「アクティブラーニング」の具体的な方法について教えてもらいたいという話がいくつか来ています。教員試験の面接や論文でも問われる可能性がありますから、今回は「アクティブラーニング」について書いてみたいと思います。
アクティブラーニングとは何か?
そもそもアクティブとは何でしょう。
辞書的にいうと
active:活動的な、活発な、敏活な、積極的な、意欲的な、活気のある、盛んな、現に活動中の
です。
いろいろに訳されるので、対義語(反対の意味の言葉)も幾つか出てくるのですけど、その一つが passiveです。
passive:〈人・性質・行為・役割などが〉受け身の,消極的な;〈人が〉控えめな;無気力な(⇔active)
「ラーニング」は学ぶことですから、アクティブに学ぶこと⇨「活動的に、活発に、積極的に、意欲的に、活気をもって、盛んに学ぶこと」をアクティブラーニングということになります。
なんとなくのイメージはとれると思いますが、文科省が次期学習指導要領に関わる内容(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/siryo/attach/1364316.htm)としてまとめたサイトに、こうあります。
2.新しい学習指導要領等が目指す姿
学習活動の示し方や「アクティブ・ラーニング」の意義等
- 次期改訂の視点は、子供たちが「何を知っているか」だけではなく、「知っていることを使ってどのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか」ということであり、知識・技能、思考力・判断力・表現力等、学びに向かう力や人間性など情意・態度等に関わるものの全てを、いかに総合的に育んでいくかということである。
「アクティブ・ラーニング」の意義
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思考力・判断力・表現力等は、学習の中で、(2)1.2)に示したような思考・判断・表現が発揮される主体的・協働的な問題発見・解決の場面を経験することによって磨かれていく(※15)。身に付けた個別の知識や技能も、そうした学習経験の中で活用することにより定着し、既存の知識や技能と関連付けられ体系化されながら身に付いていき、ひいては生涯にわたり活用できるような物事の深い理解や方法の熟達に至ることが期待される(※16)。
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また、こうした学びを推進するエンジンとなるのは、子供の学びに向かう力であり、これを引き出すためには、実社会や実生活に関連した課題などを通じて動機付けを行い、子供たちの学びへの興味と努力し続ける意志を喚起する必要がある(※17)。
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このように、次期改訂が目指す育成すべき資質・能力を育むためには、学びの量とともに、質や深まりが重要であり、子供たちが「どのように学ぶか」についても光を当てる必要があるとの認識のもと、「課題の発見・解決に向けた主体的・協働的な学び(いわゆる「アクティブ・ラーニング」)」について、これまでの議論等(※18)も踏まえつつ検討を重ねてきた。
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昨年11月の諮問以降、学習指導要領等の改訂に関する議論において、こうした指導方法を焦点の一つとすることについては、注意すべき点も指摘されてきた。つまり、育成すべき資質・能力を総合的に育むという意義を踏まえた積極的な取組の重要性が指摘される一方で、指導法を一定の型にはめ、教育の質の改善のための取組が、狭い意味での授業の方法や技術の改善に終始するのではないかといった懸念などである。我が国の教育界は極めて真摯に教育技術の改善を模索する教員の意欲や姿勢に支えられていることは確かであるものの、これらの工夫や改善が、ともすると本来の目的を見失い、特定の学習や指導の「型」に拘泥する事態を招きかねないのではないかとの指摘を踏まえての危惧と考えられる。
上の文章にこうあります。
「アクティブ・ラーニングとは、課題の発見・解決に向けた主体的・協働的な学び)」
つまり、単にアクティブ(積極的・能動的)な学びとしてではなく、それが〈課題の発見・解決に向けたもの〉をアクティブ・ラーニングと呼んでいるのです。
アクティブラーニングの具体的なお話は時期をみてまた書きたいと思います。
体験していただけたみなさんには理解していただけると思いますが、たのしい教育研究所の提唱する授業は必然的に「アクティブな学び」になります。
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