午前0時のたのしい勉強/自分の力をたのしく高める

 メルマガに〈午前0時のたのしい勉強〉というエピソードを紹介したら「是非知りたいです」という便りがいくつも届いています、ここでも紹介しましょう。

 今年は久しぶりに英語の勉強をしたくなって、少しゆとりがあれば英文をみる様にしています。

 それも最近は午前0時を越してからのことが多くなって来ました。

 自作のノートを作ってあって、それに英文をコピー・ペーストしているのですけど、必ずスタート時間と終わった時間を記入して、何分かかったのか計算します。
 これがたのしい。

今回は00:12に訳し終えて、8分かかりました。

 同じ英文を複数回訳すのですけど、この繰り返しがかなり効果があります。

 一回解いただけで自分に力がついていると考えるとしたら大いなる勘違いです。
 空手でも後輩たちに〈一突き三ヶ月〉という話をすることがあります、技としていくつもある突きの一が身体に馴染んで来て、タイミングよく、そして身体の線が乱れずに繰り出せる様になるまで毎日やって三ヶ月かかるという意味です。相手に勝てる様な技はそれからさらに修行を重ねます。

 10年以上前、教師をしていた頃、時間があったのでしょう、英検を受けていた時期がありました。

 順調に合格していき、準一級を受けたのが最後で、数点の不足でクリアーできなかったのですけど、それはこの勉強法を開発する前でした。
 今はその頃より力は高まっていますから、RIDEの活動がかなりヒマになってきたら、英検用の勉強を再開して挑戦するのもおもしろいかもしれません。

「いっきゅう先生の勉強法を教えてください」ということで合格スーパーバイズを受けにくる人もいますから、近々このメルマガでも紹介できたらと思っています。

 

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たのしい教育とは、子ども達が自分の素晴らしさを発見する教育

 仮説実験授業を世に送り出した板倉聖宣が他界して2年経ちます。教育に乗り出す前は科学史の専門家で、亡くなる時も日本科学史学会の会長をしていました。そして沖縄の〈たのしい教育研究所(RIDE)〉を強く応援してくださった大切な人物であり、実質的にたのしい教育の哲学や方法の多くは板倉聖宣に源をたどることができます。次号のメルマガ用に綴り始めている部分を少し紹介しましょう。


 数年前の仮説実験授業研究会ニュース(2021-07)に、私いっきゅうが仮説実験授業研究会の中で注目している重弘忠晴さんが「仮説実験授業研究会50年史」として綴った一節があります。庄司和晃さんというのは、仮説実験授業の黎明期に活躍した重要な人物です。少し読みにくい部分が出て来ますけど、お付き合いください。

庄司和晃
 私事にわたって恐縮だが,当時,この授業の発想者である板倉聖宣氏とさんざん議論した。科学とは何か・科学を教えることの意味は何なのか・目的は? 内容は? 等々についてである。その頃,私は「支配理論に立脚した理科教育観」というものを理論と実践の双方について,ひととおり組みあげていた時であったから,勢いも乗っていた。しかし,議論では(板倉先生に)ぴしゃぴしやっとやっつけられることもしばしばで,何としても言い勝てない。
 だが,どうしてもコレゾ・コレナンダ・コレコソというものがわからない。
 頭ではサモアランとわかりはするものの,何としても腹底にひびくものがない。トドノツマリはどうなんだ,という一点がどうしてもつかみきれないのだ。
 そうしたあげくに,また,科学って何なのだ・科学教育とは何か,ということをむしかえしていくしまつであった。が,今でもあざやかに思いだす。
 1963 年11 月23 日,明星学閣の研究会に参加した帰途,板倉氏と一緒に上廻昭氏宅に泊った。翌朝,ふたたび同じようなことで議論しはじめた。その折に,である。板倉氏は,次のように言った。

科学教育デハ、自分ガスパラシクナッタトイウコトダ。

ソシテソレガ認メラレルヨウナモノデナケレパナラナイ。科学ノ教育デノ、自然ヲ見ル目・自分ノ〈力〉がスパラシクナッタトイウコトデアル。

相手(科学者)・対象(自然)ノスパラシサヲ認メノレコトデハナイ。

 これが,ぴーんとひびいてきた。
 自身の体が一挙に組織がえされたような思いであった。他人様からみれば単なる一私事であるのかも知れぬ。が,私にとっては棘をぬいたような感じであった。

 私たちが提唱しているたのしい教育は、もちろん子どもも教師も〈たのしい〉と体感してくれる教育です。そしてその中で子ども達は〈自分自身の素晴らしさを発見〉し、教師は〈教育する自分の素晴らしさ〉を体感してくれる教育です。

 興味のある方たちは、ぜひたのしい教育研究所(RIDE)にお問い合わせください。

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古い石灰岩と新しい石灰岩/琉球石灰岩という名前は重要

 研究所に学びに来てくれているTさんから〈いっきゅう先生、プレゼントがあります〉と届いたものに大喜び、これです。

 何だかわかるでしょうか。

 琉球石灰岩をカットした石材です、元はこういう石で、沖縄でたくさん見ることができます。

 ところでこの〈琉球石灰岩〉という名前、不思議に思ったことはありませんか。

 琉球・沖縄で見られる石灰岩だから琉球石灰岩なんでしょうか。

 どう思いますか?

