈ユーラシアプレート〉の境目あたりと重なることを確認できると思います。

 

 富士山を上空から見ていると、そこだけポツンと盛り上がっていて、プレートの重なりという説明は成り立たないという気もしたのですけど、プレートの重なりの部分に高い山が連なっているところをみると、富士山もプレートの影響を考えるのが順当なのでしょう。
 地震もプレートの活動で起こります。
 プレートの地下は活動が活発ですから、富士山は、長い年月をかけて噴火が繰り返されていき、今の様な高い山ができたということなのでしょう。

 いつか、地球の地殻の動きと高い山の成り立ちについて、授業プランをまとめたいと考えています。おたのしみに!  この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉を応援することができます ! 

沖縄市でまえ授業-大人気〈スライム時計〉をつくります!

 毎回大好評の〈沖縄市でまえ児童館〉、たくさんのみなさんからお問い合わせが届いています。四月は来週16日(月)~20日(金)です。

・4/16(月)センター自治公民館

・4/17(火)越来自治公民館

・4/18(水)海邦町自治公民館

・4/19(木)あわせ自治公民館

・4/20(金)池原自治公民館

 

 あるお母さんから「うちの子が、毎回とてもたのしみにしていて、まだ? まだ?」と聞いてくるので、お電話しました」という話もありました。スタッフ一同、とても嬉しく思っています。

 四月は大人気の〈スライム時計〉をつくる予定です。
 大人にも子どもにも大人気です。
 ぜひご参加ください。
 教材の準備の関係がありますので、自治会の地域外からご参加の方はあらかじめご連絡ください。
 みなさんも〈たのしい教育〉を一緒に広げませんか。この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉を応援することができます !

富士山とプレートの重なり 大きな山ができるには ①

「三つのプレートが重なるあたりだから富士山の様な大きな山ができた」という話は学生の頃教わったことです。先日、富士山の上空を飛んだ時に、その姿を見ながら不思議に思ったので、今日はそのお話。

〈プレート〉というのは〈板状のもの〉を表す言葉で、地球の科学では地球の表面を覆っている〈地殻〉を意味します。
 地殻はいくつもの部分(ピース)に別れていることがわかっていて、それらは、その下のマントルの動きにしたがって、離れていくものもあれば、ぶつかりあうものもあります。

プレート 山はなぜできる

 日本の周りをみると4枚のプレートが重なり合っています。
 そのプレートに沿う様にしてのぶつかり合うあたりに〈火山〉もたくさんできていることがわかります。

日本 プレート 火山 静岡大学の資料から

 

 富士山のあたりはちょうどユーラシアプレート・フィリピン海プレート・北米プレートが重なっています。
 私は〈それで日本で一番高い山ができたのだ〉という様に教わりました。
 今でもそう説明されていると思います。

 富士山を眺めると、その雄大な姿に圧倒されてしまいます。
 裾野がゆったりと流れていく様子に、その大きさを感じますし、三つのプレートの重なるダイナミックな力を感じます。

 

 ところで冒頭に書いた〈富士山の上空〉を飛んだ時にのこと、不思議な感じがしました。
 これがその時にわたしが撮った写真、突き出した姿は、やはりとても目立ちます。
 

 

 確かに美しい。
  広々とした大地に、そこだけポコリと突き出した様に見えます。

 

 

 ところで、地球を形成する〈プレート〉が三つも重なっているとしたら、富士山の周りの地形は、もっと複雑なものになっているのではないか、という気がするのですけど、どうでしょう。

 地球レベルで見れば、この富士山の姿も〈針〉で突いたよりずっと小さな点です。巨大なプレートの力の影響だというなら、富士山の周りの姿があまりにもおとなしすぎる。
 そういう感じがするのは私だけでしょうか。

 三つのプレートのぶつかり合いということではなく、何か別なきっかけでできたのが富士山ではないか?

 ここまで読んでみて、みなさんの意見を聞かせていただきたいと思います。後半に続く。

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