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未来を拓く教師たち/磨いた授業の腕と実践理論を伝える(教師教育)

 定期的に若い先生たちとの授業ワークショップを開催しています。一般的なカテゴリーでいえば「教師教育」ですけど、そういう上下的な立ち位置ではなく、たのしい教育研究所の技と哲学とを真剣に伝える横並びの場です。

 真剣な眼差しでわたしの授業の仕方、子どもたちへの声の掛け方を観て、メモしたり、質問をしてくれる姿から、先生たちの熱い想いが伝わって来ます。

未来を拓く教師たち

〈主体的・対話的で深い学び〉という方向の自らの授業を持っていく時に、その授業を成立させるのは何だと思うか?
 子ども達に授業をしていく時の〈自分の強み〉は何か?
 そういう真剣な話の中で、実際に授業を実施し、他の先生の授業を見て自らの授業を力を高めていく真剣な時間が続きます。

 教育関係の講演会・講習会はとてもたくさんあります。そこでは様々な講師が例えば「算数の授業はこうしなければいけない」「こうすれば子ども達は食いついてくる」と自信を持って講義しています。

 科学、つまり〈仮説・実験〉系の思考が普通のわたしは、こういうことを考えていました。
 授業の講習会・研修会というのは、いろいろな先生達がその授業を学びにいく場です。つまり講師は〈みなさんも出来るようになる〉という前提で語っているはずです。すると「こうすれば子ども達の目が輝く」と話すその技法を使って、何パーセントの教師が同じ様な結果を得られているのか? 他の人に伝わらない様なことを時間をかけて話していることに、どういう意味があるのか?

 また、四十年以上〈武道〉を学んでいるわたしの思考の必然として「この講師たちが〈野〉、つまり一般社会に出た時、自らの授業の腕一本で勝負できるのか?」とも考えていました。
 武道家の世界では講師が出てきて「相手の攻撃をこうさばいて、半身で逆突きを繰り出すことによって…」と論説豊かに語っても唇寒しです。『本当にそうなのか確かめたいのでわたしと試合をしましょう』と申し出ればよいのです。そして自らの身体でその講師の言葉の正否を確かめることができます。
 教育講演会で語るこの講師が、一般の人たちが来る場所で授業し、そこに参加した子どもたちは〈この授業で算数がわかった〉〈先生の授業をうけてよかった〉と評価してくれるのか?
 学校というのは、行くことになっている場所です。時間通り席に着き、受けることになっている〈授業〉を受ける。そういう世界ではなく、来ても来なくても良いという環境の中で、その人たちの授業を受けに来てくれるのか?
 悪い成績をもらうと困るという利害関係が無く、逆に授業者を評価するという本来の教育の立場に立つ受講者の方たちが満足してくれる様な授業を、その目の前の講師は提供できるのだろうか?

 教師をしていた頃のわたしは、教育講演会などを聞きながらそういうことを考えていました。

 たのしい教育研究所は教育行政の一部ではありませんから、学校現場で普通にみられる「教育相談の先生は来週の◯◯研修会に参加する様に」というお達し的な集まりは皆無です。
 無料提供の授業や講演でもありません、たとえば3000円取って受講してもらう研修会に一般の先生たちが何人来てくれるのでしょう?

 お金を支払った人たちの評価はとてもシビアです。
 大したことのない授業や講演に対しては〈これっぽっちのことでこの値段なのか?〉〈映画を観に行った方がよかった〉〈たのしくない〉という評価がいくらでも帰って来ます。そして、その評価によって、その人の授業や講演会はどんどんすたれていくことになります。

 たのしい教育教育研究所は、そういう実験を5年前に開始しました。
 そして予想以上の高い成果をあげることができました。このサイトをご覧になるとその実験結果をたくさんみることができると思います。ほぼ100パーセントの皆さんから〈たのしかった・授業をうけてよかった・理解できた〉という評価が研究所の重要データとして残っています。公的事業も担っていますから、そこにもそのデータは残っています。

 その結果を確かめて、次に研究所が歩きはじめたのが、たのしい教育研究所の提唱する〈たのしく賢くなる教育〉を実施できる教師を育てる活動です。

 5年間で約5万人の皆さんから高い評価をいただいた経験と実力を全力で投じ、かなりの密度で真剣に伝えるワークショップです。
 もちろん他では真似できないグレードです。そのことは、これまで体験して、学校現場に出て行った先生たちからも異口同音に聞こえてきます。

 これは、授業を実施して、特訓を受けている時の一コマです。

 回を重ねるごとに、自分の強みをどんどん発揮して明るくたのしく授業する姿が見られています。
 この先生たちが将来の沖縄の元気と賢さを育ててくれるに違いない、ということを強く感じている日々です。

 高度で密度の濃い内容でありながら、ワークショップに参加する先生たちの評価はとても高く〈とてもたのしかった〉〈よく理解できた〉という評価がたくさん届いています。早くワークショップの日が来ないかとわくわくしています、というメールも届きます。

 夏休みが終わって、二学期にいろいろなところで活躍してくれることと思います。1日1度のここの「いいね」クリックで〈たのしい教育〉を広げませんか➡︎ いいねクリック=人気ブログ!=ジャンプ先でもワンクリックお願いします!