たのしい〈おきなわ秋の花さんぽ〉の様子

 秋の涼しい風の吹く気持ち良い朝、「おきなわ野山の花さんぽ」の著者 安里肇栄さんを講師に招いてたのしい教育研究所のメンバーで〈おきなわ秋の花さんぽ〉をたのしみました。

 今回が3回目の〈花さんぽ〉企画ですけど、回を重ねるごとに満足度もかなり高いワークショップになってきました。

 今回の花さんぽは〈宜野座村〉の野山です。
 

 桜が咲いていました、驚きです。

 これはカンナによく似た〈ダンドク〉という植物です。
 花の右側に独特の形をした実ができています。
 熟した実をあけると、その中のタネはまるでBB弾。
 実際かなり硬いんですよ。お手玉の中に入れて遊びに使ったといいます。

 

 安里さんが手を広げて説明している、その親指のあたりに位置しているツルは、幻の花と言われている〈イルカンダ〉です。

   数年に一度の開花で、タイミングがよければ春にこういう花をみることができます。

 これは帰化植物で〈オキナワハマグルマ〉。
 かなり強い生命力で、どんどん広がっていくキク科の植物です。

 これはホウロクイチゴ。

 夏の頃にはこういう実をつけます。野生のベリーとして美味しく味わえます。

 他にもたくさんの植物を見て、ダムの水の流れに〈こわいこわい〉を連発し・・・
 とてもたのしい時間になりました。

 次回は遠出して「大国林道」まで行きたいという話が出ています。少数なのですぐにいっぱいになるワークショップの一つです。関心のある皆さんはこのサイトをチェックしていてください!

 毎日たのしい教育に全力投球、RIDE( ライド:たのしい教育研究所 )です。
 みなさんの応援クリックが元気の源です。この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉への「応援票」が入ります☆いいね☆

「UFOが見えた」という様な〈再現できないこと〉〈一度こっきりのこと〉〈あの時は確かにそうだったんだ〉という様なことにつき合ってはいけない/たのしい教育メールマガジンの反響

 今日発行した有料版のメールマガジンへの反響がいくつも届き始めています。

第一章Let’s enjoy Theたのしい授業「〈自由研究〉自分で簡単にできる珈琲焙煎」という章に驚いたという頼りが最も多く、続いて第三章たのしい教育の発想法「〈UFOが見えた〉という様な一回こっきりのものごとに付き合ってはいけない」という話への反響も多く届いています。


 その章のはじめのあたりを少し紹介しましょう。

はじめに

 星空の講座が控えているからか、ewb上にUPされている〈星空案内人〉として活躍している方の番組(BS朝日だったと思います)が目に留まり観てみました。

 科学館をやめて星空の美しさを伝える仕事に全力を尽くしているというその人はプラネタリウムを車につめ込んで各地を飛び回っています。

 私も時々受ける質問ですけど「UFOは観たことがありますか?」と参加者が問いかけた時、その人は

「残念ながら私は見たことがありません。

 しかし私が住んでいる八ヶ岳にはよく出るそうですよ。

 ぜひ今度、みなさんで見に来ませんか?」

と語ったてのです。

 唖然としました。

 この宇宙に知的生命体がいるかもしれませんが、知的生命体、いわゆる宇宙人が地球に来ていることはありません。〈来ている証拠がない〉のではありません、科学的に判断して〈来ているはずがない〉のです。それは〈幽霊や悪霊、天国や地獄が存在しない〉のと同じくらいハッキリしています。

 星空案内は科学的でなくてメルヘンの世界(人間が作り上げて世界)でよいというならそういう説明もありなのでしょうか。

 しかし宇宙も星空もガリレオたちが切り開いた大切な科学です。
 それはメルヘンではなく、人間の確かな創造性を広げてきました。ですから私には〈ここに行くとUFOを見ることができるそうですよ〉という様な星空案内は受けられることができません。

 今回は、その話と関わる内容をおとどけします。

いっきゅう

 

 たのしい教育メールマガジンは毎週ボリュームたっぷりの充実した内容をお届けしています。
 メルマガ会員はRIDE(ライド)の講座等の割引も多いので、たのしい教育を学ぼうと思っているみなさんにはとてもオススメのツールです。

 申し込みは簡単、ご希望の方はこちらまで⇨ https://tanokyo.com/me-ru

毎日たのしい教育に全力投球RIDE( ライド:たのしい教育研究所 )です。
みなさんの応援クリックが元気の源です。この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉への「応援票」が入ります☆いいね☆

双子葉植物と単子葉植物/ジャガイモは単子葉植物? ②

 じゃがいもの根っこを見ると〈単子葉植物〉にしか見えません、というある先生からの質問から広がった話、前回からの続きです。

 予想を立てた目でジャガイも根っこを眺めてみましょう。
 根っこは〈主根・側根型〉でしょうか、〈ひげ根型〉でしょうか。

 それぞれの特徴をはっきりさせた図がこれです。左が端子養殖部の根の特徴である〈ひげ根〉で、茎から同じ太さの根が出ています。右は双子葉植物の根の特徴である〈主根・側根〉で、中心の太い根の節々から別れる様にまた根っこが出ています。

 ではジャガイモの根っこを見てみましょう。
 ジャガイモは地下にもぐった〈茎〉で、根っこではありません。それは〈太陽光〉に当てると緑色になっていく、つまり葉緑素をもっていることでも分かります。根っこはいくら太陽にあててもみどり色にはなりません。

 ジャガイモにつながる部分ではなく、それ以外の部分を見てください。
 ①で書いた様に日本のサイトではまるで〈ジャガイモには根がない〉かの様な書き方をしているところがほとんどなので、アメリカのサイトを参考にしましょう。
 tuberは塊茎(かいけい):茎の塊(かたまり)で
rootが〈根〉です。
stoloneは〈地下に伸びている茎〉です。

 これが実際の写真です。

 全体を見ると分かりにくいかもしれませんから、根っこの一部を見てみましょう。どうでしょうか・・・

 これは〈主根・側根型〉に見えるのですけどどうですか?

