大好評 たのしい教育メールマガジン

 毎週金曜日はたのしい教育メールマガジン発行の日です。たのしい教育メールマガジンは、たのしい教育研究所の一週間の様子、学校や家庭でたのしめる〈たのしい教育実践編〉、〈おすすめ映画・DVD〉、そして〈たのしい教育の発想法〉をまとめたメールマガジンです。
 原稿用紙で20〜30枚くらいのボリュームですから、〈お便り〉的なものではなく、しっかりとした構成になっています。
 今週の内容は
「ワンちゃん達の卒業式に参加する」
「都道府県マッキーノ」
「ラ・ラ・ランド追記」「俳優 亀岡拓次」
「句読点は原子論と関係する」
です。
 始めと中程をきりとって載せてみます。
 欲しい方はご注文ください。400円/号です。サイト右手から申し込むことができます。

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「時間がない時間がない!」という方は「時間がある時間がある!」と口にしてみましょう

 たのしい教育研究所には受験生からの悩みや質問が届くことがあります。そういう中で、「がんばっているのだけれど、時間がなかなか取れない」という種類の悩みをたくさん目にします。ずいぶん以前、ある方とのカウンセリングの中で

「時間がない、時間がない」と口にする代わりに

「時間がある時間がある」と口にしてみませんか。

 そのあと「で、どっちに時間があるのかな?」と考えて見るとよいですよ。

とお話しをしたことがありました。カウンセリングは前向きにすすみ、そういう悩みのうったえも消えていきました。

 たのしい教育研究所の所長であるわたしの時間はどうかというと、活字中毒だったほど本を手から離すことがなかった私が、買って目の前に置いてある村上春樹の新作も手に取れないほどです。

 睡眠時間が消えて無くなってくれたら、趣味の読書をする時間も出てくると思うのでけど。

 そういう日々でも、目的意識的に「これをやろう」と思えば時間は見つかります。

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 この項を綴っている日の午前中は、ある企業の首脳陣の方からCSR(企業の社会的責任・企業の社会貢献)の件で相談があるというので、その話し合い、それが終わると、ある学校の校長先生との話し合い、夕方には、市町村の社会教育担当の方との会議でした。
 その間は車で移動しています。
 移動中は 本を朗読してくれるサービスを利用したり、赤信号の時には教員採用試験の問題を解いていますし、新規事業の構想もまとめていました。

 アイディアがひらめくと車を停めてそれを書きとり、時には〈図形の問題の教え方〉の構想をまとめていることもあります。

 移動の時にいい景色が見えると、そこに停めてしばらく写真を撮ったり、すわって眺めたりするなど、うれしい時間もたくさんあります。

 カウンセリングの時にも少し早めに行き、その時間で、メールマガジンなどを綴っています。そうやってたのしい教育研究所は順調に活動を広げています。

 日本の端の沖縄の小さな組織ですけど、webで発信するこのサイトは、日本全国を対象にしたブログランキングで「教師教育」ジャンルで第二位、「生涯学習」のジャンルでは一位です。
 目的意識的に取捨選択すれば時間は見つかります。

 「忙しい忙しい」と感じている皆さん、一つ「時間がある時間がある」と唱えてみるとどうでしょう。

ヨシタケシンスケさん最近作「なつみは なんにでも なれる」

 研究所に来て頂きたい絵本作家No.1 ヨシタケシンスケの最近作が研究所に届きました。「なつみはなんにでもなれる」PHP研究所1000円(税別)。今回はほのぼのと笑わせてもらいました。

 主人公「なつみ」はヨシタケさんの子どもなのかもしれません。おもしろい子です。

 なつみちゃんがお母さんに突然「なつみがなにかのマネをするから、それをおかあさんが当てるゲームをしよう」ともちかけます。

  特に乗り気でないお母さんにどんどん問題を出すなつみちゃん。
  その真似に笑ってしまいました。

みてみましょう。
わたしはなつみちゃんの出す問題をけっこう当てることができたのですけど、これはあたりませんでした。

さて、なつみちゃんは何の真似をしていると思いますか?

