前回から続いて〈本を楽しむ為には漢字が分からないといけない様に、楽しい授業をするにも基礎基本をしっかり習得させる必要があるのではないか〉という疑問に対する話です。
みなさんはどう考えたでしょうか。
たのしい教育研究所の答えはシンプルです。
「本を楽しむ為には漢字や語句が分からないといけないということなら、〈たのしい教育研究所〉は、その漢字や語句を〈たのしく学べる〉様にしたいのです」
その考えにA先生も納得してくれた様に感じています。
A先生にはいくつかの事例についてもお話しました。このサイトのサイドにも出ている〈国語辞典をたのしもう〉もその一つです。
もう一つ、私が学校にいた時に利用していた定番の教材「漢字の宝島」を紹介しましょう。入手できるサイトものせておきます。
教務主任をしていたこと期間も長かったので、担任の先生がおやすみすると、そのクラスに入ることも多く、国語の授業としてよく利用していました。〈ぬり字〉とも呼ばれています。
それぞの学年の数字型に描かれた島に、その学年で学ぶ漢字が配列されていて、それを見つけて隣と違う色で塗り分けていくのです。
子どもたちから評価が高く〈家庭学習でやりたい〉というので、いくつかの学年のプリントをもらっていく子も出て来るほどでした。
漢字を何度も書いて覚えるドリル学習も、苦痛ではなくたのしく組み立てていける教材があります。もちろんその為には教師が〈たのしい教育〉を本気で学んでいく必要があります。半端に学んでいくと腰砕けになってしまいますから注意が必要です。
A先生からの疑問に戻りましょう。そこで提示された疑問は〈たのしい教育〉への反論的なものに見えたかもしれませんが、全くそうではありません。
長い歴史の中で残されて来た文化は、私たち人類が感動をもって残して来たものです。ですからそれを学ぶ事は、たのしい教育として構築していくことが可能だと考えています。
とはいえ、たのしい教育はまだ歴史が浅く着実に歩を進めていることは間違いないとはいえ、全ての教育内容をたのしくできるまでには至っていません。その為にはいろいろな人たちの叡智を注いでいく必要があります。たのしい教育の教材を開発し、それを広げる活動はまだまだこれからです。みなさんの興味関心と協力をたのしみにしています。
社会にはいろいろな問題が山積しているとはいえ、一緒にたのしい教育を推進してくれる方達が増えてくれることが明るい未来を広げていくことになります。
その活動そのものが、とてもたのしいですから、心からお勧めします。
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