自由研究 自然に親しむシリーズ カスミヒメハギ(コバナヒメハギ)と親しむ

 自由研究は人間の人間たるゆえんではないかと思うほど、心の底からたのしさが湧き上がって来ます。人間が本来的に持っている〈知的好奇心〉から派生するものごとはすべからく〈自由研究〉とも言えるでしょう。今回もそれに関わる内容を書かせていただきます。

 毎朝の日課の自然散歩をしていると、遠くからまたブーン、ブーンという機械音がしています。

 早足で歩くと、草刈りの専門のみなさんが、完全整備で二回目の草刈りをしていました。そうか、あれで終わりではなかったのか。
 安全のためにもありがたいとことなので感謝しつつも、個人的には〈カスミヒメハギ・コバナヒメハギ(⇒こちら)〉を移してあげられないか、と考えて生えている場所に急ぎました。

 

 まだ刈られる前でした。

 カスミヒメハギたちが自生している場所に、草刈り隊の方たちが来るまで〈10mくらい〉はあります。
 何株でも良いので、研究所にうつしてあげようと、急ぎ作業に入りました。

 急ぎ研究所に戻り、プランターを準備し、足りない分は紙カップを加工して…

  

たっぷりと植えました。自由研究で利用したいみなさんにもお分けできます。

1日一回の「いいね」クリックで〈たのしい教育〉を広げませんか-〈人気ブログ〉いいねクリック⬅︎ジャンプ先のページでもワンクリックお願いします

 

りゅうぎんキッズスクール&沖縄県グッジョブフェスタ 申し込み本日スタート!

 「りゅうぎんキッズスクール」と「沖縄県グッジョブフェスティバル」に関して問い合わせがいくつも届いていましたが、申し込みが今日2017年6月26日(月)からスタートします。参加は無料ですが予約申し込みが必要で、それぞれ人数に達し次第〆切となります。申込み先は〈たのしい教育研究所ではありません〉。以下をご参考に、お申込みください。web上・メールで申し込みが可能です。それぞれいくつかのコースがありますので「たのしい教育研究所の授業を申し込みます」と明記する必要があります。りゅうぎんのキッズスクールは会場が2つありますので選んで申込ください。

☆りゅうぎんキッズスクール⇒ webサイト

 りゅうぎんキッズスクールのメインテーマは「自由研究こそもっとたのしく!」です。わたしたちに小さな世界の魅力を見せてくれたレーウェン・フックさんの単式顕微鏡を簡単に作成した画期的教材〈たのしき顕微鏡・たの式けんびきょう〉を作って、一緒にわくわくする様な時間をすごしましょう!

top_kids610x270


【サイエンス教室A】8月1日(火)午前(北谷会場)と8月4日(金)午後(那覇会場)がたのしい教育の担当です。
 内容 ○自由研究をもっとたのしく「小さな世界をたのしもう」
だれでもカンタンに作って楽しむことが出来る「たの式けんびきょう」を利用して、いろいろな実験や観察を通じて体感してもらい、「小さな世界のひみつ」をもっとさぐりたくなってくるたのしい授業をします。

 対象学年   小学5、6年生
 参加費用   無料(筆記用具持参)

 お申し込み方法
(1)申込書に必要事項をご記入のうえ、下記①~③のいずれかの方法でお申し込みください。

  受付後、事務局より改めてご連絡いたします。

   ① 最寄りの琉球銀行本支店窓口に申込書を提出
   ② FAXにて申込書を送付
   ③ Eメール本文に申込書の内容を入力し送付でも可
(2)申込書は、琉球銀行本支店窓口に準備しているほか、こちらからも入手できます。

 

☆沖縄県グッジョブフェア(てんぶす那覇 ※国際通り 旧三越向かい)

 グッジョブフェアでのたのしい教育研究所のメインテーマは「予想⇒実験の魅力で将来の夢を広げよう」です。そして将来、仕事についてからも「予想⇒実験」が実力とたのしさを広げるキーとなることを学んでいただけると思います。つまり今、仕事に就いている大人にとっても有意義な時間となる様な授業をさせていただきます。もちろん、自分の子どもの将来の夢を広げるたのしさも味わえることだと思います。教育関係者の皆さんも授業で利用できる内容です!

 ※web予約は 6/26日午後までには窓が開く様になっているという連絡がありました 

どんどんお申込みください。
たのしく元気になる授業を展開します。1日1度のこの「いいね」で〈たのしい教育〉を一緒に広げましょう➡︎ いいね=人気ブログ!=ジャンプ先でもサイトをワンクリックすると尚よし!

たのしいスライム実験/スライムはふくらみます

 自由研究で〈失敗しないスライムづくり〉についてまとめるといいなと思っています。科学作品展で賞はもらえなくても、仲間たちからの評価は高いものがあると思います。そしてそういうことが実は科学の楽しさを広げる近道でもあるのです。
 わたしの師のガリレオは、科学的な著作物は〈ラテン語〉で書くことが習わしであったにもかかわらず、それを自分の周りの一般の人たちが読める様な〈イタリア語〉で書きました。

「天文対話」や「新科学対話」といった、現代科学の幕を開いた代表的著作ですら、科学界ではなく一般のイタリア市民に向けて書かれたのです。
 超一流の科学は、そうやって、ごく普通の人達が納得してくれる形で進められてきたのです。


 「賞をもらいたい」という目標も悪くないと思いますが、たのしい教育研究所が提唱する〈自由研究こそ本物の研究〉という合言葉は、まず、身近な家族、おばあちゃん・おじいちゃんたち、クラスの仲間たちが「これいいね!」と言ってくれるような研究です。そうやって、いろいろな人達の興味関心、笑顔の方向に研究をすすめていく中で結果としてたくさんの人達から表彰されていくものになっていくのだと思っています。

