〈なぜか二~三年 開けなかった本〉
ヨシタケさんの作品は
全てチェックしています。
その中で、ある作品は手にすることなく
2~3年が過ぎていきました。
そんなある日
読者の方からその本を贈って頂きました。
『メメンとモリ』Kadokawa です。
心から感謝しています。

「メメントモリ」というのは
〈死を思え〉
〈今、幸せに生きている自分もいずれ死を迎える。
それを忘れるな〉
という有名な警句です。
ヨシタケさんの本は『メメンとモリ』です。
〈メメントモリ〉そのものに親しみはあるけれど
ヨシタケさんがそのタイトルをもじって描く
というのはどうしたんだろう?
そう感じて後回しになっていたのだと思います。

初めて読んだとき
いったいヨシタケさんは、
何が表現したかったのだろう
3回くらい読まなくてはわからないかも
というのが正直な感想でした。
今の忙しさを一山越したあたりで
もう一読しようと思います。
三話構成の第一話の半分くらいを
サンプルで読むことができます。
クリック⇨ メメンとモリ
⭐️
ヨシタケさんがKADOKAWAのサイトで
この作品について答えたインタビューがありました。
それを読んでわかったことがあります。
まずヨシタケさんの話を読んでみてください。
※KADOKAWA社に心から感謝して引用
取材・文:村山 京子
この夏大注目の『メメンとモリ』はヨシタケシンスケさん初の長編絵本。
「人は何のために生きるのか」というテーマが、冷静な姉のメメンと情熱家の弟のモリのやりとりで描かれています。
著者であるヨシタケさんに作品のことや子ども時代のこと、子どもを持つ親としての思いなどを聞きました。
——『メメンとモリ』はどんな絵本ですか?
ヨシタケ
3つのおはなしを通して「なんのために生きるのか」というテーマについて描いています。
これまでに作ってきた絵本は、読みながら面白がったりほっこりしたりしてもらえる楽しさがあったと思うんです。
今回は最後まで読んだときに
「あれ? よく分からないぞ」
と子どもたちはきょとんとするかもしれない。
でも分からないなりに
「なんだか気になる」
「どういう意味だろう」
と繰り返し読んでもらえたら嬉しいし、大人の読者にもぜひ楽しんでいただきたいです。
——なぜ大きなテーマに取り組もうと思ったのでしょうか。
ヨシタケ
まず、僕は「生きるとはどういうことか」とか「生きる目的は何なのか」ということをぼんやり考えるのが好きなんです。それは自分が生きる意味を見失ったときに備えて、いろいろな答えのレパートリーを貯めておくために日頃からやっている作業です。
あるとき、「メメントモリ」という言葉を見ているうちに、ふと「真ん中をひらがなにしたら登場人物がふたりいるみたいだな」と思いついたんです。登場人物がふたりになったことで、一人がものごとを断言して、もう一人がそれに対して疑問を投げかけるという新しい物語の形が取れるようになった。そこでこのタイトルで、僕がつらつらと考えている「生きるとはどういうことか」というテーマを描いてみることにしました。
それに僕が絵本作家になって10年が経ちますが、その直前の東日本大震災にはじまって、新型コロナウイルスのパンデミックや、ウクライナへのロシアの軍事侵攻など、「今って何時代だっけ?」と驚くような出来事が起こっています。世界中で今までの価値観が揺らいでいて、こんなにも大人があたふたしていて頼りない時代はなかったんじゃないかと。誰しもが「生きるとは」とか「幸せとは」という本質的な事柄について考えざるを得ない時代だと思うんですよね。
続く
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