好奇心を失わない、潰されないためには?-好奇心が失われていくのは日本の現象なのか? 読者からの質問に答えて①

 ネコのア~ルを紹介しながら〈好奇心の大切さ〉を説いた先日の内容の反響がいくつも届いています。熱心に読んでくださる方たちがゆっくり増えてきていることを感じて嬉しくなります。
  ア~ルが可愛いというメールもありました。
 現在ア~ルは〈癒し担当・スマイル担当〉の仕事が無いので休憩中ですけど、ソファーの上で眠りながら、回転競技の選手のような格好をしていて、癒し笑わせてくれています。


 さてその中に質問が入っている便りがいくつかありました。
「現在の教育の状況で子どもの好奇心が失われない、潰されないためにはどうしたらよいでしょうか」
「好奇心が失われていくのは世界共通のことなのでしょうか、日本人特有のことなのでしょうか」
という質問です。

 はじめの〈好奇心が潰されないためには〉という問いに答えるのは実は簡単です。
「たのしい教育を学ぶこと」であったり、「危ないからやめなさい」ということを少しずつ減らしていくことであったり、「子どもに尋ねる」ということだったり・・・

たとえば
⭐ このサイトを毎日読む、隅々まで読む
⭐ たのしい教育メールマガジンを購読する 
⭐ たのしい教育研究所の講座に積極的に参加する
などの〈たのしい教育を学ぶ〉シリーズ

子どもに対してなら
⭐ 病院にいくなどの大きな危険がなければ、そばで安全を確認してあげながら子どもの自由にさせてあげる 
⭐ 予想チャレンジの機会を積極的に作ってあげる 
 これをこうしたらさぁ~、どうなったと思う 的なものなど色々
⭐ いろいろな提案をして、子どものリクエストに応じてあげる
 ・釣りをする ・木登りをする ・山登りをする ・野菜を育てる etc.

 大人が自分の好奇心を膨らませるには
⭐ 同じジャンルに興味をもっているグループと活動する 
⭐ わたし、いっきゅうのLEAPカウンセリングを受ける
⭐ 〈~なのでやめよう〉という自己制限を1日1つはずしてみる
 ・お金がもったいないから高いお弁当を買うのはやめよう など

実はたっぷりと考えられるのです。

 ア~ルの様な好奇心を超えて、わたし達人間はもっとたのしいことをたくさん味わうことができます。
 衣食足りていれば、ア~ルよりたのしくゆたかな暮らしができるはずなのです。

 そして好奇心たっぷりの人たちが増え、才能を開花していくことで、未来がよりたのしく素敵で豊かなものになるに違いありません。

 続きの「好奇心が失われていくのは日本特有のことなのか」については、また機会をみて書かせていただきます。

 元気にたのしく行きましょう!

毎日たのしい教育に全力投球、RIDE(たのしい教育研究所)です。この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉への「応援票」が入ります☆いいね☆

好奇心をつぶすのは大きな財宝を捨てることに等しい-好奇心を高め賢さに繋げたい

 数日前からRIDE(たのしい教育研究所)に子ネコのア〜ルがいます。研究所の一員になって〈スマイル担当チーフ〉〈癒し担当チーフ〉として大活躍してくれています。ちなみに役職を二つ持つのは研究所始まって以来の快挙です。

 ア〜ルを見ていると〈興味関心=好奇心〉に忠実な姿にほれぼれします。それは微笑ましく羨ましく、けっしてイヤな感覚は伴いません。

 わたしがキーボードをたたくと、すぐにこういう状態になります。

 教員採用試験の出題分析で問題にしるしを入れていると、そのプリントの上で戯れはじめます。

 ある方から〈沖縄市の出前児童館用に作った教材が欲しい〉という要請があって、印刷していると、それをジーっと眺めながらペーパーの流れに合わせて首を動かします。

 わたしのスリッパも大好きで、ア〜ルのとてもたのしい遊び相手になります etc.


 この好奇心は天才的だなと思います。

 よく考えてみると、人間にも天才的なほどの好奇心が備わっています。しかもネコ属よりはるかに高い好奇心を持ち合わせているに違いありません。それが今の社会的な進化を生んだのです。
 これまで何度も例示してきた様に、この社会を大きく変えた発明や発見は、誰かに〈これをやりなさい〉と命じられて成しとげられたものではなく、「それが好きで好きでたまらない・それがやりたくてやりたくてたまらない」という人たちが成しとげてきたのです。
 つまり〈好奇心〉なしに成り立つ事はないのです。

 ところが残念なことに、年月とともにその好奇心が失われていくのが人間の普通のパターンです。
 たとえば今の学校で、ア〜ルの様な好奇心を次々示してしまうと〈普通の子ではない〉と認識されてしまうでしょう。

 しかし〈好奇心〉そのものを否定してはいけません、それは人間の豊かさを否定することにもつながる大いなる愚行だからです。

 教育の場では礼儀やルールが優先して、その子の持っている好奇心をないがしろにすることがあります。多くの子ども達を安全や達成目標を優先すると仕方のない面も考えられます。
 けれど教師そして子を持つ親は、その子の好奇心をつぶしてしまうことは財宝を捨て去ることに等しいことを知っていなくてはいけません。