〈ひげ根〉も拡大するとこういう様になっているのではないかと考える人もいるかもしれません。しかしひげ根を拡大しても〈根毛〉というとても小さな毛が一様についているだけで、太い根から細い側根から何本も枝分かれしているのではありません。※根毛は双子葉植物の側根にもついています

 ジャガイモは葉っぱが網目状で双子葉植物の特徴。

 そして根も〈主根・側根型〉で双子葉植物の特徴を持っています。

 もちろんタネから出てくる芽も双葉に違いありません。ただし、ジャガイモのタネから育てることはほとんどありませんから、そのところは①で紹介した板倉聖宣著「ジャガイモの花と実」を読んで、たのしく賢くなっていってください。

 研究所に学びにくるA先生の発言で、いろいろな人が賢くなったと思います。

 いろいろな人たちが自由に意見を出し合うとことによって真理に至る、そのことを実感するエピソードの一つだと思います。

 毎日たのしい教育に全力投球、RIDE(ライド)です。
 みなさんの応援クリックが元気の素です。

 

この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉への「応援票」が入ります☆いいね☆

 

双子葉植物と単子葉植物/ジャガイモは単子葉植物? ①

 先日〈たのしい教育研究所〉に学びに来ているA先生から「ジャガイモは単子葉植物ですか双子葉植物ですか」という質問がありました。
「え、丸い葉っぱを見たら双子葉植物だと分かるよね!」と話したのですけど・・・

植物の葉の特徴

 

単子葉植物は一枚のとがり気味の葉が出て来て葉は縦に平行の模様、双子葉植物の葉は丸くて網目状の模様

双子葉植物      単子葉植物

ジャガイモの葉は左側のグループ

 

ジャガイモの葉はこうです。

 

 ところが質問したA先生によると「あの根っこは単子葉植物の特徴じゃないですか?」とのこと。

 単子葉植物の根っこの特徴と双子葉植物の根っこの特徴はこうです。

土の中の根っこの特徴

 

双子葉植物       単子葉植物

①主根   ②側根   ③ひげ根

 

 ジャガイモはこんな根っこをしています。

 たしかに・・・
 私もふと立ち止まって考えました。
 こういった様にいろいろな人たちが自分の考えを交わしていくと〈たのしく賢く〉進んでいけるのです。そして科学はこういう形で自由に考えを交わす中で発展していったのです。だからこそ〈科学は民主的な世の中で発展し民主的な世の中を守り育てていく〉のです。

 さてみなさんは、ジャガイモは単子葉植物だと思いますか、それとも双子葉植物だと思いますか?

予想 ジャガイモは
  ア.単子葉植物
  イ.双子葉植物
  ウ.両方の特徴を持つ中間の植物
  エ.その他

 

どうしてそう予想しました か?

 

⬇︎

⬇︎

予想してからね

⬇︎

⬇︎

 

 わたしの予想は「〈ウ その中間の植物〉だとおもしろいなぁ」と思いつつも「双子葉植物」ということでイに一票です。

 私いっきゅうがよく語ることですけど生物は〈図鑑に従って生きている〉わけではありません。進化の過程で、その中間の生物や、その分類を超えた生物はたくさん見つかります。
 双子葉植物であっても根っこが単子葉植物的な〈ひげ根〉の形状をしている植物があっても不思議とはいえません。

 ジャガイモの根の様子をもう少しみていきましょう。

 どうも〈主根・側根〉の形状ではなく〈ひげ根〉の様な広がり方に見えますね。

 Web上でもいろいろ調べてみましたが〈じゃがいもは地下にある茎:地下茎〉であって〈根では無い〉という説明ばかりが目につきます。
 まるで〈じゃがいもには根っこが無い〉と言っているかの様です。

 そんなバカな話はありません。
 根っこが水を吸収して葉っぱに送らなくては光合成は起こりません。じゃがいもに蓄えられているデンプンができないのです。

 そういうところも以前書いた〈頭打ちのネット情報⇨こちら〉という話と重なります。誰かの情報の焼き回しばかりがめぐって、よく読むとどれを見ても同じことしか書かれていないというわけです。

 わたしがたくさんの事を学んできた板倉聖宣の著書に絵本「じゃがいもの花と実」があります。植物についての見方・考え方をたくさん教えてもらった一冊です。
 久しぶりにその絵本を手に取りました。

 板倉聖宣ならきっとこのことに触れてくれているに違いない・・・

 しかし残念ながらタイトル通り「花と実」に関することが中心で、じゃがいもの根っこはどうなっているのか、についての疑問の答えを探すことはできませんでした。

ジャガイモの花と実 (オリジナル入門シリーズ)

 

 こういう時にはしっかり予想を立ててみていかなくてはいけません。
 まず予想変更して予想を立ててみました。

 じゃがいもにも根っこがある。
 双子葉植物なら〈主根・側根〉という作りになっているのではないか。

 

 じゃがいもの地下のつくりをもう少ししっかりみていくことにしましょう。

続く

 毎日たのしく自由研究、RIDE( ライド:たのしい教育研究所 )です。
 みなさんの応援クリックが元気の元です。この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉への「応援票」が入ります☆いいね☆