賢治さんのことをメルマガに書いたら、丁寧な感想をいただきました。その中で、私が好きな賢治さんのことばを紹介したので、ここに書きたいと思います。
賢治さんが教え子に返信した手紙の後半を切り取ったものです。
味わい深いことばだと思います、読んでみてください。
※私が行変えし、句読点をあえて省きました
風のなかを自由にあるけるとか
はっきりした声で何時間も話ができるとか
じぶんの兄弟のために何円かを手伝ヘるとか
いふやうなことは
できないものから見れば
神の業にも均しいものです
そんなことはもう人間の当然の権利だ
などといふやうな考では
本気に観察した世界の実際と余り遠いものです
どうか今のご生活を大切にお護り下さい
上のそらでなしに
しっかり落ちついて
一時の感激や興奮を避け
楽しめるものは楽しみ
苦しまなければならないものは苦しんで
生きて行きませう
1933年(昭和8年)9月11日
柳原昌悦宛て
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893225131/episodes/1177354054893227351
日付に注目してみてください。
1933年9月11日とあります。
賢治さんは1933年9月21日に37歳で生涯を終えました。
それを知ると「風のなかを自由にあるけるとか はっきりした声で何時間も話ができるとか」という言葉の重みが強くなります。
今でこそ童話作家として有名な賢治さんですけど、生きている時に評価されることはありませんでした。
そういうことも感じながら、賢治さんの作品に触れてみませんか。
青空文庫で一つひとつ開いて読むこともできるのですけど、一冊にまとまった電子書籍(kindle)も販売されています、ここ数日以内なら198円のようです。
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