 学校がもし〈子ども達の知的好奇心を満足させる教育内容〉に満ちていたらどうでしょう。
 降った雨をじ〜っと見たり、ゴミ箱の後ろで動く何かを見にと席を立つより、先生の授業の方がたのしいと思える様なものがあったとしたらどうでしょう。
 授業で1時間座っておくより運動場で虫探ししたいと考えるのではなく、逆に虫探しは休み時間や放課後にやって、この時間は先生とたのしむという子どもたちが増えていくのではないでしょうか。

 それが〈たのしい教育〉の目指している姿です。

 残念ながらア〜ルにはたのしい教育ができません。言葉が通じないからです。もしもア~ルに言葉が伝われば、プリンターの用紙を見つめるたのしさを超えて、中の動きを説明してあげたり、スリッパを一緒に作ったり、パソコンで絵を描くたのしさを伝えたり、もっと広く深いたのしさを伝えてあげられるのに。

 人間同士は言葉が伝わります。
 子ども達に、もっと深くたのしい世界を伝えて挙げられるはずです。

 授業の全てをこのようにというは無理です。
 しかし、少しずつゆっくりと子ども達を振り向かせていくことは可能です。そうやって半年経つうちに、教室を飛び出行ったあの子も、じっくり授業をたのしんでくれるようにもなるのです。

 たのしい教育は子ども達の好奇心を高める教育です。その好奇心をどんどん発揮してさらに深い学びへと誘う教育です。その思想と技法とを学んでいく教師が増えていくことは、間違いなく、子どもたちにとっても社会全体にとってもよいことだと思うのですが、どうでしょう。

 わたし〈いっきゅう〉は大人になってもなお好奇心を高めたまま暮らしています。毎日たのしく新しいものに予想チャレンジしていることが、その証です。そしてRIDE(たのしい教育研究所)には、外見は大人でも中身は子どもの感性を持った先生たちがたくさん集ってくれています。
 たのしい教育に興味を持ってくださる保護者のみなさん、地域で活動しているみなさんが、いろいろな先生方にこのサイトを介して〈たのしい教育〉を紹介していただければと考えています。それは好奇心を賢さに繋げていく〈たのしい教育〉を広げていく大切な活動になるに違いありません。

 毎日たのしい教育に全力投球、たのしい教育研究所です。一緒に〈たのしい教育〉を広げませんか→このクリックで〈応援票〉が入ります☆〈いいね〉!

〈たのしくなければ授業じゃない〉について考える-大きな認識の変革はゆっくりとすすめる-〈和らぎをもって貴しとなす〉

 たのしい教育研究所がいろいろな方達に認知されていくことがわかる一つの指標は、これまで関わりがほとんどなかった方達からの便りが届くことです。先日も〈サイトを読んで感激した〉という方から熱いお便りをいただきました。個人情報なのでぼかして書きますが「学校は楽しくなくてはいけない、授業は楽しくなくてはいけない」という思いを強く持ち積極的に活動している方です。

 その方の思いも力量もたたえつつ、わたしたちRIDE(たのしい教育研究所)は、その立場に立っていないというお話をさせていただきました。理解して下さったようです。

 私たちRIDE(たのしい教育研究所)のものの見方・考え方は「〜でなければならない」という発想からとても離れたところにあります。
 〈たのしい教育〉は手法だけではなく〈人々のものの見方・考え方〉に対するとても大きな改革を伴います。だからこそ、ゆっくりとすすめていかなくてはいけません。そうでなくては「たのしさ」から遠いものになってしまいます。
〈たのしい教育〉の内容を少しずつ一歩ずつゆっくり着実に広げていくというのがRIDE(たのしい教育研究所)の立ち位置です。

 いつもの授業をしている先生たちが月に一回でもいいから〈たのしい教育〉をしてみる、いや年に一度でもいいからやってみる、そして、子ども達の笑顔や賢さや感動を味わう。そういう営みの中で、来学期は、来年はもう少しだけ〈たのしい教育〉を増やしてみる、そうやって広がっていく姿がRIDE(たのしい教育研究所)がイメージしている姿です。

 わたし、いっきゅうは30年近く現場で教師をしてきましたから、教師集団の素晴らしさも、教師一人ひとりの力の確かさも十分知っています。そして、あまりに多忙な現状でも、子ども達のためにと自分の生活時間を割いて取り組んでいる先生たちがほとんどだという事も肌で知っています。

 外部の会議で〈教師批判〉が出る時に、わたしはたいてい教師を守る立場にたちます。

 カウンセリングの時にも担任批判が出る事は茶飯事です。相談する方のその思いを最大限に優先しつつ、教師がどうしてそういう行動に出たのかを冷静に判断してみる時間もとっています。〈和らぎをもって貴しとなす〉というのはどういう時にも有効なのです。

