たのしい教育:ロケットの飛翔と推進力の授業を受けた方たちからの「自由研究」に関連した質問について

「りゅうぎんキッズスクール サイエンス教室」を受講した皆さんから、授業後も、感動を伝える言葉とともに、たくさんの問い合わせが続いています。
自由研究の題材にぜひ使いたいということで、子ども達から、そして保護者の皆さんからの問い合わせです。

「科学的なものの見方・考え方の基本である〈原子論〉」や「ロケットの飛翔・推進力」ほか、原始時代から宇宙へ至る現代までの科学のダイナミックな流れで思い切り盛り上がった1日でしたから、その後もいろいろな思いが押し寄せてきたのでしょう。

りゅうぎんキッズスクール サイエンス 盛り上がる それらの質問に関して、いくつか大切なことを書かせていただきます。

1.スタッフの元に「当日の授業で問いかけた問題全部を知りたい/利用した画像と同じものが欲しい/プレゼンテーションのデータを分けてもらえないか」など、私が利用した教材の利用に関する問い合わせもいろいろ来ているようです。学校で利用したい、子どもの自由研究に利用したい、などいろいろな理由がある様です。
たのしい教育研究所の授業の流れは独自に開発したものであったり、画像を提供して下さった方が、「いっきゅう先生が利用するという限定で提供します」というものも多く、「授業限定」で一般に公開することを控えさせていただいています。
ただし、授業で利用したり、自由研究でそのまま利用できるような講座も開催していますので、ぜひこのサイトをこまめにチェックして開催の時にご参加ください。そこでは、自分でも利用できる様な工夫をして、資料もそのまま揃えてお渡しする教材もあります。

2.わたし「いっきゅう先生」の元に、終わってからもたくさんの質問が届きました。いくつか個別でお答えさせていただきましたが、まだ自分の質問に答えてもらっていない、という方がいましたら、お名前と学校名を表記の上、お問い合わせください。研究所にはみなさんからいただいた「評価・感想用紙」がありますし、当日の様子も思い起こしながら、お返事を差し上げます。

3.独自にロケットの研究を続け、現代のロケット工学の基礎を作った人物についてもっと知りたいという質問もいくつかありました。
「ロバート・ハッチングス・ゴダード/Robert Hutchings Goddard」です。
彼のことをもっと知りたいという関する質問もありました。
ぜひwebサイトを利用していろいろ調べてみてください。
わたしが「彼はアメリカ一の新聞でバカにされた記事を書かれた」という話を覚えていた人も多かった様で、そのことに対する具体的な質問も届いています。
新聞社の名前は「ニューヨーク・タイムズ」です。現在でも全米で有名な新聞社として君臨しています。
ウィキペディアから引用してみます。

 ゴダードが1920年の論文『高々度に達する方法』で、ロケットは真空の宇宙空間でも推進できると主張したことに対し、ニューヨーク・タイムズ紙は、物質が存在しない真空中ではロケットが飛行できないことを「誰でも知っている」とし、ゴダードが「高校で習う知識を持っていないようだ」と酷評した。

 

ゴダードは他の科学者やメディアから受けた不当な評価のため、他人を信用しないようになり、死去するまで研究は単独で行った。

 

彼の死後、ロケットの重要性が認識されるにつれゴダードの業績が脚光を浴び、1959年に設立されたゴダード宇宙飛行センターは彼にちなんで命名された。1969年に、アポロ11号の月着陸の前日、ニューヨーク・タイムズ紙は49年前に発表したゴダードについての社説を撤回した。

 

同紙はゴダードの実験を「より進んだ実験と調査」と呼び、「17世紀のアイザック・ニュートンの実験結果を確認し、大気中と同様に真空中でもロケットが飛行できることは明確にいま実証された。

 

同紙は(作用・反作用の法則を間違って解釈していた[2])過ちを後悔する」との社説を発表した。またアポロ11号が月に到達した時、SF作家のアイザック・アシモフはすでに世を去ったゴダードに向かって、「ゴダードよ、我々は月にいる」という言葉を送った。『新スタートレック』に登場するシャトルクラフト・ゴダードは、彼の名から命名されている。

wikipedia ロバート・ゴダード より

「自由研究こそ本物の研究です」という話をいろいろなところでさせていただいています。ガリレオもそうでした。ニュートンもそうでした。そしてゴダードもそうです。
誰かから「キミはこれを研究しなさい」とか「役割としてこういう研究をさせてもらっています」という様な研究ではなく、「これがやりたくてたまらない」という気持ちで、自分自身の興味関心を元に研究した人々が、社会を変えるくらいの大きな研究成果を残しているのです。

 ちなみに「たのしい教育研究所」も、誰かから、これをやりなさいという様に言われたからではなく、「こういう活動をやりたくてたまらない」という教師集団が集まって始まった自由研究の一つです!

