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ここまで。

『Life ライフ』 くすのきしげのり 文  松本春野 絵

久しぶりに、おすすめブックレビューです。

『Life ライフ』 くすのきしげのり 文  松本春野 絵(瑞雲舎)
51rQUgQ-pgL._SX258_BO1,204,203,200_QL70_注文は ⇨ Life(ライフ)

小さな町はずれに「Life(ライフ)」というお店があります。

何かを売ってるわけでも、誰かが働いているわけでもありません。

お客さんは、必要なものや気に入ったものがあればもって帰り、自分が使わなくなったものや、誰かに使ってもらいのをおいていくんです・・・

冷たい風が吹く日、一人のおばあさんがLifeにやってきました。

そのおばあさんが持って来たのは 花の種。
そこで語られるエピソードが、とても素敵です。

男の子は 絵本。
小さな子どもをつれたペアは コーヒーカップ。
若いカップルは レターセット。
女の子はベスト・・・

冬の間たくさんの人たちが訪れてきます。

そして、おばあさんの心にも春がやってきました。

人生って、いろんな人とのかかわりの中で生きているんですよね。
心がぽっと暖かくなって幸せな気持ちになる絵本です。

やわらかくてやさしい絵もお話にぴったりです。

おすすめします。

たのしい教育に全力投球の
たのしい教育研究所です

必要は発明の母ではなく「必要は実験の友!」|アイロン代わりの決定版はこれだ!

 今回は久しぶりに「応援団向けのメールマガジン」に書いた内容からお届けします。
 メールマガジンは「たのしい授業」と「映画」と「発想法・哲学」の三本立てです。
その中の「たのしい授業」の内容を圧縮版にして公開します。

 おたのしみください。

——————

突然、法事に出かけることとなりワイシャツを探したら、ハンガーから下に落ちてシワシワになっていました。

アイロンを探したのですけどありません。

「しまったな、でも家に戻る時間がつくれないなぁ」
と思いつつ、ある実験がひらめきました。
今回はそのお話を。

予 想 編

アイロンの機能を簡単にいうと「熱くして平たく強く押し付ける」です。
なるほど、研究所でもよく使うアレでいけるのではないかな?

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みなさんは何か思いつきませんか?
みなさんの家にもほぼあるものです。
もちろん、シャツに汚れがついてはいけません。

予想
アイロン代わりに[       ]が利用できるのではないか?

 

 

実 験 編

思いついた人もいると思います。
わたしが今回思いついたものがいくつかあります。
その一つが「フライパン」です。
火で炙ってからシャツに押し付ける。
ただし焦げと熱くなりすぎてシャツがとけちゃう、というのが怖いですね。

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でも大丈夫。
タオルを敷けばいいのです。
なかなかのグッドアイディアです。

ヤカンを沸かして利用すると、中のお湯の重さでいい感じかもしれません。
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わたしの頭には、もっと簡単なものがもう一つ浮かんでいました。
ドライヤーです。

それを含めて三つで実験すれば、どれか一つは アイロン代わりのツールが見つかるはずです。

準備が簡単なものからやってみましょう。

スタッフが、研究所でよく利用するものを実験セットでまとめてくれています。
その中に「ドライヤー」が入っているはず・・・
探すとすぐにみつかりました

わたしの頭にどうしてドライヤーが浮かんだか?

「原子論」です。

鉄板で押し付けるのではなく、空気の原子で布を押し付ける、というイメージです。
しかも、その空気そのものが熱いわけですから、鉄板とあまりかわらないのではないか?

つまりワイシャツにアイロンをあてるのと同じ機能があるのではないか?

みなさんはどう思いますか?

やってみました。

あまりにも簡単にアイロン代わりになったので感動して、写真に撮るのを忘れてしまうほどでした。

時間もあまりなかったので、それを着て研究所をあとにしました。

お話「必要は実験の友!」

「必要は発明の母」という有名なことばがあります。

しかし科学の歴史を見ると、それにはうなづくことはできません。
発明や発見は、周りの人からみると「バカじゃ無いの?」 と思える様な空想から始まって、それを実験し、それが大衆のものとなっていくのです。

ですから、発明というのは必要だからなされた、ということは言えません。

 ただし、今回のわたしの実験の様に
「必要に迫られたら、いつもはやらない挑戦・実験をしてしまう」
ということも事実です。
ですから、
「必要は実験の友」
という方がより正しいのだと思っています。