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 なかなか手強いでしょう。

 いくつか問題の部分をごらんください。1日1度のここの「いいね」クリックで〈たのしい教育〉を広げませんか➡︎ いいねクリック=人気ブログ!=

 なつみちゃんが真似たものを予想して、実物を手にしてみませんか。

 1000円は買っていて損のない価格だと思います。

ニンジンと火星探査 たのしく賢くなる ものの見方・考え方入門

 面白いニンジンがありました。才人 士郎正宗(しろうまさむね)が攻殻機動隊(こうかくきどうたい)で描いたフチコマに似ています。士郎正宗を知らない人もいるかもしれませんが、近未来を描くことにかけては世界屈指のマンガ家で、彼の作品はいくつも映画化されています。

 このニンジンを裏返してみるとまた面白い。

 わたしにはオケラ(ケラ)に見えました。
 土を掘る名人です。
 子どもの頃、よく見かけたのですけど、そういえば最近は見ないなぁ・・・

 人間のものの見方考え方というのはおもしろくて、二つのまるい形と、その下に少し大きめのもの、その下に横長のものがあると「人間の顔ではないか」と考えます。赤ん坊の頃、この生き物が自分と同じ仲間なのかそうでないのかを見分けることは命に関わるほど重要なことだったからです。

 その昔、目と鼻と口の配列に近い甲羅のもようをもったカニがいました。そのカニの顔が武士の怒りの表情にも似ていたからでしょう、平家伝説(源氏に打たれて哀しい最後をとげた一族の話)と重り、「平家の亡霊がこのカニにのり移ったのだ」というつくり話が生まれました。
 亡霊はないのですけど、その頃は信じている人も多かったのです。
 亡霊を信じない人も〈人面に似たカニ〉は食べずに逃してあげることもあったのでしょう。人間の顔に似た甲羅のカニたちは生き残る確率が増えました。平家蟹(ヘイケガニ)と呼ばれています。

 

 10年以上前のこと「人間の顔に似ている岩が火星で見つかった」というのがニュースになりました。NASAの火星観測で公表された画像の一部から見つかったというので、誰かが画像を編集したものではありません。そして「これは火星に宇宙人が来た証拠だ」ということで一部の人たちに大きく騒がれたのです。こちらの「いいね」クリックで〈たのしい教育〉を広げませんか-いいねクリック=人気ブログ!-

 これがその写真です。
 たしかにおもしろいほど人間やサルの顔に似ています。

 わたしが教師をしていた時でしたから、先生や子どもたちからたくさん質問をうけました。

 これは火星の写真を何千何万もの区画に分けて見ていった時のほんのわずかな部分にあったのです。そして太陽との位置関係で、たまたまその岩の凹凸にあわせて、そこに顔の様に見える影ができき、そのタイミングで撮影されたものでした。なので、少し時間がたつと顔には見えません。

 このような岩は火星の表面にたくさんあります。これを見せて宇宙人が来ている証拠だといっても人々は信じなかったはずですが、さっきのようにたまたま影が落ちて、それが〈人間の顔の配列〉に近いと、人間の顔だと認識してしまうのですね。

 火星の人面岩でマスコミが騒ぎ、怪しげな科学者も登場し、本も雑誌も売れて儲けた人たちもたくさんいたことでしょう。「火星パワー」を身につけるグッズだというので〈人面岩キーホルダー〉を高い値段で買って持っている人も見ました。それを簡単に笑うことはできません。今でもピラミッドパワーとか、お金のたまる財布だというように、それに類似するような商品はいっぱいあって一定数の人たちがそれを買っているからです。

 たのしい教育研究所が掲げる〈たのしく賢くなる〉というテーマはは、〈火星に宇宙人が住んでいる〉という話に騙されないような子ども達が育つことでもあります。

 たのしく元気なたのしい教育研究所です。