夏休みのは自由研究の他に〈絵画〉が指定されることも多いと思います。今日は〈絵〉をたのしむアイディアです。
最近、RIDE( ライド:たのしい教育研究所 )芸術教育担当の小禄さんが見事な絵を描いてくれました。
絵というのは静止した状態なのに、みごとな動きがあるのです。
「いっきゅう先生が言葉をつけてウェルカム・スペースに掲げてね」というので、実際にそこに掲げて眺めていました。
わたしいっきゅうは決して上手いわけではありませんが、文字を綴るのは好きですから、簡単に引き受けてしまいます。
みなさんならどういう言葉をつけるでしょうか?
それはこの絵を言葉で表現する、つまり〈タイトル〉です。
たしか作者の小禄さんも星空、花火という話をしていたと思います。
しばらく眺めていた私の頭に浮かんで来たイメージは〈満天の星空で輝く花火〉でした。
けれどそれをそのまま書くと「絵の説明」になってしまいます。
もちろんタイトルが絵の説明であってもよいのですけど、そこで立ち止まって、〈RIDE( ライド:たのしい教育研究所 )に掲げられた絵である〉という視点で眺めてみました。
わたしの頭に浮かんできたのは〈響/ひびき〉でした。
わずか五年で、たのしい教育研究所はたくさんの成果を上げてきました。それは小禄さんをはじめとして、実力と周りを引きつける力をもった人たちが〈たのしい教育〉の普及に力を注いで来たからできたことです。
それぞれの人たちの実力と魅力が響き重なった結果が今のたのしい教育研究所である、それをこの絵に重ねて〈響〉という言葉を掲げることにしました。
小禄さんには大きな文字でといわれたのですけど、この絵の魅力を考えるとそうもいきません。
研究所を訪ねてきた方たちは、花火が響いているから〈響〉なのだと思うのでしょうけど、たのしい教育研究所のメンバーの響きなのです。
※
ところでこの世に名画と呼ばれる作品は数々あります。
それらの絵画のタイトルは誰がつけたのでしょう?
やはり本人がつけたのでしょうか。
どう思いますか?
もちろん本人がつけたタイトルもありますが、後の世の人たちがつけたタイトルがとても多いのですよ。
この絵をご存知の方も多いと思います。
タイトルをご存知でしょうか?
⇩
名画を紹介のページから見てみましょう。
「叫び」です。
橋の上でムンクと思われる人物が叫んでいるように見えますね。
そのタイトルは誰がつけたか?
実はムンクがつけのではありません。
ムンクはこの絵の説明としてこう書き残しています。
わたしは2人の友人と道を歩いていた。太陽は沈みかけていて、突然、空が血の赤に変わった。
わたしはふと憂鬱を感じて立ち止まった。
青黒いフィヨルドや町並みが炎の舌と血に覆いかぶさるようで、ひどく体がだるい。
友人は歩き続けたが、わたしはそこに立ち尽くしたまま不安に震え、自然の発する果てしない叫びを聴いた。
ムンクは〈自然の発する叫び〉に震えて耳を塞いでいたのです。ムンクが叫んでいる様に思えたのはタイトルから来た勘違い、もしもムンクの言葉通り『自然の叫び』としていたら、勘違いも減っていたことでしょう。
いずれにしても、タイトルというのは罪なものでもあるし、逆にいうとおもしろいものである、と言えると思うのですけどどうでしょうか。
後編に続く。
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