予想を立てる重要さについて|予想論|板倉聖宣

「予想論|全ての科学は古代ギリシャに通ず」に対する問い合わせが続いています。

わたしの メールマガジン で詳しく紹介したと書きましたが、その中から少しピックアップしてみましょう。

「予想論」を読みながら、わたしがマーカーをつけた部分を書きぬいたものです。

まず「どうして予想することが重要なのか」という部分についてです。

私きゆなが、文意を変えない範囲で、読みやすく、少しだけ〈まとめ符〉他、手を加えてあります

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◯ほとんどすべての人々は、自分自身で、いろいろな経験を思いつくままに生かして予想を立てているだけなのである。これでは,私達の予想の立て方は、なかなか合理的なものとはならない。どうしても予想の立てかたを系統的にまとめて考えておくことが必要なのである。

◯「幽霊の正体見たり枯尾花」というのは,枯尾花がユラユラ動いて月光か何かで気味悪そうに見えたのを,直ちに幽霊にしてしまうような,対象と自分の両方に誤りに陥る要素があるのを戒めているのであろう。(それは)予想を立てる以前のごく基礎的で常識的な注意にすぎないが,少なくとも重要な判断をするような場合,これだけの注意をはらって,いつもすっきりした事実をもとに判断するように意識的に努力し、あやふやな事実は十分検討するようにしたら,どんなに見通しのあやまりを少なくするか知れない

◯デマ宣伝はこういう間隙をぬって入ってくる。デマというのは意識的に本当をよそおってなされるものであるから,余程注意しないとワナにひっかかってしまう。予想を立てるとき一番大切なのはこういうワナにひっかからないことなのである

板倉聖宣(仮説実験授業研究会代表/日本科学史学会の会長)
「科学と方法」季節社 より

タマゴにーちゃん 研究

以前の研究所の講座ではよく取り上げていた
「タマゴにーちゃん」というものづくり教材があります。

まるで生きている様に動くので大好評です。

その後「ほたって君」というものづくりに進化していきました。

ほたって君⇨ ここ
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ところが、初期バージョンを久しぶりに試したくなって、先週のサイエンス教室で取り上げてみました。

すると予想以上に好評で、200人以上の参加者が「うわ〜」という歓声をあげて大いに盛り上がりました。

来週も小学校に呼ばれていて、1年生から6年生まで全員に一斉授業することになっています。ラストに「タマゴにーちゃん」を取り上げようと思います。

現在、スタッフが材料の大きさなどを工夫していろいろ実験してくれています。

よりブラッシュアップした内容でたのしんでもらえると思います。

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予想論|すべての科学は古代ギリシャに通ず!

1日の閲覧数が1000件を超える勢いに驚いています。

小さな「たのしい教育研究所」の活動がじわじわと浸透してきている事を素直に喜びたいと思います。

さて、閲覧してくれる方達が増えてくることと比例して、感想や質問もいろいろ届きます。

昨日の記事「エノコログサを食べようと思います」に書いたヘラクレイトスの言葉について教えてもらいたいという方が複数いましたので、出展を掲載します。

ヘラクレイトスは紀元前5世紀あたりの人物で、わたしが常々
「すべての科学は古代ギリシャに通ず」
と語っている、その古代ギリシャで活躍した人です。

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わたしはその言葉を、板倉聖宣「科学と方法-科学的認識の成立条件-」中の「予想論」で知りました。

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板倉聖宣「科学と方法-科学的認識の成立条件-」季節社 1969 から

 

この「科学と方法」は名著ですが、残念ながらもう出版されていません。

古本として手に入れることになるかと思います。

たのしい教育研究所を応援してくださる方達向けのメールマガジンで以前詳しく紹介したのですけど、まさに科学的認識の原点だと思います。

メールマガジンでは今では手に入らない重要な資料も積極的に紹介しています。
興味のある方、たのしい教育活動を応援してくださる方はぜひお申込みください。

⇨ メルマガの入手       ⇨最近の号の一部

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エノコログサの種を食べようと思います|予想なくて研究なし!

学校にいた頃からやりたかったのだけど結局できなかったものの一つに、
「エノコログサのタネを食べる」
という実験があります。

わたしのところによく出入りしてくれる子ども達と
「あやしい実験隊」をつくって、いろいろとたのしんでいた時に浮かんだメニューの一つでした。

エノコログサは沖縄でもたくさん見つかります。
そして弥生時代は食べていたらしいという話を大学の授業で聞いたことがありました。
記憶が違っていたにしても、米やアワやヒエなどと同じイネ科なので、大変なことになることはないでしょう。

わたしはきっと雑穀米に入れてもおかしくない味だろうと予想しています。

エノコログサ

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研究所のスタッフに何気なく話をすると
「それは面白そうだ」
ということになって、私の忙しさが少し遠のいたら実験してみようという話がすすんでいます。

たのしい教育Cafeの12月スペシャルの時にやってみるのもいいかもしれません。

それにしてもエノコログサのタネを集めるのが大変そうです。

アワ(粟)やヒエ(稗)などはタネが集めやすいのですけどね。

アワ(粟)
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ヒエ(稗)

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きっと粟や稗も、お米と同じように原始の頃から品種改良を重ねてきた結果、今のようになっているのだと思います。
それに比べてエノコログサは、あまりにも不味かったか、あるいは品種改良になじまなかったのどちらかなのかもしれません。

 

そう予想して調べてみてびっくりしました。

エノコログサを品種改良してつくられたのが「アワ(粟)」だったのです。
   ⇨ https://ja.wikipedia.org/wiki 下記

古代ギリシャの哲学者ヘラクレイトスが語った
「予想しなければ,予想外のものは見出せないだろう。
それはそのままでは捉え難く,見出し難いものなのだから」

まさに、その通りです。

 

さて、知っている人も多いと思いますが、エノコログサは別名「猫じゃらし」といいます。

おもしろいことに、学名そのものは「犬コロ」がなまって「エノコロ」になったということです。つまり「犬コロ草」なのです。
尻尾が似ていますからね。

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エノコログサ
(狗尾草、学名Setaria viridis[1])は、イネ科エノコログサ属植物で、1年生草本である。ブラシのように長い穂の形が独特な雑草である。

夏から秋にかけてつける花穂が、に似ていることから、犬っころ草(いぬっころくさ)が転じてエノコログサという呼称になったとされ、漢字でも「狗(犬)の尾の草」と表記する。ネコジャラシ(猫じゃらし)の俗称は、花穂をの視界で振ると、猫がじゃれつくことから。穀物アワ(粟)の原種とされ、交雑もよくおこる[2]
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実験の日がたのしみです。

 

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