研究所の格言の一つです。

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立ち止まって眺めるとたのしいことがたくさん

ある高校に用ができ、夕方から出かけていきました。
駐車場に入ると、工事車両がいくつもあります。

ちょうど「クレーン車」で荷を持ち上げるところです。

こういう専門的な仕事を持っている人が好きなのと、メカニック的なものも好きなので、しばらく見とれていました。

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こんなに細いワイヤーと骨格とで、重いものをしっかりと持ち上げてくれています。

大人になった私が見とれるくらいですから、子ども達だけでなく、中学生でも高校生でも見とれると思うのですけど、恥ずかしいからか、なかなか立ち止まって眺めている人はなかなかいませんね。

 

クレーンのフックに車体のボディーを引っ掛けると少しでも持ち上がるのか、という問題があります(^_^)

今度、学び方コースの子ども達に出してみようと思います。

みなさんも子ども達にそういうことを語りながら、一度、足を止めて、車を止めて、働く車達を眺めてみませんか。

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たのしい教育が沖縄をより元気にする
たのしい教育研究所

植物のオスメス|散歩で科学

たのしい教育研究所の周りはわたしの散歩コースです。
少しだけ和らいできた日差しをぬって、散歩をしています。
ブーゲンビレアの彩りは不思議な立体感をみせてくれるので、ついつい立ち止まります。

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ゴーヤーもまだまだ元気に実っています。

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ゴーヤーには雄花と雌花があることを知っている方も多いと思います。

赤ちゃんのゴーヤーも私の被写体です。
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花の黄色に目がいくと気づきませんが、よくみると、とても可愛いゴーヤーが花の後ろにかくれています。
それがメスの花で、もう一つオスの花があります。それには赤ちゃんゴーヤーは見えません。

ところで、人間が「植物にもオスメスがあること」に気づいたのはいつ頃のことでしょうか?
そしてそれはどこの国の人だったでしょう?

予想してみてください。

予想1
人間が植物にもオス・メスがあることに気づいたのは
ア.つい最近のこと(50年くらい前)
イ.150年くらい前
ウ.1000年くらい前
エ.1500年くらい前
オ.もっと前

どうしてそう予想しましたか?

予想2
植物にもオス・メスがあることにはじめに気づいたのは
ア.日本人
イ. 中国人
ウ.その他[          ]

 

おはなし

板倉聖宣の「原子論の歴史 上」の50pにこういう文章があります。

彼(アリストテレス)はまず小アジアの沿岸にあるアソスに行きました(48ページの地図を参照のこと)。その地の独裁者はデラトン先生とも親しく、またアリストテレスも個人的に知っていたので、そのつながりを頼りにしたのです。しかし2年後には、その独裁者の地位が危うくなったので、アソスの目の前に浮かぶレスボス島に移りました。その島で彼は、テオフラストス(前370ころ~前285)という面白い男に出会いました。
 テオフラストスは、これまでの哲学者がほとんど研究していなかった植物に興味をもって研究していました。彼は「植動にもオスの木とメスの木に分かれている木があって、メスの木にしか実がならない」ということを発見して「花と実」の研究に道を聞きました。また〈挿し木〉や〈接ぎ木〉を研究して「植物はどの部分も生きているので、どの部分にも芽を出す働きがある」などということを明らかにしました。

 

おそるべし古代ギリシャです。

人類は2300年くらい前、古代ギリシャテオフラストスという人物が、植物のオスメスのことを発見していたのです。

「いや、それ以前にもきっとだれかが発見していたのではないか」と思う人もいるでしょう。

たしかにその可能性はあります。
しかし科学は社会的なものとなってはじめて科学なのです。

誰かがそれを見つけていたにしても、それを誰にも広めず語らず、自分だけの知識として人生を終えていたら、それは「科学」とはいいません。もちろん、それが正しいことなのかどうかを周りの人が確かめることはありませんから、本当にそれが正しいのかどうかということもはっきりしないままであったということも十分予想されます。

さていよいよ今週の土曜日は、たのしい教育体験講座です。
講師の吉田さんは、古代ギリシャの画期的な研究をすすめています。

たのしいものづくりや、私の授業の他に、古代ギリシャ恐るべし、そういう内容をたのしく学ぶことができると思います

沖縄の教育を盛り上げる活動がたのしくてなりません。

たのしい教育研究所は
真剣一本勝負です