自由研究こそが本物の研究シリーズ〈ガス警報器〉

 おかげさまで〈たのしい教育研究所〉はゆっくり伸び、小さいとはいえ、目的を分けて別々の場所に三つの研究所があります。その一ヶ所で〈ガス警報器〉の交換があり、たまたまタイミングよく私がその場に居合わせました。作業中、担当の方といろいろお話しをすることができました。子ども達や先生方の笑顔が広がる活動をしている、ということを話すと、とても興味を持ってくださって、いろいろな質問にも親切に答えてくれました。「ガス警報器が正常に作動していることを判定するのをどうするか」という質問などは、実際に実演してみせてくれました。判定用の〈試薬〉があって、それを近づけるのです。

 そうやって、わたしの疑問のいくつかは解消していただけましたが、しくみに関する根本的なあまり詳しく知らない、というお話しでしたので、無理かと思いながら〈古くなって処分するというガス警報器を分けてもらえないか〉頼んでみることにしました。すると〈子ども達の笑顔に役立てるのなら〉ということで、快く了解してもらうことができました。

 わたしはいろいろな処で科学実験などをやることがあります。そこは公的な場所がほとんどですから、必ずガスや熱の警報器が設置されています。気体を扱う時には、ガス警報器のことを考慮しなくてはなりません。

 ガス警報器というのは全てのガスに対して、その濃度をキャッチして警報を発するのか、それとも特定のガスなのか、分子の大きさなのか、その質問に答えてくれる方はわたしの周りにはいません。もしもアルコールにも反応するとするなら、お酒を呑んだ人がガス警報器に息を吐くと、警報がなるのか? 濃い〈酢〉を警報器の前に置いておくとしばらくしたら警報がなるのか? ドライアイスの場合はどうか、理科でよく利用する〈塩酸〉はどうか、反応するにしても、どのくらい近づけると警報がなって、どのくらいなら大丈夫なのか、風通しによってどう違ってくるかなど興味が尽きません。

 いつか時間がある時に、自分で予想をたてて実験しようと思っていました。ですから、今回はとてもよいタイミングでした。こちらの「いいね」クリックで〈たのしい教育〉を広げませんか-いいねクリック=人気ブログ!-いずれ落ち着いたらこのサイトで紹介できると思います。
 みなさんも予想を立ててたのしみに待っていてください。
 毎日たのしいことがふくらむ〈たのしい教育研究所〉です。

花と親しむシリーズ 虫媒花と風媒花のお話

 花と親しむ、という話に感動した方から長いメールをいただきました。一部を要約すると「理科が大嫌いだったので、例えば風媒花とか虫媒花という様な言葉は呪文にしか聞こえず、テストで点数は取れるものの、〈もう勉強したくない〉と思い続けていました。たのしい教育研究所のサイトを毎日読んでいるうちに、それらが違和感なく頭の中に入ってくる感じがして嬉しいです。もっといろいろなお話を読みたいです」という内容です。
 そこで、前に書いた「花と親しむ」シリーズとして、もう少し書いてみたいと思います。

 花は花粉を他の花に届けるために〈風〉に乗せて届ける〈風媒花(ふうばいか)〉と、虫の体に花粉をつけて運んでもらう〈虫媒花(ちゅうばいか)〉とに大きく分かれます。もちろんそのどちらでもないという場合もありますから、大雑把な分け方として理解してください。虫媒花はカラフルで、蜜をたくわえています。生き物たちに来てほしいからです。 風媒花はそういう作戦をとらないので地味な色合いです。その分、大量の花粉を風にのせて運んでもらいます。花粉症の原因となるくらい、街全体に花粉を飛ばすスギなどは風媒花です。

