自由研究 植物のたくましさと愛らしさ=うっかりして妙なところに根を下ろした植物

 自由研究は、子どもだけのものではありません。 何しろ「予想を立てて実験してみる」ことが〈研究〉ですから、わたしも自由にいろいろな研究をしています。
この「たのしい教育研究所」も、わたしの大きな自由研究の1つです。

 研究所設立ほど大きな自由研究ではありませんが、時々このサイトにも書いている「エノコログサを育てる研究」もそうです(➡︎こちら)。おかげさまで興味関心度も高く、いろいろな方達からメールが届きました。 中には「雑誌や本に投稿するといいですよ」というお話もありましたが、時間の関係上なかなかそういうゆとりがありません。関心のある方が、このサイトをアピールしてくださればと思っています。

 さて、うっかり普通ではないところに根を下ろしてしまったエノコログサがその後どうなったか? 自由研究の経過をおしらせします。

 エノコログサは条件が悪い場所でも背丈が50cmくらいに育つのも普通で、普通70〜80cmに育ち、条件がよければ1mくらいに伸びているものもあります。 このワンちゃん(ハスキー犬)の身長を越しているエノコログサをみるとそれがわかると思います。 エノコログサ 普通サイズ ところが、わたしが研究所の近くで偶然に発見したエノコログサは5〜6cmほどしかありませんでした。

 偶然発見した時の写真がこれです。

2016年7月14日(木)

自由研究 エノコログサ3 木のくぼみにたまったほんのわずかな土埃(つちぼこり)で発芽したので、土らしい土はほとんどありません。

 身長が高くなると、支える根の深さがありませんから、倒れてしまうでしょう。 そういう中でがんばって成長している姿がとても可愛くて、成長を応援することにしました。幸い、たのしい教育研究所のすぐ近くです。

 沖縄の暑さの中、水分もすぐに蒸発していくってきた時期なので、毎日水やりをしながら成長を見守っています。

 途中「もう成長の限界かもしれない」と移植を考えましたが、よく見ると稲穂にタネが出来ているのを発見し、確実に成熟していることを発見しました。 移植せず、そのまま水やりを続けていったところ、何と穂を2つに増やしたのです。一本目の穂は熟した色になり、タネをかかえています。

2016年8月7日(日)

エノコログサの成長

 そして最近では穂が3つに増えてきたのです。

 これは 8月14日(日) に撮った写真です。

うっかりエノコログサ 解りにくいかもしれませんから印をつけてみましょう。 うっかりエノコログサ2  毎日の成長がたのしみでならない自由研究です。

 雑草とよばれ、引き抜かれていくエノコログサを育てている人は、ほとんどいないことでしょう。 もし、いるにしても、それは〈雑草を枯らすのにどういう薬が効くのか〉とか〈家畜のエサとして栄養たっぷりのエノコログサを育てられないか〉という様な目的で育てていて、わたしの様に、可愛いと思って育てている人は、もしかすると広い地球で私以外はほとんどいないかもしれません。

 自由研究は、子どもだけのものではありません。 子どもも大人も関係なく、自分の興味関心のあることを自由にのびのび研究する、それが本物の研究です。
 いつもいうことですが「自由研究こそ本物の研究」なのです。

たのしい教育研究所の活動は、ますますたのしく広がり 好意的な注目もゆっくり広がっています。 このサイトを毎日熱心に読んでくれる方達が少しずつ増えていくことも たのしい教育研究所の大きな成長の一歩です。 いろいろな方達に紹介していただけたら幸いです!

自由研究のまとめ方例〈ものみな三態変化〉

先週の講座「たのしく伸びようよ 夏!」で盛り上がった授業
「すべてのものは 固いもの・水のような状態・空気のような状態の3つに変化する」
を受けた方たちから「自由研究のまとめ方」についていろいろな質問が来ています。

型をひとつ提案します。
いろいろな自由研究のまとめ方にも役立つと思います。
参考にしてください!

大きめの画用紙などを要してダイナミックに書くとよいですよ。

自由研究のまとめ方 三態変化

自由研究こそ本物の研究です。

みなさんの研究をたのしみにしています!

ロケットの飛行と推進力=魅力的な授業づくり

研究所のメンバーでわたしが「名人」と呼ぶM先生がいます。
ものづくりや実験の得意な人たちは何人も知っていますが、M先生は「子ども感覚」を忘れない愛すべき人物です。子ども達に対しても上から目線が全くありません。「こういう工夫がたのしいのよ」という言葉が自然に出てくる、まさに「たのしい教育研究所」のスタイルを象徴する人物の一人です。

M先生とは大学の同級生で、もう30年来仲良くつき合っています。
最近、そのM先生と一緒に

「ロケットの飛行と推進力」

という授業づくりをしています。

たのしい実験中

「外では飛距離や直進性がよくわからんね」
ということで、数日後に依頼されている授業の沖縄市の会場に行き、実験してきました。長い方向で40mくらいあるので十分です。

ロケットの飛行と推進力この授業でまた、子ども達の賢さと笑顔がたくさん生まれてきます。
うちの研究所の仲間と「沖縄から宇宙飛行士を」という活動をしていますが、「宇宙工学」のエキスパートも生まれてくるだろうと思います。

それと同時に、子どもみたいな感覚を忘れない〈たのしい仲間たち〉にめぐまれていることを幸せに思う日々です。

たのしい教育が沖縄を元気にする
「たのしい教育研究所」です

 

 

自由研究 たのしい雲の観察 宇宙を思わせる輝き

自由研究「たのしい雲の観察」を前回に続き書かせていただきます。

たのしい教育研究所に学びにくる若い先生たちに授業特訓をして、来週の56年生向けサイエンスキッズの授業づくりをしていたら、とても眠たくなり、散歩にでることにしました。

いつもの公園に行って丘を登ると、燃えるような夕焼けでした。
美しい一時です。

自由研究 夕焼け

 

ところでみなさんは、こういうような写真を見たことがありますか?
大きな星が最後を迎えて超新星爆発を起こした、そのかけらたちです。

自由研究 星が生まれる 0 pete chou shinseihoshi Keplersケプラーの超新星 (SN 1604) の超新星残骸

 ただし、人間の目で見てこういう鮮やかな色をしているわけではありません。この写真は「スピッツァー宇宙望遠鏡」「ハッブル宇宙望遠鏡」そして「チャンドラX線天文台」による画像の合成画像です。宇宙の美しい写真はおおよそこのように、色を合成してあるのが普通です。

ところが私たちのこの「地球」という星は、タイミングさえよければ、毎日、朝夕このような美しい彩りをみせてくれます。そして合成された映像よりもずっと、目の前で見ることができる夕焼け空が美しく見えます。

 自由研究で、いろいろな雲の写真をのせる時に、ぜひ、美しい夕焼け空の写真も入れるといいと思いますよ。

自由研究こそ本物の研究
「たのしい教育研究所」です