 スライムの研究は、いろいろな人達の笑顔が広まる可能性が高いものの一つです。

 全国でスライムが広まり始めたころ、時期を同じくして沖縄でスライムのたのしさを広めた一人として、今もどんどんいろいろなところでスライムのたのしさを伝えています。そしてその作り方・たのしみ方は、いろいろなバージョンが加わってきています。

 初期の頃からスライムの遊び方の1つとして加えていたのが〈ストロー〉で空気を送って〈フウセンのようにふくらませる〉ことです。スライムの粘りの状態も関わりますけど、ほとんど誰でも成功する遊び方の一つです。


 ふくらませることに慣れてきたら

① 大きさに挑戦
 1) 野球のボールサイズ
 2) ソフトボールサイズ
 3) 自分の頭サイズ
 4) ドッジボールサイズ

② 連続風船づくり
 1) 1個
 2)  2個
 3) どんどん

 という様な挑戦シリーズが準備されています。

 それぞれクラスのチャンピオンなどを認定していくとよいと思います。

 スライムのたのしみはまだまだありますが、自分たちでもいろいろ工夫してみるとよいとおもいます。1日1度のこの「いいね」で〈たのしい教育〉を一緒に広げましょう➡︎ いいね=人気ブログ!=ジャンプ先でもサイトをワンクリックすると尚うれし!

スライムづくり・スライム遊びの歴史/沖縄で広めたのは〈たのしい教育研究所〉の原点〈名護仮説サークル〉

 自由研究などの題材としても目にする〈スライム〉ですが、沖縄県ではじめて〈スライムづくり〉〈スライムあそび〉を実施したのは、わたしたちが今から30年以上前、この〈たのしい教育研究所〉の原点でもある〈名護仮説サークル〉で企画した〈たのしい授業〉シリーズの講座が初めてだろうと思います。わたしが教師をはじめた一年目1984年に伊良波さん主宰で設立された組織です。

 講座で取り上げるにあたって、たくさんの先生たちにインタビューしてみましたが「自分で作ったことがない」「そういう講座内容も耳にしたことがない」という答えでした。他にいろいいろ調べてみても講座などで取り上げたものは皆無でしたから間違いないと思います。

 〈べっこうアメづくり〉や〈プラ板〉も、そのシリーズの中で取り上げてきました。

 今の若い先生たちは「初任者研修」で研究授業など忙しく過ごしているのですけど、わたしの頃は、研修会が組まれたり、レポートが幾つか組まれたりするくらいで、今の様な忙しさはありませんでした。そういう中で広く教育関係者を対象に講座を開催していましたから、たのしく挑戦的な日々は、あの時から今も変わりません。

 ということで、わたしのスライムづくりの歴史は、もう30年くらいになります。
 授業や講座などでつくったスライムの量は〈ドラム缶〉を単位として数えるくらいだと思います。
 理科の担当も長かったので、学期のまとめのときなど20分くらい時間があると、子ども達のリクエストに従って「スライムづくり」を楽しむこともあり、それを年に数回はとりあげていたと思います。

 理科では三年生以上を持つことが多かったので、多い人数のときには500人くらい教えていました。一回分だけでもかなりの量です。
 バケツいっぱいくらいのスライムを作って、手が完全にスライムにかくれたりする様なあそびもしましたし、ペットボトルに入れて〈スライム時計〉を作ったりしましたから、ドラム缶単位のスライムというのも、大げさではないことがわかると思います。


スライムの歴史

 スライムは、もともとはゴム不足に困ったアメリカで〈人工的なゴム〉を作ろうとして研究している途上で生まれたものです。
 それをアメリカの玩具メーカーが発売しました。日本ではツクダオリジナルという会社が1978年に出しています。

 スライムの歴史については、仮説社『月刊 たのしい授業』の1988年7月号に由良文隆さんが『スライムの出典(121p)」として詳しくまとめてくれています。


 すでに30年くらい前の雑誌なのでもっている皆さんもかなり少ないに違いありません。スライムづくりでたのしむ皆さんにも参考になることが大きいと思うので、抜粋して掲載します。
 まとめてくれた由良さんは私と同じく古い頃からの仮説実験授業研究会のメンバーです。その由良さんが、スライムを紹介した方にいろいろ問い合わせてくれた内容です。

「スライムづくりは, 1985年8 月に東京で国際化学教育学会があったとき, 米国のマイアミ大学のA . M . Sarquisという女の先生が発表していたものが最初だ」とのことでした。彼女は,高分子やスライムが水と仲のよいことを子どもたちに教えるために利用していたようです。食紅の利用は、宮城二女高の化学クラプの生徒がみつけたもので, 翌年( 1986年) の8 月に,日本化学会東北支部主催の〈化学への招待〉に, この実験を紹介したそうです( その前に極地方式研究会にも紹介しであるとのこと)。

 スライムづくりは、1980年台後半に日本で広まっていったことがわかります。
 沖縄で私たちがスライムづくりを広めたのも、ちょうど日本全国と時期を同じくしているので、私たちが初めてであったと言って良いでしょう。

 さて、はじめに広めたからどうだというわけではなく、はじめに広めたものとして、もっとスライムのいろいろなたのしみかたや注意についても書いておきたいと思っています。おたのしみに。1日1度のこの「いいね」で〈たのしい教育〉を一緒に広げましょう➡︎ いいねクリック=人気ブログ!=ジャンプ先でもサイトをワンクリックすると尚うれしい!