 

 違います。

 これも沖縄で見られる石灰岩です、しかし琉球石灰岩とはいいません。

 これは沖縄県の本部町というところで見られる石灰岩です、セメントの原料としても利用されています。これは琉球石灰岩とは言わず、〈本部石灰岩〉と呼ばれています。

 石の緻密さがまるで違います。

 これは最初に見てもらった琉球石灰岩の断面です。

 これは本部石灰岩の断面です、緻密さがまるで違います。

 

 琉球石灰岩も本部石灰岩も〈サンゴ〉からできたものです。
 しかし琉球石灰岩が200万年とか数万年前にできた石灰岩できた岩石であるのに対して、本部石灰岩は2億年とか3億年という長い時間をかけてできた岩石です。

 ではこの石灰岩は本部石灰岩でしょうか、本部石灰岩でしょうか?

 そうです、琉球石灰岩です。 
 琉球石灰岩の中に、ほぼサンゴの形をそのまま残している状態です。
 何万年もたっていないものだと思います。

 同じくサンゴからできているとはいえ、歴史の長さによって、見た目も随分ちがいますね。しかしどちらも、塩酸をかけるとぶくぶくアワを立ててとけていきます。石灰岩
ということでは、同じなのです。

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子ども達が笑顔で賢くなる〈たのしい教育〉を積極的に学校の中へ

 いつから学校で夢が語られなくなったのか、教育を取り巻く重苦しい議論が主体で世の中をかけめぐっている様です。それと逆向きの「もっと笑顔で、もっと学びたくなる教育」つまり〈たのしい教育〉がごく普通の教育になった時、RIDEの目標は達成され、新しいテーマに向かっていくことになるでしょう。

 たのしい教育研究所には〈国語辞典をたのしむたのしい教育プラン〉や〈作文をたのしむプラン〉、〈薬と毒〉について学ぶことで、自分の健康や周りの人たちの健康に対する知見が高まるプラン、図形処理の力を高める〈パズりん1、パズりん2〉に加えて、仮説実験授業の授業書、道徳のプランなど、おすすめしている授業書、授業プランがたくさんあります。

 先日、ある先生から「担任の先生がお休みして、補充に入ったクラスの子どもたちに〈パズりん1〉を使ってグループ競争したら、ビックリするくらいのもりあがりでした。ありがとうございます」という嬉しい便りがありました。

 この〈パズリン1〉は優れもので、わずか3つのピースで、正方形、長方形、台形ほか、いくつかの形を作ることができます。
 私は講座などで〈計算力より図形処理能力がずっと高度です〉という話をよくしています。図形処理というのは総合的な能力が試されるからです。
 インターネット上でも、悪意として相手のサーバーをダウンさせるなど、AIを利用した攻撃があります。防御する側が〈相手がAIなのかどうか〉をチェックするためによく利用されているのが図形処理です。たとえば「この写真の中の横断歩道のピースを選びなさい」という簡単な図形処理で現在のAIは弾かれてしまいます。

 学校などでもこういう教材をもっと積極的に利用して欲しいと思います。

 その時にはぜひ「たのしい教育研究所の教材です」と伝えてあげてください。
 それを耳にした先生たちや保護者の皆さんがこのサイトに行き着いて、自分でも研修を受けたり、いろいろな教材を入手して、子どもたちにたのしい教育を提供できる状況に近くからです。

 明治期以来、日本は子どもたちそれぞれのいろいろな才能を伸ばしていくことより、今の世の中の枠組みの中で、こういう子どもを育てようとか、これができる様にしようというベクトルで育てて来ました。
 それはもっとよい新しい世の中を創ることができる人たちを育てることには繋がっていないというのが実験結果です。
 今回の様な新型コロナで世界がパニックになっている時に、それを突破できる人たちがたくさんいる、そういう世の中がこれから私たちたのしい教育研究所が目指している姿です。

 たくさんの人たちが賛同し、一緒に手を取り合っていけたらと心から願っています。
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