たのしく明るく賢く 「たのしい教育研究所」です!
ぜひ一緒に、沖縄を日本一の県にする活動に参加しませんか。
応援してくださいる方たちを募集しています。

1.それなりに費用がかかりますが講演・講座の依頼も大きな応援の形です➡︎こちら
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自由研究のたのしいまとめ方例「ロケットの研究」

先日、研究所のメンバーで実施した授業「宇宙へ」のひとつの章で、ロケットを取り上げました。
ロケットの〈飛翔〉と〈推進力〉に分けて、前半は、ポリロケットを作って〈飛翔〉をうまくコントロールする知恵と工夫に挑戦しました。

まとめの的当てゲーム大会も大いに盛り上がり、後半の「ではみんな、宇宙に飛び立つぞ」ということで、宇宙飛行士の訓練の様子を見ながら、無重力空間について予想を立てて、いろいろな実験をたのしみました。

単におもしろおかしい実験や驚いてくれる様なものを見せるのではなく、推進力なら推進力の本質的な法則を伝え、感動をもってわかる・試みる授業が、たのしい教育研究所の授業です。沖縄の未来を元気にたのしく創る子どもたちをたくさん育てようと思っています。

さて、ロケットの飛翔を自由研究にしたいという方たちから、いろいろな相談が来ていますので、たのしい教育研究所で、1つの例として「型」をのせてみます。参考にしてください。それから、物体の落下に関しては、私の師であるガリレオ・ガリレイが現代科学の黎明を告げる実験をしてくれています。ロケットの飛翔も「落下の法則」と深く関わっています。興味のあるみなさんは、自分でいろいろ調べてみてください。

たのしい自由研究のまとめ方例

 

たのしさと賢さいっぱいの「たのしい教育研究所」です!

ロケットの自由研究!本格的な科学を伝える醍醐味 りゅうぎんキッズスクール サイエンス授業①

琉球銀行主催の「りゅうぎんキッズスクール サイエンス授業」で授業をさせていただきました。「自由研究」でも利用できるもを、という依頼で、3時間のスペシャルプログラムを準備しました。

嬉しいことに、定員40人のところ、沢山の申込があり、教材の関係で申し訳なく思いながら60人で締め切らせて頂きました。
それでも1.5倍の人数です。

ところが、会場に行ってみると、子ども達を会場まで送ってくれた保護者、きょうだいも、立ち見、イス見、入り口外側からの見学というように、想定外の大入りになりました。

見学という様子ではなく、大人の方達も私の授業に一緒に参加していろいろ予想を立ててくれて、実験結果には子どもたちと一緒に、「うわー」と歓声をあげて喜んでくれました。

この写真に写っている方達でも全員は写っていません。
たのしさが未来をひらく評価感想もかなり高く、またたのしい1日となりました。
授業後、東京在住だという方が「今日はとても感動しました。東京でもなかなかこういうたのしい授業は体験できません。是非東京でこういう授業をしていただけませんか」とお話をしに来てくれました。
他にもたくさんの保護者の方が、「とてもいい時間でした」という事を伝えてくれると同時に、ロケットの素材やフィルムケースの入手方法などを熱心に尋ねてメモしてくれました。

こういう保護者の方達が、たのしく賢い子ども達を育ててくれる様に、これからもますます活動に力を注いでいきたいと思っています。

今回は「ロケットの飛翔」のパートを、わたしが信頼している槇田先生が担当してくれました。子ども達の評価もとても高いものがありました。

まず、ノーマル(特に知恵と工夫をくわえず、単に膨らませたもの)のロケットの飛翔を「的あてゲーム」でたのしんでもらって・・・ りゅうぎんサイエンスキッズ ポリロケットなかなかまっすぐ飛ばないロケットに「単に長ければいいってもんじゃないのだねぇ」と感じてもらってから、「どういう知恵と工夫が可能かな?」と問いかけて・・・
「おもりだ」という子ども達の声に応えて、どこに〈おもり〉をつけたらまっすぐ飛ぶか、予想を立ててもらって、わたしと実験しているところです。

りゅうぎんサイエンスキッズ ポリロケット3

この後、子ども達は、自分で〈おもり〉を取り付けて、的あてゲームをたのしんでいました。
ここからさらにいろいろな自由研究へと進みます。

「科学は予想を立てて確かめること」
はじめに伝えたことを、子ども達は3時間かけてたっぷりと味わってくれました。
感想には「ぼくは将来、野球選手になるつもりだったけど、宇宙飛行士になることにしました」という言葉もありました。

「たのしい教育研究所」の活動は
たのしく明るく元気に賢く
着実に広がっています!

たのしい教育メールマガジン=ドライアイスクリーム

最新号の「たのしい教育メールマガジン」にドライアイスクリームの作り方(二人分をたのしく作るレシピ)を掲載したところ、いろいろな感謝のたよりが届いています。

これまで定量化できていなかったものを、何度も実験を重ねて、やっとg単位で記載することができました。これで、ドライアイスの準備量も「おおよそ」というのではなく「これだけあればしっかり足りる」というように判断できます。

ドライアイスは危険だと思っている方がたくさんいますが、ドライアイスの危険さは「狭い場所に密閉する」ことによって生じます。今回の授業のあと、ある先生が「今回の授業で、やっとドライアイスの安全な取り扱いがわかりました。今までは、あぶないあぶない、と子ども達に指導していたのですけど、これからは750倍にふくらむことをしっかりと伝えたいと思います」と話していました。

ドライアイスクリーム2

ドライアイスクリームづくり

ドライアイスクリーム本格的な科学を、単なる実験やショーではなく、科学の目で見る感動とたのしさとして伝える「たのしい教育研究所」です!