では質問。
タンポポは虫媒花でしょうか、風媒花でしょうか。

タンポポの花は黄色のキレイな色をしていますが、風にのって綿毛が飛んでいきます。

 予想 ア.虫媒花
    イ.風媒花
    ウ.どちらでもある

    エ.どちらでもない
 

 この質問は、実際に子ども達がわたしになげかけたものでした。
 一瞬、クラスのみんなも「はてな?」と首を傾げていたことを覚えています。
 

 植物というはの私たち動物の様に移動することは困難ですから、生き残っていくためにいろいろな独自の工夫を重ねて来ています。
 〈虫媒花〉〈風媒花〉というのは〈花粉〉を雌しべにとどけるための工夫です。そうやって実がなり、タネができると、そのタネを遠くに広げる工夫もいろいろあるのです。風にのってタネを飛ばす方法、鳥などに実を食べてもらって、その中のタネをフンと一緒にどこか遠くに落としてもらう方法、下にポトリとそのまま落としてしまう方法、ポンと弾けてタネを飛ばす方法などいろいろです。

 たんぽぽがタネを風にのせて運んでいても、花粉を運ぶためにそうしているわけではありません。こうやって、ハチやチョウに運んでもらっているのです。ですからタンポポは虫媒花です。

 おしべの花粉を、めしべにどの様にして届けてもらうか、というときの分け方が〈虫媒花〉〈風媒花〉という分け方です。タネの飛び方ではありせんから注意してくださいね。

 さて、風にタネをあずけて運んでもらう植物はたくさんあります。
 たとえばカエデもそうです。1日1度のここの「いいね」クリックで〈たのしい教育〉を広げませんか➡︎ いいねクリック=人気ブログ!=カエデのタネは風にのってクルクルと舞いながら飛んでいきます。

 これがカエデのタネです。

 植物のタネに目をつけただけでも、たのしいことがいろいろ発見できると思います。
 散歩に出たら、自分でも植物のタネを探すといいと思いますよ。

 たのしいからこそ賢くなる!
 元気に伸びる、たのしい教育研究所です。

健全経営で着実に伸びゆく たのしい教育研究所

 たのしい教育研究所はNPOなので、毎年「県」のチェックをうけますが、それ以外にも「事業(授業ではありません)」毎に厳しい経理チェックを受けることになります。NPOというのは〈法人〉つまり基本的には〈会社〉と同じなのです。

 今週もその検査がありました。
 まずこうやって分類された帳票類のファイルを準備します。

 それを外部からくる検査員が、支出経した項目が妥当なのか、その裏付けとなる領収証等はきちんと揃っているのかチェックを受け、不正経理がないかチェックしていきます。学校やPTA、任意団体などの様に、身内がチェックするのではないのです。

 「二重加算されていないか」、時には「この額が請求書通り口座から引き落とされているか見せてください」という様なチェックもありますから、けっこう厳しい検査です。

 今回も Very Good の評価をもらいました。

 会社というものは普通、そうだと思うのですけど、うちの研究所では、一人でお金を取り扱える様にはなっていません。切手一枚購入したものが、誰によっていつ行われたのか、関わる複数の人間がすぐにわかるようになっています。わずか60円くらいの額の行き先までわかるのに、かなりの金額を着服した、という様な新聞記事を目にすると不思議でなりません。

 さてこうやって年度のシメが着々とすすみ、頭の中はもう新年度がスタートしています。1日1度のここの「いいね」クリックで〈たのしい教育〉を広げませんか➡︎ いいねクリック=人気ブログ!=
 毎日元気なたのしい教育研究所です。

たのしい読み語り

 さった日曜日の「たのしい教育 春の講座」で、たのしい教育研究所の絵本担当A先生が、たのしい本をいろいろ紹介してくれました。A先生のブック・レビューは最近の講座ごとに発行してくれていて、今回で〈Vol.5〉となりました。すでに30冊くらいの魅力的な本が紹介されています。今回はその一冊「やってみよう! あいうえお」を紹介します。

 そのブック・レビューから切り取ってみます。

 大きな声で読んであげると、子ども達もつられて声を出してくれる様になって、賑やかでたのしいひと時になります。1日1度のここの「いいね」クリックで〈たのしい教育〉を広げませんか➡︎ いいねクリック=人気ブログ!=

 50音全ての音が出てくるので、後半になると「最後の〈ん〉は一体どういう使われかたをしてるのだろう」とわくわくしながら声を出していることになると思います。

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