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ここまで。

アポロ13号の事故|アポロ計画史上最大の成功!

 以前書いた「ジーン・クランツ」の記事の反響が続いています。→こちら

  前回の内容を補完する意味でアポロ13号の事故について少し書かせていただきます。

アポロ13号は1970年4月に地球を出発しました。世界初の快挙だったアポロ11号が1969年でしたから、その翌年のミッションです。

ちなみに月面へ向かったアポロ探査船は17号で幕を閉じます。1972年のことです。1969年の月面着陸成功からわずか3年でたくさんの月探査線を送ったことに驚ろくのではないでしょうか。

さてアポロ13号は、月に近づいた時に事故に見舞われます。
「2つ積んでいた酸素タンクが両方とも爆発でダメになり、三つあった燃料電池のうちの二つも昨日停止。二つある電力システムの一つもダメになる」という、

つまり、酸素供給と電力システムというライフラインが崩壊した状況で真空の世界にたった3人の宇宙飛行士が投げ出されたことになるのです。

まさに絶体絶命という状況です。

トラブルの中、どうやって彼らを生還させるのか?
アポロ13号に搭乗したジム・ラベルを含む三名の宇宙飛行士たちも見事でしたが、NASAのミッションコントロールでジーン・クランツを陣頭にした地上スタッフたちの、闘いも見事でした。

地上からの指示は、まず宇宙飛行士たちに本体を離れて小さな着陸船に移動してもらうことでした。

アポロ13

しかしその狭い場所ではすぐに二酸化炭素が充満してしまいます。それはつまり、飛行士たちは窒息してしまうことを意味します。

急遽、CO2の濾過フィルターの作成に取り掛かるのですが、そのシーンは、映画アポロ13号でも丁寧に描かれています。

地上と違って、宇宙船にある資材は限られています。

地上のスタッフが、船内にある「袋」や「紙テープ」や「箱」を利用して組み立てる実験をし、それでうまくいくことがわかると、アポロ13号の飛行士たちに伝え、同じものを組み立ててもらいます。まるで子どもが組み立てたおもちゃ箱の様なもので、窮地を脱するのです。

アポロ計画としては失敗したミッションでしたが、次々に見舞われる難題が襲う中、経験したことのない状況を不眠不休で、みごとに彼らを生還させた彼らの活躍は「アポロ計画史上最大の成功だ」とたたえられています。

興味のある方は、映画に加えて、
ヘンリー・クーパー・jr 著
「アポロ13号 奇跡の生還」新潮文庫をぜひ手にしてください。

電力システムが崩れたままですから、コンピュータ制御システムもうまく働きません。地上からコンピュータの命令コマンドを飛ばして、無事着水させるまで、息を飲むシーンの連続を記録した名著です。

アポロ13奇跡の生還

 

この写真は、実際のアポロ13号です。

アポロ13

そして、その着水を見届けて拍手を送るジーンクランツたちです。
(手を挙げた人の右で拍手している人物です)
アポロ13-管制室 宇宙のことを書き始めると、手が止まらなくなりますが、今回はこのへんで。

沖縄から、本格的なたのしい教育・たのしい授業を全国に発進する
「たのしい教育研究所」です!

たのしい教育Cafe5月11日(水)! 申し込み受付は5月に入ってからです。

複数の方達から「4月のたのしい教育Cafeはいつですか」という質問が届いています。

4月の「たのしい教育Cafe」はスペシャルとして、3日(日曜日)に開催しました。
参加したい方は5月までお待ち下さい。

たのしい教育Cafe

5月のたのしい教育Cafeは11日(水)18:30〜21:30です!

準備と会場の関係で定員があります。

毎回、たのしい内容を準備しています。ご希望の方は、五月に入ってからお申し込みください。

 沖縄から全国に、本格的なたのしい授業・たのしい教育を発信する
「たのしい教育研究所」です

溶岩の実像

石好きで石コレクターの私がとてもたのしみにしていたのが、昨年の暮れのハワイ出張でした。
ハワイには活動する溶岩を見る事ができる場所があるからです。

残念ながら、規制が強化されて、すぐ目の前で見る、というようなところまでは近づくことができませんでした。

しかし、映像でなら、何度もみてきましたし、学校で子ども達にも観てもらっていました。
特に理科の単元で「大地のつくり」に関連するものなら、いろいろな学年で利用できると思います。

溶岩はとんでもない高温で、近寄るのは難しいと感じている人たちもいると思いますが、粘度の高い(SiO2比率の高い)溶岩で、火口からある程度離れるなど、条件がよい場所では、そのゆっくりとした流れのそばまで行くことができます。
スコップで溶岩をすくいとったりもしていますよ。

これはハワイの映像です。

沖縄から世界に「本格的なたのしい授業・たのしい教育」を発信する
「たのしい教育研究所」です

たのしい数学・物理|二倍三倍の世界=感覚編=

算数・数学を学ぶと、100円の二倍は200円であること、30kgの半分の重さが15kgであることがわかります。

小学校の時に30kgだった人が高校生になって60kgになったとしたら、体重は二倍になったわけですし、200円あれば100円のチョコレートを二個買う事ができます。

そういう数の計算の世界と、私たちが「感じる」世界には大きな違いが生じる場合があります。

「温度」がそうです。

私たちは、たとえば三十度のお風呂に入るときっと「ぬるい」と感じることでしょう。
三十度の倍、六十度のお湯は、二倍の熱さを感じるか、というととんでもない。
あまりの熱さにびっくりして風呂から飛び出るはずです。
人間は「とんでもない熱さだ!」と感じるのです。

ちなみに六十度は危険だということで、温泉でもそこまで高くしているとこはなく、四十〜四十五度くらいがよいようです。

たのしい温泉

 

「音」もそうです。

たとえば1個のブザーを鳴らした時と、2個のブザーを鳴らしたら、音は二倍に感じると思う人も多いと思います。

しかし違います。

音は十倍して、やっと二倍に感じるのです。

つまり、10個のブザーを鳴らすと、やっと1個の時の二倍の音の大きさで感じるのです。

不思議ですけど本当のことです。

以前、子ども達が持っている防犯ブザーを利用して、1個鳴らした時と、2個鳴らした時、そして10個鳴らした時で比較してみたことがあります。

子ども達が、10個でやっと二倍くらいの大きさに感じたことに、とても驚いていました。

こういう、単純計算的な世界と、私たちの感覚の乖離は、たのしい授業になります。たのしい教育研究所で開発したプランの一つです。

 

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「たのしい教育研究所」です。