私いっきゅうは幼い頃から祖父に「玉ねぎを食べると頭が良くなる」と言われて育ちました。好き嫌いはほとんどなかったので言われるままに玉ねぎをたくさん食べてきました。
優等生ではなかったとはいえ、漫画で難しい漢字とかは覚えていて、計算も苦手ではなかったので、玉ねぎのおかげかな、と心のどこかで考えていたフシがあります。
キャンプの時にも玉ねぎは欠かしません。
玉ねぎはアウトドア食材でおすすめです。
美味しくていろいろな料理に使うことができるだけでなく、洗わずに利用できるからです。
外側の茶色の皮をむけばOKです。
これは優れもです。
話をもどして
「たまねぎを食べれば頭がよくなる」
という話を聞いたことがある人はどれくらいいるのでしょう?
調べてみても、そういう話は一般的に広まっているわけではありませんでした。
私が周りの人たちに尋ねた結果でも、血液がサラサラになる、という話は聞いたことがあるけど、頭がよくなるという話は聞いたことがない、という人たちばかりでした。
⭐️
ところで「玉ねぎを食べると頭がよくなる」という話は、
半分くらいは正しいと言ってよいようです。
玉ねぎには多いケルセチンという成分がたくさん含まれています。ケルセチンはポリフェノールの一種で、黄色く、少し苦みがあるのが特徴です。
岐阜大学の中川先生たちが、アルツハイマー病のモデルマウスや年を取ったマウスにケルセチンを与えたところ、認知機能が改善することを示しました。
2021年に学術誌 J Clin Biochem Nutr に掲載された北海道情報大学の西平順先生らの論文には、人間での実験結果も出ています。
ランダム化・二重盲検・プラセボ対照の並行群間比較試験で、60〜79歳の健康な日本人70人が対象でした。
60〜80歳の認知症ではない健康な男女70人が、玉ねぎ粉末を1日11g、24週間毎日食べました。量は玉ねぎにして約120g、中玉の半分ほどで、ケルセチンとしては50mgです。ケルセチンの多い玉ねぎを食べた人は、ケルセチンを含まない玉ねぎを食べた人よりも、一般的な認知機能検査(ミニメンタルステート検査)の点数が大きく上がり、メンタル・気分の面でも、抑うつ状態を示す点数がより大きく下がりました。
「玉ねぎのケルセチンには、年をとっても頭の働きや前向きな気持ちを保つ助けになる可能性がある」と言ってよいでしょう。
そういう研究が出たのは、ここ数年のことです。
祖父が知っていたということはありません。
どうしてうちの祖父がそういう話をしていたのか、
すでに他界しているので確認する方法はありません。
もしかすると親類に頭のよい人たちが何人かいて、
その人たちがたまたま玉ねぎ好きだったということなんだろうという気がします。
いずれにしても、科学の研究で、いろいろな謎が解明されていくことは、間違いありません。
みなさんも、こどもの頃伝えられた話の真偽を調べてみると面白いと思いますよ。
楽しい結果がわかったらぜひ〈たのラボ〉にも知らせてください。
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