「スピード・スライムもち」|ほんとに美味しい!|たのしい家庭科

最近、沖縄の清明祭(シーミー)で「スピード・スライムもち」を出したらとても喜ばれました、というメールが届きました。
「スピード・スライムもち」は第一回たのしい教育Cafeスペシャル講座「桜の季節のたのしい教育」でM先生が紹介したものづくりです。
簡単に紹介します。

1a.「電源OFF状態」のホットプレートにかたくり粉(大さじ4)と砂糖(大さじ2)と牛乳(200ml)を入れて、「木製」のへラ(木製のスプーンでもOK)で混ぜる

スピード・スライム

1b.大きめのお皿に、きな粉(大さじ4)と砂糖(中さじ1程度)を入れてまぜておく
→この皿に一口サイズのスライムもちが次々と運び込まれて、ここで丸くする作業をします! こんな感じ ↓

スピード・スライムもち

2.ホットプレートの電源をON(Maxで)して、木ベラで底をすくうようにまんべんなくかきまぜます。すると1分くらいで底から固まりができてきます
で,それを上の方にすくいあげる感じでまぜていきます。

3.次第に全体が固まりはじめますから、「全体が固まるまで待たず」に,部分的にとろっとしてきたところを木や金属製のスプーンで一口の大きさにすくって,皿にどんどん移していきます。皿の上では,モチにきな粉をからめながら転がしてまるくします。とろとろなのできれいな球状にはなりませんが、まんべんなくきな粉がつけばOKです。1bの写真

完成。
形は売られているおモチにはかないませんが、「味」は劣りません。これは、これまでたくさんの子ども達の評価ですから、確かです。

応用編として、ナッツ入りの「スライムもち」も簡単にできます。

スピードすらいむもち ナッツ入り

月刊 たのしい授業2016年5月号にも取り上げられています。
小さな島おきなわから、全国に発信する たのしい教育研究所です。
たのしい授業 たのしい授業 スピードすらいむ2 たのしい授業 スピードすらいむ

たのしい教育活動で届けているのは「力」と「笑顔」と「元気」です!

 

溶岩の実像

石好きで石コレクターの私がとてもたのしみにしていたのが、昨年の暮れのハワイ出張でした。
ハワイには活動する溶岩を見る事ができる場所があるからです。

残念ながら、規制が強化されて、すぐ目の前で見る、というようなところまでは近づくことができませんでした。

しかし、映像でなら、何度もみてきましたし、学校で子ども達にも観てもらっていました。
特に理科の単元で「大地のつくり」に関連するものなら、いろいろな学年で利用できると思います。

溶岩はとんでもない高温で、近寄るのは難しいと感じている人たちもいると思いますが、粘度の高い(SiO2比率の高い)溶岩で、火口からある程度離れるなど、条件がよい場所では、そのゆっくりとした流れのそばまで行くことができます。
スコップで溶岩をすくいとったりもしていますよ。

これはハワイの映像です。

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「たのしい教育研究所」です

たのしい数学・物理|二倍三倍の世界=感覚編=

算数・数学を学ぶと、100円の二倍は200円であること、30kgの半分の重さが15kgであることがわかります。

小学校の時に30kgだった人が高校生になって60kgになったとしたら、体重は二倍になったわけですし、200円あれば100円のチョコレートを二個買う事ができます。

そういう数の計算の世界と、私たちが「感じる」世界には大きな違いが生じる場合があります。

「温度」がそうです。

私たちは、たとえば三十度のお風呂に入るときっと「ぬるい」と感じることでしょう。
三十度の倍、六十度のお湯は、二倍の熱さを感じるか、というととんでもない。
あまりの熱さにびっくりして風呂から飛び出るはずです。
人間は「とんでもない熱さだ!」と感じるのです。

ちなみに六十度は危険だということで、温泉でもそこまで高くしているとこはなく、四十〜四十五度くらいがよいようです。

たのしい温泉

 

「音」もそうです。

たとえば1個のブザーを鳴らした時と、2個のブザーを鳴らしたら、音は二倍に感じると思う人も多いと思います。

しかし違います。

音は十倍して、やっと二倍に感じるのです。

つまり、10個のブザーを鳴らすと、やっと1個の時の二倍の音の大きさで感じるのです。

不思議ですけど本当のことです。

以前、子ども達が持っている防犯ブザーを利用して、1個鳴らした時と、2個鳴らした時、そして10個鳴らした時で比較してみたことがあります。

子ども達が、10個でやっと二倍くらいの大きさに感じたことに、とても驚いていました。

こういう、単純計算的な世界と、私たちの感覚の乖離は、たのしい授業になります。たのしい教育研究所で開発したプランの一つです。

 

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「西洋の文化を学ぶ」という言葉|地理のセンス

以前「どうして日本を〈極東〉というか」というお話を「世界地図」を利用してまとめましたが、おかげさまで、いくつもの反響がありました。

今回は逆に「西洋」という言葉について書きたいと思います。

幕末、日本の行く末を憂いる人たちのスローガンは「尊皇攘夷」でした。

『攘夷』とは、外敵を打ち払うという言葉です。

黒船が日本の開国を迫ることに苛立ち、薩摩とイギリスのとの戦争も起こり、まさに「外国人を打ち払う」というスローガンで盛り上がったのです。

それが江戸末期、突然「西洋の文化を学ぼう」という人たちが出て、明治維新の「文明開化」はまさに「西洋の文化を取り入れる」ことでした。
「打ち払え」がまさに180度転換してしまいました。優れた選択だったと思います。 そして、「なんという変更だ!」「裏切りだ!」という大きな混乱は生まれませんでした。人間は感覚的に平和が好きなのです。

わたしは政治の世界からとても遠い位置にいるのですけど、明治維新から学ぶことで今の世界をさらに平和に近づけることができるだろうと考えています。

ところで、ヨーロッパだけでなく、アメリカの文化を取り入れるのに、どうして「西洋」というのでしょう。アメリカは日本の東にあるのです。

これにも以前このサイトに出した「世界地図」が活躍します。

西洋 世界地図

日本からこうやって眺めると、イギリスもフランスもドイツも、遥か海(洋)を渡ってたどり着く「西側」なのです。

西洋 世界地図2

アメリカは、さらに遥か遠くの西側の端にある国です。

もちろん世界標準地図では「西」ですが、地球は球体なので、船は東へとすすんでアメリカに行きました。

日本中心の地理感覚にプラスして、世界標準の地理感覚も、たのしい地理の授業に取り入れたい重要な教材です。

 

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