前回の不登校のカウンセリングには,共感する声がいくつも届いています。
ありがとうございます。
今回もカウンセリングについてとりあげます。
もちろん生き方とか進路といったものについてのカウンセリングもありますから100%とはいきませんが,カウンセリングを申し込むクライエントさんは,相談対象となっている相手との関係が悪い状況で来る場合がほとんどです。
さて,LEAPカウンセリングの根元の一つ「インディビジュアル・サイコロジー(アルフレッド・アドラーの心理学)」では,関係が悪くなっていく段階をこういうように整理しています。
1.頻繁に賞賛を求めて来る段階
2.頻繁に注目関心を引いて来る段階
3.権力争いの段階
4.無気力・無能力のアピールあるいは復讐
※パワフルな相手だと復讐に向かい,
逆に消極的な子は無気力・無能力のアピールへと向います
3と4の段階に入ると,自分の力で関係を修復しようとするのはとても難しい事です。
早目にカウンセリングを受ける事をおすすめします。
1と2の段階なら,相手とのたのしい関係づくりをすすめる事で解決に向う事も少なくありません。
また,この場合でも相手とのよりよい関係を築くためのレッスンをうける事で,改善に向う例はたくさんあります。
さて,大切な事を書かせて下さい。
インディビジュアル・サイコロジー(アドラー系)カウンセラーでも時々
「100%この分類にあてはめて考える」という極端な人もいます。
しかし人間関係にもしも数学の方程式が成り立つにしても,その変数の数や度数の幅はとてもとても大きいのです。
わずか4つに全てあてはめられるワケがないじゃないですか。
では,こういう分類は無意味か。
いえいえ,そうではありません。
一つの見方として,こういうスケールを持っていると,
「もしかしたら今は権力争いの段階にすすんでしまっているではないだろうか?」
という予想を立ててながめることができるのです。
「権力争いではないか」と予想がたったら,カウンセラーは丁寧に,相手との関係について質問やその人の感情・感覚,行動などを確認しながら,
・あ,まだそこまでいってないな とか
・え,ぜんぜん悪い関係ではなくて,逆に相手は,その人が好きでアプローチして来ているんじゃない
という事で整理して,次の行動の選択肢を一緒に考えるという様な流れが出て来るのです。
今回はここまで。
また書きます。