 そういう教師たちが、ゆっくりゆっくり、自分の力で子どもたちの笑顔と賢さを増やしていく、それがその教師の人生の豊かさにもなります。

 思考実験的に〈たのしい教育以外はいけません〉という状況を考えてみる。

 しかし全ての教育内容を満たして十分なほどの教材や、あらゆる状況での対応の仕方、発想方法などはまだありません。
 有ったにしても「これ以外はダメです」という状況が楽しさを阻害する働きをすることは十分予想されます。
 
 それに加えて、人間はすばらしき生き物ですから「これ以外はだめだ」と言われると、それを突破してみたくなるものです。人類を成長させた起爆だろうと思えるほど、それは必然的なことです。

 このサイトのラストに時々綴っている〈ゆっくりゆっくり一歩ずつ仲間が増えていく〉という言葉は謙遜(けんそん)や飾りではなく深く思慮した上で書いている言葉です。

 たのしい教育研究所の教材は誰にでも開かれています。興味のある方は講座等で学ぶだけでなくスーパーバイズ(実費)も可能です、気軽にお問い合わせください。

 応援してくださる方、注目してくださる方達が一人ずつ増えていく、それをたのしみに全力で活動するRIDE(たのしい教育研究所)です。一緒に〈たのしい教育〉を広げませんか→このクリックで〈応援票〉が入ります!

七夕の願いを読むと、たのしく優しい気持ちになる

 わたしのiphoneが突然壊れて、機器パソコン系の得意な私も打つ手なしの状態になり専門店に持っていくことなりました。結果的に特殊な事例で打つ手なしというので保証期間は過ぎていましたが新しいiphoneと交換になりました。すばらしきappleシステム。
 さてiphoneのチェックをしてくれている間30分ほど時間があったのでショッピングモール内を歩いていると、わたしが大好きなものを見つけました。

 七夕の願いを書いた短冊(タンザク)がかざられていたのです。

たのしい七夕

「なんで今ごろタンザク? 時期はずれだよね」と思っていたのですけど、考えてみたらもう七月なんですね・・・
 カレンダーは毎日みているのに、思考回路はまだ7月に追いついていないようです。

 ところでわたしはいろいろな人たちの願い事を読むのがとても好きです。
 大好きになったのは東北大地震のボランティアで震災地域を訪れた時からです。ボランティアの何度目かの時がちょうど七夕まつりの日と重なっていて、震災から数ヶ月しか経ってないにも関わらず、その綴られた願い事は人間の強さと暖かさとステキさを感じさせるものでした。

 以来それを読むと、ほのぼのとした気持ちになったり大笑いしたり、しんみりしたりetc. たのしい時間を過ごすことができます。短い言葉の中に、心がゆりうごかされることばがたくさんあるからです。

 固有名詞的なところをカットして少し紹介させてください。
 みなさんも短冊があったら、立ち止まってじっくり読んでみませんか。たのしく優しい気持ちになると思いますよ。

 笑っちゃいけないのに、おもわず笑ってしまう願いともあります。わたし的には〈お笑い番組 〉よりツボに入ってしまうものも少なくありません。

「ください、って言われても困るでしょう・・・」、思わず、そうつぶやいたのがこのたんざくです。

 

 宇宙飛行士になりたい、ケーキ屋さんになりたいなど、なりたいシリーズはいっぱいあるのですけど、これもツボに入りました。直球の願いごとです。

 

 けっこう切実な思いをつづったタンザクもあります。

 自分を守ってくれる妹がほしい、という願いごとです・・・
 お兄さんとかお姉さんじゃないんだ。
 でも確かに自分より年上のきょうだいがやってくることはないわけですから現実的です。

 こういう願いもありました。
 本当に、そうなって欲しいです。

 

 解読できませんでしたけど、とにかく一生懸命に願い事をしているんだと、ほのぼのとした気持ちになったのが、このタンザクです。よくがんばった、すばらしい!

 

 不思議な願いもありました・・・
 どういうわけなんでしょう。

 

 わたしが子どもの頃ねがっていたことと同じことが書かれていてうれしくなりました。

 外国の方たちも書いていました。
 中国にも七夕に願い事する習慣があるんだろうか・・・
 これはきっと「ものごとが順調に進みますように」ということなんだろうな。

 今のわたしと同じような願いごとも見つけました。

「たのしい教育を広げて、いっぱいの賢い笑顔を育てるぞ!」
 そうです、私が書きました。
 こういうことは〈願い〉ではなく〈実行〉するものだと考えて、言葉を書き直しました。
 が、よく見ると年が違っていて、わたしの頭はまだ2017年  ̄ェ ̄ 
 せっかくなので、また書きに行こうと思います。

 みなさんの願いごとは何でしょう?
 近くできっと七夕まつりのイベントがあると思います。そこにかざられた願い事を読みにいきませんか。きっと自分も書いてみたくなると思います。
 そういう人たちの中で一人でもよいので、一緒にたのしい教育を進めてくれる人が増えてきたら嬉しいです!

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