「たのしい教育」を応援してくださる方たち向けメルマガ 第125号の紹介

  ============メルマガ事務局より============

喜友名先生が毎週全力で書いているメルマガ「教師は辞めても 映画&たのしい教育はやめられない」の第125号を紹介させていただきます。

喜友名先生はメルマガの執筆の時には「緊急な時以外は声かけないでくれると助ります」といって何時間も研究室の自分の部屋に籠ってしまいます。そういうことはメルマガ以外ではめったにありません。そういうところでも気合いの入れ方がわかるとおもいますし、実際、購読してくださる方たちの評判も上々です。

応援費として月800円(年9600円まとめ)を送ってくださることで毎週新鮮な内容を購読できます。充実した
雑誌一つを毎月購入する気持ちで、明るい未来の教育界への投資ということで考えていただければ幸いです。

皆さんから頂いた大切なご寄付は、子どもたちだけでなく、おじいちゃんおばあちゃんたちへのたのしい教育の普及に使わせていただきます。

お申込みは kiraku21a☆gmail.com(☆を@に変えて送信)メルマガ事務局で受け付けております。

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琉球新報掲載原稿シリーズ第二回「先生おれたち頭よかったんだなぁ」

琉球新報の教育欄に今年書かせていただいた内容の「テキスト掲載版」第二回です。
今回は「先生、おれたち頭よかったんだなぁ」です。
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まだ教師数年。
たのしい教育活動・仮説実験授業に本格的に魅了されて、いろいろな授業づくりを本格的にはじめだした頃のことです。

新聞の文字制限や語句使用の決まりごとを少し緩和させて書き足します。

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 恩納村の学校に赴任していた頃の事。
「小学校に新しい先生がやって来たぞ」というので元気者の中学生たちが数名、私の理科室に遊びにやって来た事があった。
しばらくはたわいのない会話が続き、彼らが学んでいるという空手を見せてもって後、授業のはなしになった。
はじまりは、けっこうらんぼうな言い方だったのを今でも覚えている。
「弟から聞いたけどさ、理科って、おもしろいわけ?」
「うん。だってねぇ、科学はさ、この地球が、ジェット機より速く太陽を回っている、って信じられないような事をどんどん明らかにして来たんだから、たまらないよね」
「これ虫眼鏡だろ?」と一人が手に取る。
「そうだよ。小学校の時に使った?
ところでさ、今ちょうどその準備しているところなんだけど、虫めがねで、外の景色がこの紙に映しだせるって知ってた?」
と私。
「普通は太陽の光を紙にあつめたりするでしょ? 向きを変えて、外の景色を紙に映すのさ」
※近くに虫めがねがあったら、みなさんも部屋を暗くして外の景色を虫めがねで白い紙に集めてみませんか。
昼でも可能です、虫めがねと紙を10cm〜30cmくらいに調整すると映ります。

私が、外の景色をまるで映画の様に白い紙の上に映し出すと、
「お〜、マジかぁ」と彼らの声の調子が明らかに変わった。
そして我先にと実験を始めた。
「すごい!」と中学生たち。

一息つくと、「ねぇ、先生、前から思ってたんだけど、何で逆さまに映るわけ?」
もう一人が「分かった、先生。虫めがねが一本だからだよ。二本の虫めがね戻るんじゃない?」
「おもしろい。さっそくやってみよう」と私。
「問題…一本のレンズでは逆さまだった像は、二本のレンズで正しい向きに戻るでしょうか?
予想 ア 逆さまのまま イ 上下が正しく映る 」

皆さんも一緒に予想してみませんか。

お互い予想を出し合って討論して後、の実験で更に盛り上がった。
やってみると、逆向きはそのままに、とてもクリアな像が映し出されたのである。「お〜」というさらに大きな歓声があがり、その後も虫めがねの実験は続いた。

帰る時に彼らが語った言葉が今も忘れられない。
「先生、おれたち、頭よかったんだなぁ…」
彼らの言葉が今も忘れられない。
その言葉に感動して、今も教育の世界にのめり込んでいるのかもしれない。

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写真は仮説実験授業「光と虫めがね」

おすすめ絵本 『おきゃくおことわり』 ボニー・ベッカー (岩崎書店)

「おきゃくおことわり」今日は、『おきゃくおことわり』ボニー・ベッカー (岩崎書店)を紹介します。

「仲良しの友達がいるって幸せだよね〜」って
ついほほえんでしまう絵本です。

クマの気持ちの変化がとってもかわいいんです。
長い間お客が来なかったクマはお客さんが来るのをいやがり
「おきゃくおことわり」と玄関に張り紙をします。

そこへ、小さなネズミが一緒にお茶を飲もうとやってきます。
が、追い返されてしまいます。
素直に謝って帰っていくのですが…

ねずみはしつこくいろんなところに隠れて出てくるんです。
ページをめくるたびにねずみが隠れているところを当てっこするのも
おもしろくて盛り上がります。

くまは根負けして一緒にお茶を飲んだりおしゃべりをしたりして
過ごすことになるんですが、最初いやがっていたくまは
ねずみと過ごすうちにだんだんたのしくなってきます。

「おいらさかだちができるんだよ」とクマが逆立ちしたり、
おかわりのお茶をそそいだりするくまもかわいいです。
ねずみが帰ろうとするとき「いかないで!」と引き止めるほどね。

クマの表情の変化はこちらまでほんわかした
あたたかい気持ちにさせてくれます。
私もこんなたのしいお茶会がしたくなりました。
( by hina )

ダチョウの卵 エミューの卵?

研究所には、いっきゅうハカセの持ち物がいろいろ出てきます。
教材開発であたらしいものもどんどん増えてきたので、研究所のメンバーで秋の片付けをしていると、おもしろいものがたくさん出てきます。
その一つがこれです。

ダチョウの卵

「ハカセ、ダチョウの卵が出てきました」
「あ、これ、エミューの卵だとおもうけど」
「ハカセ、調べてみると、エミューの卵は色がついていて、これはダチョウの卵だと思います」
「あれぇ、いろいろもらって食べたのは覚えているけどなぁ。
しかも友人から、エミューのたまごだって言われてもらったんだけどなぁ・・・」
「え〜、食べたんですか?」
「うん、学校で先生達みんなに料理してあげた。
あの頃はたしか土曜日が隔週で学校でさ、
その土曜の昼食に卵焼き作ってあげたらみんな喜んでくれたよ」
「へぇ〜、どんな味なんですか?」
「ふわふわして美味しかった。
上に両方から穴あけて、一方にストロー差し込んで、
ふ〜って空気を吹き込んだら反対側から出てきてさ。
もうこれがフライパン何回分よ、ってくらいたくさんあった」

ということで、ハカセの持ち物、エピソードとともにどんどんいろいろ出てきそうです。