子どもたちと授業して手応えがあったものをたくさん覚えています。その一つが「この木の周りの長さはどれくらいあると思う?」と問いかける授業です。
学校にはかならず木があります。
たとえばこの木、私がおもいきりへしおろうとしている写真です、手と比べて大きさのイメージがわくと思います。
みなさんはこの木の周りの長さはどのくらいだと思いますか?
予想してみてください。
予想
およそ 〔 〕cm!
私が手を広げるとほぼ20cmあります。
この木はその半分くらい、つまり10cmくらいの幅があります。
すると木の周りの長さは30cmくらいです。
残念ながらぐるっと一まわりさせて固定して写真をとる技がなかったのですけど、こういうものは誰でも簡単に実験できますから、嘘などつくことはありません。
ではこの太いアカギはどうでしょう?
巾はおおよそ57cmです。
三倍するとよいのです。
実際に測ってみると180cmくらいありました。
そうです
直径 × 円周率 = 円周
の式にあてはめたらよいのです。
円周率を3.14と機械の様に覚えてはいけません、正確な数に近づける必要はなく〈おおよそ〉でよいのです、だから「3」で計算しましょう。
以前も書いたのですけど、教科書で円周率を3にした頃がありました。「日本の子ども達の学力が低下する」と、たくさんの人たの批判を受けてまた〈3.14〉に戻ってしまいました。
しかしこういう生きた力は〈円周率は3〉と覚えていた方がずっとよいのです。
円周を測ってから直径の検討をつけるとき、たとえば130cmの円周の木の直径はおおよそいくらかという時に、3.14で割らなくてはいけないとなったら計算する気持ちがなくなっていくのが普通です。
130÷3で、おおよそ〈43cm〉が直径だと検討をつけたらよいのです。
私たち人間は〈円周率〉を大切にして残してきました。
価値が大きかったからです。
円周率の価値を体感できる算数プランは、もう頭の中では組み上がっています。
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